Event report

2022.6.15

FabCafe Nagoyaに約300人が集い、 循環型社会に向けて動き出したポップアップイベント

In the Loop Nagoya, vol. 01イベントレポート

循環経済とは?

サーキュラーエコノミー(循環型経済または循環型社会)とは、環境問題に密接な関係を持つ大量生産・大量消費・大量廃棄型の線形経済から、資源の価値の最大化・消費の最小化・廃棄物の発生抑止を目指す新たな経済システムです。

5月28日、In the LoopはFabCafe Nagoyaにてグランドオープン

循環型社会への移行が世界的に求められる今、FabCafe Nagoyaでは様々なプロジェクトやイベントを通して、一歩ずつ実現に向けて動いています。そして、この度は「In the Loop」を名古屋で開催する運びとなりました。

In the Loopは元々、FabCafe TokyoがEkolokalと共同で立ち上げた草の根コミュニティ・プロジェクト。循環型デザインとサステナビリティに関する新しい素材や手法、発想を試している人や企業を集めて、ポップアップイベントを開催しています。

In the Loop Tokyo vol.3を経て、5月28日にが、In the Loop Nagoya vol.1が開催されました。11人のコラボレーターと300人近い来場者を集め、より良い未来の姿を共に描く、実り多い1日となりました。

企画メンバー、コラボレーター、来場者の声を通して、当日の様子をお届けします。

In the Loop Nagoyaのキックオフは、100年の歴史もある染料メーカー株式会社艶金が主催した「のこり染」ワークショップ。参加者が豆乳でハンカチにデザインを描き、FabCafe Nagoyaのコーヒーかすで染めるという体験で、2回に分けて行われました。

お子様連れの家族も何組かいらっしゃり、それぞれの感想を聞かせていただきました。多くの方が、体験を通して循環型社会やサステナビリティの大事さについて学ぶことを評価してくださいました。

「サステナビリティ」という抽象的な言葉の本当の意味は、自分の手を動かして何かをつくるという体験を通して、心により深く染みるのを感じました。

また、これまで会うことのなかった名古屋のサステイナブルなコミュニティとの出会いを評価してくださる参加者もいらっしゃいました。

息子には若いうちにいろいろなことを経験させ、視野を広げてほしいと思っています。名古屋には魅力的な人やプロジェクトがたくさんあるとは知っていましたが、これまでは集う機会がなかなかありませんでした。In the Loopがこうした交流や出会いの場になってくれるのは嬉しいです。イベントを重ねていくごとに、少しずつコミュニティが大きくなっていくのが楽しみです。

ワークショップの参加者が絵を描いたりや染めるのに夢中になっている中、他の来場者は、着いて早々にカフェのカウンターに列を成していました。In the Loop限定のフードとドリンクは人気で、一部が早々に売り切れてしまいましたので、先に並んでおくのは賢明な判断だったかもしれません。

当日の特別メニューでは CRUST Japanのアップサイクル・クラフトビール、CocoDeJapanの旨味たっぷりのビーガンパスタ、Ve Treeのビーガン&グルテンフリームース等が提供されました。

今回のフードメニューに美味しいヴィーガン料理を取り揃えたのは意図的な試みでした。これにより、来場者の中には循環型社会との関係について興味を持ってくださった方も。CoCoDeJapanの言葉を借りると:

私たちがヴィーガンブランドを始めたのは、ドキュメンタリー映画で畜産が与える動物の命や人間の健康、 地球環境への影響を学んだ事がきっかけでした。出射は幼い頃から大の動物好きで、私は性的搾取の被害者支援の活動をしていることもあり、動物への負担を極力減らすという生き方にシフトするのはとても自然な選択でした。それが私たちにとっての「循環社会」の在り方なのかなと思います。それから、どんな料理も 100%植物性で 美味しく作れるんだって知ったことも後押ししていますね。Instagram やYoutubeのヴィーガンコミュニティのお陰です! 

ランチタイムでは、生パスタが大人気で、大満足なお声をいただきました。

ヴィーガンのきのこのクリームソースはどんな味なのか、とても気になりました。トマトやハーブを使ったヴィーガンンレシピは簡単に想像できますが、牛乳やバターを使わずに、クリーミーなソースを作ることは、とても難しいのです。このパスタは、間違いなく、従来の生パスタと同等か、それ以上の味でした!

