Column
2022.2.2
みなさんお久しぶりです。
IACILS(国際芸術複雑情報生命科学学会)です。
節分のようですね。節分というと古来平安の世における追儺という鬼祓いの儀式が思い起こされますが、みなさんは今年祓いたいものはありますか?
(ちなみに今年の恵方は北北西)
節分はさておき今回の記事のテーマはおじさんです。カワイイおじさん、イケオジ、勘違いおじさん、ハラスメントおじさんなどなど多岐にわたるカテゴリーで括られることの多いおじさん。40-60代までをおじさんと定義した場合彼らの人数は日本の全人口の12%近くを占めます(*1)。彼らの多くは日本の中で主要な役職につき、実質日本を動かしていると言っても過言ではありません。そしてそんなイケイケおじさんにまぎれ社会を腐敗させている存在である倫理観の欠落したおじさん、Immoral_Daddyも一定数存在します。平然と嘘をつく人や賄賂の横行、セクハラやさりげないマウンティングなど彼らは欲望のままに行動します。一体なぜいい年をした人たちがこのような行動をしてしまうのでしょうか?そしてこのような行動を止めるすべは一体あるのでしょうか?
*1総務省統計局人口推計 2021年8月1日(確定値)https://www.stat.go.jp/data/jinsui/new.html
この第一回では
そんなImmoral_Daddyの生態を探るべく、女性目線でのDaddyの意見をみていきたいと思います。しかし、ぶっちゃけ今回女性一人一人におじさんの印象を回る時間なんてありません。そこで女性の心を映す鏡(ド偏見)、発言小町からword2vecというものを使っておじさんと関連して使われがちな言葉を探っていこうと思います。
調査方法
(※文章真面目なので結果だけみたい人はこの章飛ばしてください)
まず初めにword2vecに代表されるような自然言語処理とはなんでしょうか。ここでいう自然言語とは人間が普段話している言葉のことです。そして抽象的な表現になりますが、我々が日常生活で使う日本語や英語のような言語を機械で処理し、その内容を抽出することを自然言語処理と言います。この技術は普段みなさんが使われているようなGoogleの検索装置だったり身近なところに使われている技術です。word2vecは同じような意味や使われ方をする単語は同じような文脈の中に登場するという考えのもと、単語をベクトル化するものです。単語を入力するとそれと関連して使われる割合の高いものを出力できます。このような技術を用いて、発言小町の中から人気ランキング上位10記事とおじさんと調べてヒットした上記10記事(両記事とも2022/02/01現在)にある文章から、おじさんと調べた時にどのような言葉が関連として出てくるのかを調べます。調べる際にいきなり文章を入れても調べられません。形態素解析というものが必要となってきます。形態素解析とは自然言語を言語上の最も小さい単位である形態素に分け、それぞれの品詞や活用形を割り出すことです。例えば日本語で「この人はおじさんです」という文を考えるとします。これを分割すると
「この」(代名詞)「人」(一般名詞)「は」(係助詞)「おじさん」(一般名詞)「です」(助動詞)
のように文法上分割できます。これが英語などのアルファベット圏であれば単語ごとに分割されて書かれるのですが、日本語だと一文で続けて表記するため単語を分割する必要があります。上記のように単語を要素ごとに分けることを分かち書きと言います。分かち書きした後はいよいよword2vecを使った分析に入っていきます。
試しにダイレクトにおじさんと入れてみた
今回分かち書きの段階で若干ミスもあり、「おじ」と「さん」で分割してしまったので「おじ」と入力してみました。横に出ている数字が関連して用いられる頻度を表す数値です。これは1を最大値とする値で、例えば0.91という値であれば関連して使われる値は91%になります。気になる結果は、、
おじさんの「さん」が出てくるのはわかるとして、圧倒的に「女性」と関連して用いられる場合が多いようですね。約90%近くの場面で関連して使われるようです。「若い」というのも重要なキーワードな気がします。あと「島」ってなんなんでしょうか、発言小町界隈のおじさんに謎が深まります。他にもおじさんと関連しそうな単語をいくつか入れてみました。
おじさん関連ワード
キーワード「夫」
夫ナンバーワンヒットは89%の「勤務」。夫というとやはり企業で働いているイメージと近いようですね。A子さん、誰なんでしょう。
キーワード「旦那」
夫の類義語で検索しましたが少し違った結果に。「婿」の89%や「両親」87%の単語から夫婦間だけで収まらない何かを感じさせます。それから「年上」とあるように旦那というと少し上なイメージなのですかね。それから旦那ともなると「応戦」してくるようです。
キーワード 「男性」
なぜか「学生」が88%でトップランキング入り。そして往々にして男性は80%弱の確率で「タメ口」で「話しかけ」ることが多いようです。
キーワード 「男」
そして男の「ちらっ」はなんでしょう。95%のヒット率です。男はさりげなく視線を送っているようでいて女性にはバレている、ということの象徴なんでしょうか。
上記の結果から
「おじさん」と調べた結果一番上位に「女性」と関連ワードが出てきたことからやはり年齢を経ても女性への関心は薄れることがないのかな、と推察しました。異性への関心は本能的なものです。ここで扱われるおじさんの意味がマイナスなのかプラスなのかについての議論は避けますが、発言小町内の女性からみて、おじさんは本能的に行動する面があるのかなという仮説を抱きました。この仮説に基づいて次回では、人間の本能的な面にインモラルな行動を起因している可能性を探っていきたいと思います。
余談
好奇心から他にも検索してみました。試しに姑という単語を検索してみたところ、
「あいつ」という単語がトップ入り。やはり嫁姑問題は現代に至っても健在ということでしょうか。
最後にもう一つ「結婚」
煩悩、、、
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FabCafe Nagoya 編集部
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