Event report
2024.1.4
東 芽以子 / Meiko Higashi
FabCafe Nagoya PR
そわそわしていた心が落ち着きを取り戻す。ふとした会話から小さなアイディアが生まれる。コーヒーを1杯手にした時に生まれるそんな“化学反応”を、たくさんのCoffee Loverに楽しんでもらいたい…。そこで、FabCafe Nagoyaは、Hisaya-odori Park(久屋大通公園)のカフェなどと協働して、2023年も、東海エリア最大級のコーヒー・フェス「珈琲博覧日」を開催しました。
世界各地から厳選したコーヒー豆を仕入れたり、自家焙煎を手がけるカフェなどが一堂に会する年に一度の、このワンデイイベント。まだ、2回目の開催にも関わらず、今年は、前年の倍となる1万人の来場者が集まってくださいました!丁寧に淹れられたハンドドリップコーヒーを片手に、家族や友人、パートナーなどと、ゆったりとした時間を過ごしていた参加者の皆さんと、そんな姿を微笑ましく見守らせていただいた出店者の、“コーヒー愛”に溢れた1日をリポートします!
前年に続いて秋晴れの過ごしやすい天候となったこの日。普段は、東海エリアで自家焙煎店や隠れ家カフェなどとして人気を博す名店、そして、手作りスイーツ店や雑貨店、フードトラックなど30店舗あまりが、Hisaya-odori Park(久屋大通公園)のシバフヒロバにブースを構え、自慢のメニューや一品を用意しました。午前10時に販売がスタートすると、各ブースから“リラックス”を誘うコーヒーの香ばしい匂いが…。バリスタ達が選りすぐったこだわりのコーヒー豆は実に個性豊か。各ブースでは、来場者が、そのテイストだけでなく、コーヒー豆が育った様々な大陸の農園や生産者について出店者に質問するなど、会話からもコーヒーへのパッションが伺えるスタートとなりました。
-
登壇者左、 海ノ向こうコーヒーの舛田菜緒さん
-
左から、喫茶ニューポピーの尾藤雅士さん、FARMERS PASSIONの池島英総さん
この日、通常通り店舗でコーヒーを提供させていただいたFabCafe Nagoyaでは、今年もいくつかのイベントを実施しました。
2回に分けて行われたトークショーでは、「アジア圏におけるコーヒー生産」をコアテーマに、日本の自家焙煎店や消費者が、コーヒー豆の生産国や農園とどのように相互関係を築くことができるのか、その実践方法などが紹介されました。
#1 登壇者:「海ノ向こうコーヒー」 × 「喫茶ニューポピー」
トーク内容:注目が高まるアジアの生産地 〜インドネシア アルコ組合の活動を中心に〜
#2 登壇者:「FARMERS PASSION」
トーク内容:ネパールの自社農園で取り組むコーヒーの森「アグロフォレストリー」について
-
-
-
HARIO CAFE サイフォニスト 仲林 美希さん
Demonstration
ゲスト:HARIO CAFE サイフォニスト 仲林 美希さん
司会進行:FabCafe Nagoya バリスタ 甲斐 慶太
次に、「ジャパン サイフォニスト チャンピオンシップ 2023」でファイナリストに輝いた仲林さんをFabCafe Nagoyaに迎え、トーク&デモンストレーションを実施。晩夏に行われた仲林さんの善戦を会場で視察したFabCafe Nagoyaのバリスタ 甲斐が司会進行を務め、緊張感溢れる大会の様子やサイフォン式で淹れたコーヒーの味わい方などについて、仲林さんより詳しく教えていただきました。また、仲林さんに、実際にサイフォン式コーヒーを淹れるテクニックを披露していただき、参加された皆さんにその場で試飲していただくという、なんとも贅沢な時間も設けられ、普段とまた趣の異なるコーヒータイムを全員で楽しみました。
-
FabCafe Nagoya バリスタ 甲斐 慶太(左)と仲林さん(右)
-
FabCafe Nagoyaで制作した仲林さんのレシピ台
-
サイフォン式コーヒーの淹れ方をデモンストレーション
会場では、仲林さんが大会で使用した「レシピ台(審査員へ提示するコーヒーレシピを載せる台)」も展示。実はこれ、FabCafe Nagoyaに常設されているレーザーカッターやUVプリンターで手づくりされたものなんです!普段はHisaya-odori Park(久屋大通公園)の別店舗でコーヒーをサーブする仲林さんと甲斐ですが、お客様からいただく1杯1杯のオーダーに丁寧にお応えしたい、という想いは同じ。珈琲博覧日ともなれば尚のこと、店舗の垣根を超えたこうした取り組みを実施することで、皆さんにコーヒーと公園をより一層楽しんでもらいたい!というバリスタたちの想いが表れた、心温まるイベントとなりました。
他にも、コーヒーの生産地として開拓が進むアジアにフォーカスしたトークショーの開催や、珈琲染やコーヒーの残渣をアップサイクルした商品を展示するコーナーなども設けられました。
そして、FabCafe Nagoyaの窓ガラスには、去年に引き続き、珈琲博覧日のメインビジュアルを手がけるイラストレーター・harunachicoさんがペインティングを施すというライブパフォーマンスも。Hisaya-odori Park(久屋大通公園)の実店舗や各ブースのあちこちで目が離せない催しが行われ、熱気に沸いた1日となりました。
公園内に用意したハンモックは満席となり、ベンチや芝生で一息つく参加者の姿も見られたこの日、何より印象的だったのは皆さんの“笑顔”でした!参加者の皆さんがコーヒーを飲みながらホッとリラックスしたり、不意に顔をほころばせる姿を見られることは、出店者にとって最高の瞬間。忙しい日にはクイックなエナジードリンクである1杯のコーヒーですが、この日は、専用ミルで豆を挽き丁寧にハンドドリップされる様子をエンターテイメントに、待ち時間には香りさえ味わう…そんなゆったりとした時間が流れ、会場中で様々な“化学反応”が起きていたのでは、と、FabCafe Nagoyaのスタッフ一同は密かに思っていたのでした。
少し気が早いですが、私たちはすでに次回に向けて動き出しています。2024年は、出店者数をさらに増やして、11月上旬に開催予定。FabCafe Nagoyaも、皆さんに、もっともっとコーヒーと公園を楽しんでもらえるよう、企画を練り、ユニークなイベントをご用意いたしますので、ぜひ、遊びにいらしてくださいね!
