Project Case

2023.7.19

アンコントローラブルな工業インク開発プロジェクト|Uncontrollable Ink Project

漆のメディウムで新たな工業印刷の可能性を開く

100年以上に渡って漆の文化を更新し続けてきた京都の堤淺吉漆店、全国のクリエイターの表現に多岐に渡る特殊印刷で応えてきた修美社、海や山から採集した素材で「色」をつくり、現代社会に実装することを目的としている「Foraged Colors」を運営する吉勝制作所、自然のアンコントローラビリティを探究するコミュニティ「SPCS」が共同でスタートした、工業用印刷インク開発プロジェクト。 不安定さを肯定的に受け入れるデザインで、新しい工業/工芸の形を探究します。一緒に展開を考えたい方は、私たちまでお気軽にご連絡ください。

A project started by Asakichi Tsutsumi Urushi Inc. in Kyoto, which has been renewing lacquer culture for more than 100 years; Syubisya, which has been responding to creators nationwide with a wide range of special printing services; and YOSHIKATSU, which operates “Foraged Colors” and aims to create “colors” with materials collected from the sea and mountains and implement them in modern society, SPCS, a community that explores the uncontrollability of nature to develop printing inks for industrial use. We explore new industrial uses and forms of craft in designs that embrace instability. Please contact us if you are interested in developing these inks and their potential uses with us. If you are interested in developing this project together, please feel free to contact us.

堤淺吉漆店|https://www.tsutsumi-urushi.com/
修美社|
https://syubisya.co.jp/
吉勝制作所|
https://www.ysdktnb.com/
SPCS|
https://fabcafe.com/jp/labs/kyoto/spcs/

漆メディウムの活版印刷のサンプルカードを希望者に配布します。数に限りがありますので、サンプルカードをお求めの方は、以下よりお問い合わせください。なお、お求めいただける場所は以下となります。フォームにて、受け渡しを希望する場所を選択ください。追ってご連絡いたします。

Sample cards of Lacquer Medium letterpress prints will be distributed to those who wish to have one. Since only a limited number of sample cards are available, please inquire below if you would like to have one. We will contact you shortly.

サンプルカード配布場所(Sample Card Distribution Locations)

  • FabCafe Kyoto(Kyoto)
  • 堤淺吉漆店(Kyoto)
  • 修美社(Kyoto)

  • 吉田勝信

    グラフィックデザイナー

    採集者・デザイナー・プリンター。山形県を拠点にフィールドワークやプロトタイピングを取り入れた制作を行なう。近年の事例に海や山から採集した素材で「色」をつくり、現代社会に実装することを目的とした開発研究「Foraged Colors」や超特殊印刷がある。趣味はキノコの採集および同定。

    WEB : https://www.ysdktnb.com/about
    Foraged Colors : https://foragedcolors.com/
    Instagram : https://www.instagram.com/yoshida.katsunobu/
    Twitter : https://twitter.com/ysdktnb
    Portrate photography by Ryohei Sawaki

    採集者・デザイナー・プリンター。山形県を拠点にフィールドワークやプロトタイピングを取り入れた制作を行なう。近年の事例に海や山から採集した素材で「色」をつくり、現代社会に実装することを目的とした開発研究「Foraged Colors」や超特殊印刷がある。趣味はキノコの採集および同定。

    WEB : https://www.ysdktnb.com/about
    Foraged Colors : https://foragedcolors.com/
    Instagram : https://www.instagram.com/yoshida.katsunobu/
    Twitter : https://twitter.com/ysdktnb
    Portrate photography by Ryohei Sawaki

  • 堤 卓也

    堤淺吉漆店 / 一社)パースペクティブ/ 漆精製業

    明治期から続く漆の精製業者の四代目。文化財修復や伝統工芸など、用途に合わせた漆を提供。「漆掻き職人」と「塗師」の中間に立つ立場から、漆の流通量の減少に危機感を感じ、漆のある暮らしを次世代の子ども達につなぐ取り組みとして「うるしのいっぽ」を始める。「サーフボード×漆」「BMX×漆」「スケボー×漆」など、新しい取り合わせを通じて、漆との出会いを提案。1万年前から日本の風土で使われてきたサステナブルな天然素材「漆」を、次の時代に継承するべく、2019年6月、パースペクティブを設立。
    https://www.rethink-urushi.com/
    https://forest-of-craft.jp/

