Column
2016.9.29
FabCafe編集部
【2020.8.19 update】
こんにちは!渋谷区道玄坂にある FabCafe Tokyo スタッフです。
FabCafe Tokyoでは、みなさんが持ち込んだ素材にUVプリンターでプリントできるサービスを提供しています。
UVプリンターとは、UV硬化インクを用いて平面素材にプリントが出来るマシンです。紫外線を当てて瞬時にインクを硬化させることで、通常のプリンターでは印刷できないような素材に対しても、表面に独特の質感や立体感を表現することが可能です。
今回はこの「UVプリンター」の使い方をご紹介します。
作例:自分だけのiPhoneケースをつくってみよう!
iPhoneケースへの加工を通して、UVプリンターで印刷する流れを見てみましょう! UVプリンターは印刷の位置を合わせるために、はじめに紙に対して素材のアウトラインを印刷するところから加工が始まります。
まずはiPhoneケースの寸法を測って、Adobe illustratorでアウトラインのデータを作成します。
データは実寸でつくります。位置合わせのためのデータなので、簡単なかたちが分かればOKです!
つぎに印刷したい柄のデータをつくります。
ここでポイントとなるのが、インクの種類。 UVプリンターはUV硬化インクという特殊なインクを用いて加工をしますが、大きく分けて3種類のインクがあるのです。これらは同時に加工することができないので、それぞれレイヤーを分けてデータを作成します。
①CMYKインク:これは通常のインクの概念と同じです。C(=シアン)、M(=マゼンダ)、Y(=イエロー)、K(=キー・プレート)を用いて色を表現します。
②WHITEインク:UVプリンターで印刷する際、白は特別なカラーになり、CMYKカラーと同時に印刷をすることができません。なので加工したい色に白がある場合は、別レイヤーでデータをつくる必要があります。 また、カラーをはっきりと表現するために、CMYKインクの下地として使用することもあります。
③クリアインク:これはグロス印刷とマット印刷の2つの表現が可能なインクになります。仕上げとして用いたり、クリアインクを重ねて厚塗り印刷という加工をすることもできます。
今回はiPhoneケース本体の色が濃いので、下に白を印刷してからカラーを印刷します。
今回のデータで必要なレイヤーは、「アウトライン」と「カラー」と「白」の3つ。カラーと白は、同じ位置にデータがくるようにします。
ここからは、実際の加工の様子をみていきましょう。まずはiPhoneケースのアウトラインを、紙に印刷します。
続いて、印刷したアウトラインを頼りに、iPhoneケースをセットします。ここでは、素材(=iPhoneケース)の高さに合わせて高さを調整する作業が必要になります。
このとき、印刷面をを平らにするために、iPhoneケースの内部には木を詰めています。高さ合わせは、UVプリンターで綺麗に加工するためにとっても大切な作業です。
高さを合わせ、セッティングが完了したらいよいよ、iPhoneケースに加工をしていきます。
まず下地として白を印刷してから、CMYKインクを印刷。そして遂に、完成です!
ここまででかかった時間は、アウトラインの印刷に5分、白の印刷に18分、カラーの印刷に9分。セッティングも含めて45分以内(予約1枠分)で終えることが出来ました。
→ UVプリンターの予約はこちらから
次回はUVプリンターのデータの作り方のTipsを、実際に印刷するとどうなるのかのサンプルも含めてご紹介します。お楽しみに!
-
FabCafe編集部
FabCafe PRチームを中心に作成した記事です。
この記事に関するご意見やご感想は、ぜひお気軽にこちらからお寄せください。
→ お問い合わせフォームFabCafe PRチームを中心に作成した記事です。
この記事に関するご意見やご感想は、ぜひお気軽にこちらからお寄せください。
→ お問い合わせフォーム