Column

2016.5.4

レーザーカッターでの焦げを防ぐ!紙にも使える前処理方法をご紹介

FabCafe編集部

[ 2018.12.11 update ]

こんにちは!FabCafe Tokyoのさがらです。

春になり、新しいスタッフも加わり早速トレーニングが始まろうとしています。
FABに関するTipsを考えていたのですが、せっかくなので便利な情報は公開してしまおう!
ということでブログにしました。今日から毎週、加工に少し役立つ情報をお伝えしていきます。
「知ってるよー!」ということもたくさんあるかもしれませんが、
基本から応用編まで毎週ご紹介していくので、ぜひのぞきに来て下さい((༼•̫͡•༽))

記念すべき第一回は、「レーザーカッター編」
少しの手間で加工の結果が大きく変わる前処理をご紹介します。

マスキングテープで焦げを防ぐ!

通常、素材をレーザーカットするときには熱や発生する煙の影響で裏側が写真のように焦げてしまいます。
後からやすりがけ!なんてことも可能ですが、事前に防いでしまいましょう。
レーザー加工による焦げを防止するためには、素材の裏側にマスキングテープを貼ります。

DSC01106

▲左:マスキングを剥がす前の裏側 右:マスキングをはがした後の裏側

マスキングテープが身代わりとなって焦げてくれるので、剥がすと素材は綺麗なままに加工をすることができます。そんなマスキングにまつわるよくある質問がこちらの 2点。

Q:表側には貼らなくていいの?

表側は裏面に比べて焦げが少ないので、お客様におまかせしています。
表側にもマスキングをすることで、焦げの広がりがなく綺麗な色のコントラストが表現できます。
ただ、焦げた雰囲気も味になるのでその時々の用途にあわせて選びましょう。
「ウエスタン風のボードを作りたい!」なんて時には焦げをそのまま活かしてあげるのも素敵な仕上がりになりそうです。

DSC01150

▲左:表側にもマスキングをして彫刻したもの  右:マスキングをせずに彫刻したもの

Q:紙など、マスキングテープが貼れない素材の場合は?

薄い紙など、テープに素材が負けてしまう場合にもきちんと焦げを予防する方法があります。
それは、加工をする紙の下にもう1枚紙を敷いてあげることです。
そうすることにより下の紙がマスキングテープと同じ役割を果たしてくれます。
*焦げ防止用のコピー用紙は、FabCafe店頭でもサービスとして常備しています。

DSC01038DSC01152▲写真右:上が紙を下に敷いたもの、下が敷いていないものです。

マスキングは丁寧に

DSC01148
上の写真は、マスキングテープを貼っていたにもかかわらず表面にムラが出てしまった例です。
どんな風にマスキングテープを貼っていたのかを見てみましょう。

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せっかくマスキングテープを貼っても、空気がはさまっているとその部分が逆にこげやすくなってしまうので要注意!また、彫刻も同時に行う場合にはマスキングテープの重なりにも注意しましょう。
重なっている部分の彫刻が薄くなり、その部分だけテープが残ってしまった..なんてこともよく起こります。マスキングは丁寧に!を習慣化しましょう。

更にワンポイント

通常アクリルには、もともと配送時の傷防止や加工の汚れ防止として保護紙がついています。
アクセサリーなどの細かいパーツはカットしたあとに剥がすのが大変だから…と
紙を剥がしてしまっている人はいませんか?
そんな時は、水またはお湯の中に付けておくとのりがとれてするっと簡単に紙を剥がすことができます。

最後に、+1ステップ!

マスキングテープは傷防止のためだけでなく、加工後のアレンジにも応用できます。

表側にマスキングテープを貼ったまま彫刻をした後、絵の具やペンで全体に色を塗ります。
しっかり乾いたのを確認してからマスキングを剥がすと、彫刻部分だけに色を入れることができます。
これだけでも、ぐっと仕上がりの印象が変わりますね。

今日のポイント

  1. 焦げ防止にはマスキングテープ!
  2. マスキングテープを貼るときは丁寧に!
  3. イメージに合わせてマスキングテープを使いましょう

FAB Tipsはまだまだたくさん!それでは、また来週もお楽しみにー!
「ここが知りたい!」なんてリクエストもお待ちしております。それではみなさん、Fab a good day!

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