また、たくさんの来場者が、パンの耳が廃棄されることによる食品ロスの多さにも、驚かれていました。

世界で年間900.000トンですか?恐ろしいですね。しかも、それを使ってビールが作れるとは… 独特の味があって、とてもおいしいですよ。

晴天に恵まれ、FabCafe Nagoyaが直面する久屋大通公園の芝生に敷かれたピクニックブランケットは、朝食やランチを楽しめる人気スポットになりました。食べながら、清水夏樹さん(と、熱心な可愛いアシスタントたち)が描いたウィンドウアートも鑑賞することができました。

アイテム販売では、、MiYO organicの竹歯ブラシや竹ヘアコーム、sobolonの海洋プラスチックアクセサリー、Lune Luneの古紙アップサイクルグッズ、LOVST TOKYOのアップルレザーサコッシュやリュック、meetsのフェアトレードでエシカルなアクセサリーとスナックなど、様々な循環型・持続可能な商品のポップアップが揃いました。

各ブースでは、それぞれのコラボレーターが自分たちの取り組みに関して、価値観や目的、発見、課題等を、来場者と活発に語り合い、循環型社会に対する思い込みを変えていきました。名古屋学芸大の学生さんによると:

In the Loopに来るまでは、サステナブルはおしゃれで高価、自分の日常生活とは無縁だというイメージでした。コラボレーターの皆さんの話や動機を聞いて、それが大きく変わりました。今はより身近なライフスタイルのように感じています。

一方で、In the Loopのコラボレーターは、来場者からフィードバックを受け、新たな発想やインスピレーションを得ることができました。

様々な方々の新鮮な感性を伺って、発見がたくさんありました。「海洋プラスチックのピアスが太陽の光でガラスのように輝いている」という、お客様視点ならではの感想をいただいたこともあり、感動しましたし、制作過程を知りたいと言ってくださる方もいて、ワークショップを開催するのもいいなと思いました。多くの名古屋学芸大生さんにもお会いできたので、何かコラボレーションができたらと思っています。(sobolon)

来場者一人一人のエネルギーが凄かったです…「名古屋にこんなにやりたいことある人いっぱいいたんだ」と驚きました。ただ買いに来るだけではなく、思いを持っている方が多く、語り合っていくというのがたくさんあり、嬉しかったです。そのお陰で、新しい繋がりがいくつもできました。非常に励みになり、貴重な体験をいっぱいできた1日でした。(MiYO organic)

来場者の中には、自身の職場や開発されている製品を、よりサステナブルなものにしようと企画されている経営者やプロジェクトリーダーもいらっしゃいました。In the Loopに参加していただくことで、インスピレーションを得て、志を同じくする仲間も見つけられたとのこと。

自分の会社でプラスチックのアップサイクルプロジェクトに取り組んでいます。「私たちにできることは何なのか」と、模索しています。ワークショップに参加し、様々なコラボレーターと話をしてみて、「ここにはコラボレーションのチャンスがたくさんある」と思わずにはいられませんでした。

​​私は現在、名古屋でビニール傘のシェアシステムを開発しています。日本ではビニール傘の70%が捨てられてしまい、大変なプラスチックゴミになっています。今日ここにあるプロジェクトと共通する部分が多く、大きな刺激になりました。

In the Loopとは?ご近所さんが取り組んでいる刺激的なプロジェクトを発見できる場所。美味しいフードとドリンクを楽しみながら、自分が何を大切にしているのか、そしてそれがなぜ大切なのかについて語り合える場所。ピクニックで、新しい友人をつくることができる場所。自分のアイデアに耳を傾け、サポートしてくれる場所。自分の取り組みや目的へのモチベーションを高め、周りの人たちへのインスピレーションの源にもなれる場所。

In the Loop に参加できたことで、色々な「輪」と「つながり」が生まれ、とてもよかったなと思います。(Lune Lune)

学生、記者、アーティスト、農家、お父さんやお母さん、実業家など… どなたでも大歓迎です!皆で力を合わせ、私たちの故郷である地球のために、より優しい生き方や暮らし方を一緒に生み出していきましょう。

In the Loop Nagoyaに参加しませんか?