-
珈琲博覧日
珈琲博覧日は《コーヒーの多様性》をテーマに消費者と自家焙煎店やカフェを結ぶ年1回のイベント。
ものづくりの盛んな東海エリアを軸に、コーヒーからつながる人やものを通じて地域の産業や文化を知るワークショップを企画。遊びごころあふれる体験からコーヒーを知るだけにとどまらない、豊かな暮らしを提案します。会話や飲み比べを愉しみながら自分好みのコーヒーを探すきっかけづくりも。コーヒーを通じて街や人とつながる、コーヒーづくしの一日です。
珈琲博覧日は《コーヒーの多様性》をテーマに消費者と自家焙煎店やカフェを結ぶ年1回のイベント。
ものづくりの盛んな東海エリアを軸に、コーヒーからつながる人やものを通じて地域の産業や文化を知るワークショップを企画。遊びごころあふれる体験からコーヒーを知るだけにとどまらない、豊かな暮らしを提案します。会話や飲み比べを愉しみながら自分好みのコーヒーを探すきっかけづくりも。コーヒーを通じて街や人とつながる、コーヒーづくしの一日です。
-
甲斐 慶太 / Keita Kai
FabCafe Nagoya ストア・マネジャー、サービス開発
1991年大分県出身。突発と偶発の機会を求めて。スペシャリティコーヒーのカフェチェーンにて顧客体験を最大化するトータルマネジメントを現場で10年経験。コーヒーの産地特性から抽出方法までの知見を持ち、経験を活かしたサービス・ドリンク・フード開発おこなう。プレーヤーとしてさらなる可能性を追い求めるため、FabCafe Nagoyaに立ち上げより携わり、名古屋における新たなコーヒーストーリーの繋ぎ手として、近郊のカフェや有識者との共創を楽しみながら実践している。また、珈琲博覧日実行委員としてCoffee Loverに東海圏のコーヒーカルチャーを伝える。
1991年大分県出身。突発と偶発の機会を求めて。スペシャリティコーヒーのカフェチェーンにて顧客体験を最大化するトータルマネジメントを現場で10年経験。コーヒーの産地特性から抽出方法までの知見を持ち、経験を活かしたサービス・ドリンク・フード開発おこなう。プレーヤーとしてさらなる可能性を追い求めるため、FabCafe Nagoyaに立ち上げより携わり、名古屋における新たなコーヒーストーリーの繋ぎ手として、近郊のカフェや有識者との共創を楽しみながら実践している。また、珈琲博覧日実行委員としてCoffee Loverに東海圏のコーヒーカルチャーを伝える。
-
東 芽以子 / Meiko Higashi
FabCafe Nagoya PR
新潟県出身、北海道育ち。仙台と名古屋のテレビ局でニュース番組の報道記者として働く。司法、行政、経済など幅広い分野で、取材、撮影、編集、リポートを担い、情報を「正しく」「迅速に」伝える技術を磨く。
「美しい宇宙」という言葉から名付けた愛娘を教育する中で、環境問題に自ら一歩踏み出す必要性を感じ、FabCafeNagoyaにジョイン。「本質的×クリエイティブ」をテーマに、情報をローカライズして正しく言語化することの付加価値を追求していく。
趣味はキャンプ、メディテーション、ボーダーコリーとの戯れ。
新潟県出身、北海道育ち。仙台と名古屋のテレビ局でニュース番組の報道記者として働く。司法、行政、経済など幅広い分野で、取材、撮影、編集、リポートを担い、情報を「正しく」「迅速に」伝える技術を磨く。
「美しい宇宙」という言葉から名付けた愛娘を教育する中で、環境問題に自ら一歩踏み出す必要性を感じ、FabCafeNagoyaにジョイン。「本質的×クリエイティブ」をテーマに、情報をローカライズして正しく言語化することの付加価値を追求していく。
趣味はキャンプ、メディテーション、ボーダーコリーとの戯れ。