Event report

2022.9.11

プリントを“剥がして”デザインを一新!エレファンテック株式会社が描くエシカルとは?

「繰り返し使う」を当たり前にし、サーキュラーエコノミー(循環型経済)への移行を促進する印刷関連最新技術「ネオクロマト加工」をFabCafe Nagoyaでデモンストレーション!

東 芽以子

FabCafe Nagoya アシスタントディレクター

“エシカル”と“ファッション”の、どちらもあきらめたくない。

そんな願いが叶うプリントに関連する最新技術を今年4月に発表したのは、インクジェットの印刷技術を用いて電子回路基板製造等ものづくりにおける環境負荷低減を目指すスタートアップ、エレファンテック株式会社。

日華化学株式会社と共同開発した特許出願済みの特殊な薬品を使えば、ポリエステル素材にプリントされたデザインを“剥がす”ことができるというのです。

まずはこの動画をご覧いただきたい!

「ネオクロマト加工」と呼ばれるイノベーティブなこの技術。

FabCafe Nagoyaで、同社副社長の杉本雅明さんがデモンストレーションを披露して下さり、実際に目にすることができました!

今回実験で使用したのは、長野県白馬村で行われているサーキュラーエコノミー推進プロジェクト「GREEN WORK HAKUBA」(主催:白馬村観光局/企画運営:CIRCULAR DESIGN STUDIO.)で、過去に使用していた装飾ツール。

手法は実にシンプルです。

取り除きたいプリントの上に薬品をかけた後、当て紙を置いて…

ヒートプレス機にかけること2分。

プリントが当て紙に吸収されたかのように生地から浮き出し…

生地から剥がれ”ました。

当て紙は、燃えるゴミとして捨てることができ、インクを洗い流すことで起きる水質汚染を防ぐこともできます。デモで使われた生地は「真っ白」に加工する蛍光増白剤が使用されていた特性上、それも剥がれた生地本来の色があらわに。同社は、この点にもソリューションを用意しました。

写真: 同プリントも、「GREEN WORK HAKUBA」で使用されるもの。

それは、抜染後、新たなデザインをプリントする際に、再度、蛍光増白剤もプリントする技術。デザインがプリントされると共に「生成り」だった部分も「白」に戻りました。通常、白=素材の色と誤認識していることも多く、白の定義について考えさせられます。

薬品はポリエステル100%生地であれば対応でき、抜染と印刷の工程は10回以上繰り返すことが可能。ポリエステル生地で代表的なスポーツアパレルや広告用のフラッグなどへの適用が期待されます。



今後、エレファンテックでは、メーカーや商社などと概念実証を行っていくとのこと。

デザインをエシカルに楽しみながら繊維商品を「使い切る」。大量廃棄を当たり前にしないサーキュラーエコノミーへの移行手段として期待が高まります。



  • エレファンテック株式会社

    エレファンテック株式会社は、「新しいものづくりの力で、持続可能な世界を作る」というミッションを掲げ、インクジェット印刷と銅めっきを用いた環境に優しい製法でFPC P-Flex を製造および販売しているスタートアップです。

    また今後は、多様な材料をデジタルデータをもとに必要な部分にのみ積み上げていく製法で、FPCの製造だけでなく3D回路形成やセンサー製造を始めとした様々な機能の印刷にも取り組みます。

    デジタル技術で効率化した環境に優しいエレファンテックの技術を広げていくことで、持続可能な世界を実現していきます。

    エレファンテック株式会社は、「新しいものづくりの力で、持続可能な世界を作る」というミッションを掲げ、インクジェット印刷と銅めっきを用いた環境に優しい製法でFPC P-Flex を製造および販売しているスタートアップです。

    また今後は、多様な材料をデジタルデータをもとに必要な部分にのみ積み上げていく製法で、FPCの製造だけでなく3D回路形成やセンサー製造を始めとした様々な機能の印刷にも取り組みます。

    デジタル技術で効率化した環境に優しいエレファンテックの技術を広げていくことで、持続可能な世界を実現していきます。

  • FabCafe Nagoya

    ものづくりカフェ&クリエイティブコミュニティ

    デジタルファブリケーションマシンを常設した、グローバルに展開するカフェ&クリエイティブコミュニティ。

    カフェという共創空間でのオープンコラボレーションを通じて、東海エリアで活動するクリエイター、エンジニア、研究者、企業、自治体、教育機関のみなさまとともに、社会課題である「循環(サーキュラー)」を実現させるためのプロジェクトや、組織の課題を解決するプログラムなどを実施。

    店頭では、農場、生産者、品種や精製方法などの単位で一銘柄とした『シングルオリジン』などスペシャリティコーヒーをご提供。こだわり抜いたメニューをお楽しみいただけます。

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Author

  • 東 芽以子

    FabCafe Nagoya アシスタントディレクター

    新潟県出身、北海道育ち。仙台と名古屋のテレビ局でニュース番組の報道記者として働く。司法、行政、経済など幅広い分野で、取材、撮影、編集、リポートを担い、情報を「正しく」「迅速に」伝える技術を磨く。

    「美しい宇宙」という言葉から名付けた愛娘を教育する中で、環境問題に自ら一歩踏み出す必要性を感じ、FabCafeNagoyaにジョイン。

    「本質的×クリエイティブ」をテーマに、情報をローカライズして正しく言語化することの付加価値を追求していく。

    趣味はキャンプ、メディテーション、ボーダーコリーとの戯れ。



    新潟県出身、北海道育ち。仙台と名古屋のテレビ局でニュース番組の報道記者として働く。司法、行政、経済など幅広い分野で、取材、撮影、編集、リポートを担い、情報を「正しく」「迅速に」伝える技術を磨く。

    「美しい宇宙」という言葉から名付けた愛娘を教育する中で、環境問題に自ら一歩踏み出す必要性を感じ、FabCafeNagoyaにジョイン。

    「本質的×クリエイティブ」をテーマに、情報をローカライズして正しく言語化することの付加価値を追求していく。

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