  • コラボレーターとして参加してみたい
  • ワークショップを開催てみたい
  • 循環型社会をテーマにした取り組みやイベントを共創していきたい
  • In the Loopおよび、FabCafeの循環型社会関連のプロジェクト / イベントを、メディアで紹介したい(新聞、Webメディア、SNS、Youtube、雑誌、テレビ、ラジオ、ブログなど)

上記に該当する方は、プロデューサーの居石 有未(yumi.sueishi@fabcafe.com)までお気軽にご連絡ください。

  • 居石 有未

    FabCafe Nagoya プロデューサー

    名古屋造形大学大学院 修了。卒業後、大学の入試広報課にて4年勤務。2021年2月 FabCafe Nagoya 入社。

    年間50件以上のデザイン・芸術に関するレクチャーの開催や、年間10件以上のイベント企画運営、取材・広報業務などに携わってきた経験やこれまでの展示経験などを活かし、それぞれが心地よく”自己追求”できる環境づくりを心がけ、プロジェクトを実施する。

    好きな食べ物はいちご。

    名古屋造形大学大学院 修了。卒業後、大学の入試広報課にて4年勤務。2021年2月 FabCafe Nagoya 入社。

    年間50件以上のデザイン・芸術に関するレクチャーの開催や、年間10件以上のイベント企画運営、取材・広報業務などに携わってきた経験やこれまでの展示経験などを活かし、それぞれが心地よく”自己追求”できる環境づくりを心がけ、プロジェクトを実施する。

    好きな食べ物はいちご。

  • 工藤 梨央

    Loftwork クリエイティブディレクター

    秋田県出身。津田塾大学卒。大学で多文化共生や国際協力を学び、エンタメ・レジャーと国際協力、両分野の融合を実感する。「人が惹きつけられる場づくりや物づくりを通じて、人や社会に気づきを与えたい」という想いから、本場の観光を学びに、カリフォルニア大学へ留学。帰国後はSDGsをテーマにした音楽フェスのディレクションや、SHIBUYA QWSのコミュニケーターを務めた。2020年にロフトワーク入社。趣味は、登山、有機家庭菜園、銭湯など。

    秋田県出身。津田塾大学卒。大学で多文化共生や国際協力を学び、エンタメ・レジャーと国際協力、両分野の融合を実感する。「人が惹きつけられる場づくりや物づくりを通じて、人や社会に気づきを与えたい」という想いから、本場の観光を学びに、カリフォルニア大学へ留学。帰国後はSDGsをテーマにした音楽フェスのディレクションや、SHIBUYA QWSのコミュニケーターを務めた。2020年にロフトワーク入社。趣味は、登山、有機家庭菜園、銭湯など。

  • ケルシー スチュワート|Kelsie Stewart

    FabCafe Tokyo CCO (チーフコミュニティオフィサー)

    入社以来、バリスタ、カフェアドバイザー、FabCafeグローバルネットワークのコミュニケーションコーディネーター、FabCafe ウェブサイトライター、デザイン思考ワークショップのファシリテーターと幅広く、業務を務める。また、FabCafe CCOとして、FabCafe Global Networkのまとめ役を務め、世界各地のFabCafeのローカルクリエイティブコミュニティの育成と、それらのコミュニティとグローバルネットワークを繋ぐことを行っている。 加えて、持続可能な開発目標の短期的な解決策を作成することを目的とした2日間のデザインソンであるGlobal Goals Jam(GGJ)の東京開催の主催者でもあり、本イベントを過去に東京、バンコク、香港の複数都市で企画・実施した。

    入社以来、バリスタ、カフェアドバイザー、FabCafeグローバルネットワークのコミュニケーションコーディネーター、FabCafe ウェブサイトライター、デザイン思考ワークショップのファシリテーターと幅広く、業務を務める。また、FabCafe CCOとして、FabCafe Global Networkのまとめ役を務め、世界各地のFabCafeのローカルクリエイティブコミュニティの育成と、それらのコミュニティとグローバルネットワークを繋ぐことを行っている。 加えて、持続可能な開発目標の短期的な解決策を作成することを目的とした2日間のデザインソンであるGlobal Goals Jam(GGJ)の東京開催の主催者でもあり、本イベントを過去に東京、バンコク、香港の複数都市で企画・実施した。

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