    明治期から続く漆の精製業者の四代目。文化財修復や伝統工芸など、用途に合わせた漆を提供。「漆掻き職人」と「塗師」の中間に立つ立場から、漆の流通量の減少に危機感を感じ、漆のある暮らしを次世代の子ども達につなぐ取り組みとして「うるしのいっぽ」を始める。「サーフボード×漆」「BMX×漆」「スケボー×漆」など、新しい取り合わせを通じて、漆との出会いを提案。1万年前から日本の風土で使われてきたサステナブルな天然素材「漆」を、次の時代に継承するべく、2019年6月、パースペクティブを設立。
    https://www.rethink-urushi.com/
    https://forest-of-craft.jp/

  • 山下 昌毅

    有限会社修美社 代表取締役

    1978年生まれ、京都市出身。2006年、祖父が創業した印刷会社の修美社に入社。印刷物が出来上がるまでの印刷設計や、紙と印刷の可能性を広げるイベント企画、商品企画なども行う。2021年に、堀川新文化ビルヂング内に印刷工房「昌幸堂」をオープン。

    1978年生まれ、京都市出身。2006年、祖父が創業した印刷会社の修美社に入社。印刷物が出来上がるまでの印刷設計や、紙と印刷の可能性を広げるイベント企画、商品企画なども行う。2021年に、堀川新文化ビルヂング内に印刷工房「昌幸堂」をオープン。

  • 浦野 奈美

    SPCS / FabCafe Kyoto

    大学卒業後ロフトワークに入社。渋谷オフィスにてビジネスイベントの企画運営や日本企業と海外大学の産学連携のコミュニティ運営を担当。2020年にはFabCafe Kyotoのレジデンスプログラム「COUNTERPOINT」の立ち上げと運営に従事。また、FabCafeのグローバルネットワークの活動の言語化や他拠点連携の土壌醸成にも奔走中。2022年からは、自然のアンコントローラビリティを探究するコミュニティ「SPCS」の立ち上げと企画運営を担当。大学で学んだ社会保障やデンマークのフォルケホイスコーレ、イスラエルのキブツでの生活、そして、かつて料理家の森本桃世さんと共催していた発酵部活などが原体験となって、場の中にカオスをつくることに興味がある。

    大学卒業後ロフトワークに入社。渋谷オフィスにてビジネスイベントの企画運営や日本企業と海外大学の産学連携のコミュニティ運営を担当。2020年にはFabCafe Kyotoのレジデンスプログラム「COUNTERPOINT」の立ち上げと運営に従事。また、FabCafeのグローバルネットワークの活動の言語化や他拠点連携の土壌醸成にも奔走中。2022年からは、自然のアンコントローラビリティを探究するコミュニティ「SPCS」の立ち上げと企画運営を担当。大学で学んだ社会保障やデンマークのフォルケホイスコーレ、イスラエルのキブツでの生活、そして、かつて料理家の森本桃世さんと共催していた発酵部活などが原体験となって、場の中にカオスをつくることに興味がある。

  • SPCS|Season3 不安定をデザインする with Katsunobu Yoshida

    グラフィックデザイナーの吉田勝信さんを講師に迎え、2023年4月から約2ヶ月間にわたり、採集物からインクを創り出す実験を実施。日本全国さまざまな領域から参加した30人の試行錯誤した過程とレシピ、そして、その結晶として各人が作品を作り上げました。インクを作るためには、顔料(色の元となるもの)とメディウム(顔料を定着をさせる糊)が必要ですが、今回の活動ではあえてルールを設けず、各々が印刷したい指示体と、インクに用いたい素材を自由に組み合わせ、お互いに経験値を共有しながら実験を進めました。

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  • Exhibition:不安定をデザインする 30人の採集インク開発の軌跡とそのレシピ

    共同実験「不安定をデザインする」の参加者の試行錯誤した過程と、その結晶として各人か作り上げた作品を展示しました。デザイナー、版画家、学生、教師、市職員、小学生、料理研究家、編集者、メーカーの新規事業担当など、領域も年齢も異なる多種多様な参加者が日本全国から参加。ヒヤシンスの花で作った紫の顔料に、卵白やアボガドなどさまざまなメディウムを組み合わせることで多様な色を表現する人がいれば、神経毒のあるジャンボタニシの卵を顔料にする人、さまざまな種類の紙を炭化させてグレースケールを作る人など、探究するポイントも多様性に溢れていました。

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  • FabCafe編集部

    FabCafe PRチームを中心に作成した記事です。

    この記事に関するご意見やご感想は、ぜひお気軽にこちらからお寄せください。
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