Column

飛騨・冬の風物詩 「花餅」を、FabCafeでつくってみました!

明けましておめでとうございます。FabCafe hidaスタッフの優子です。
突然ですが、冬の風物詩といえば皆さんは何が思いつくでしょうか?雪、炬燵、イルミネーション、御節、などがありますね。
fabcafe hidaのある飛騨地方には、美しい雪景色と共に古くから正月飾りとして作られている“  花餅  ”   があります。

名称も、全国的には餅花 (もちばな)というそうですが、飛騨では  花餅  (はなもち) 。
花餅は、木の枝に紅白などの小さなもちを巻きつけたもので、生花の少ない雪国に彩りを添える正月祝いの装飾品として、飛騨地方に古くから伝わる年の瀬の風物詩なのです。
小正月が終わると枝からもちを外し、台材と枝を焼き、その焚き火で暖をとり、焼きもちや揚げもちにして食べるのが昔の子どもの楽しみだったといいます。その無駄のなさに、飛騨人の暮らしの知恵が光りますね。

今回いつも良くして頂いている市役所の中村さんのご紹介で、県の農林事務所に勤めてみえる中谷和司さんに特別に教えて頂ける御縁が。

早速事前に中谷さんに、教えていただいた材料を調達!

本来お餅でやるそうですが、簡単な方法で米粉から作ることに。

中谷さんに、やり方を教わりながら黙々と進めます。

米粉と少量の水を混ぜ合わせて練り、電子レンジで少し温めます。それを、小さくちぎり枝につけていくという単純な作業です。小さなお子さんと作るのも楽しいかもしれませんね。

ピンク色の色付けには少量の食紅をいれ、その量の違いで濃淡二種類のピンク色を中谷さんに作って頂きました。個性が出て面白いですね!

中谷さんは生まれも育ちも、飛騨市でも更に雪深い旧河合村 。 河合では、昔は花餅は、雪を表す白だけのものだったそうです。
ピンク色が入ってこそ華やかで正月飾りらしさがありますが、白だけのものも、それはそれで、美しい風情があっただろうと目に浮かびます。

台材には、柿の木。枝は、山紅葉を使って中谷さんが作ってくださいました。

台材を作る方が難しいとおっしゃる通り、長年花餅を作ってきた中谷さんだからこそ出せる貫禄のある立派な台材をいただけて感謝しかないですね。

白を下から順につけていきます。 簡単に見えてコツや手先の繊細な器用さが求められます。

それでもさすが師匠。

初めてやる私たちとは比べ物にならないくらい綺麗な仕上がりです。

fabcafe hida   の常連でもあり、いつも力を貸してくださる大切な存在の 、ゲストハウスMOTHERs HOUSE のMOTHERも 参加して下さいました。

作業している時から降り出した雪が、またとても似合います。

今の時代、溢れた情報の中から調べたり探し出したりする事は簡単ですが、こうやってその地にずっと暮らしてきた、生きてきた方と、直接触れ合い言葉や笑みを交わし、教えて頂けるということほど幸せな事はありません。
暮らしを良くしようとする想いから生まれたものの    “  師   ”  は、わざわざ探さなくともネットで調べなくとも、身近にいるものなのだと飛騨の暮らしは教えてくれます。

今回の花餅作りに限らず、突然、『 赤蕪いらんか? 』『 三杯酢の作り方知っとる?』
とお隣のおばあちゃんがやってきて、作り方をしらない。と言う私たちに、すぐ作り方をその場でやってみせてくれて、賄いでみんなでたべなさい、と思いがけないギフトがあったり、

 

『 今度夜のイベントでふろふき大根作るんやけど、米ぬかって普通に売っとるかな? 』と、 知り合いの蕎麦屋のおじいさんに聞くと『 うちにあるでとりにおいで』 と、頂けたり。

 

小さなことを 頼ったり頼られたり、まず 声にだしてみる。行ってみる。やってみる。そうやってカラダを動かして自ら交流をすることで、持ちつ持たれつ 地域との絆が深まるのかもしれません。そして、教える側も教わる側も求めていることは一緒で、 遺していきたい という、その土地の文化を大事にする想いを交えてカフェとして、人と人とが繋がる場所でありたいと思います。

みんなでつくった花餅を飾って、今年も元気に営業中です。
今年もFabCafe Hidaをどうぞよろしくお願いいたします!

Comments: