Column
2019.5.20
堀之内 里奈
FabCafe Hida マネージャー・Fabディレクター
飛騨の森でクマは踊る 森で事業部
こんにちは。FabCafeスタッフの堀之内です。
飛騨も春を迎え、日に日にあたたかくなってきました。これから暑くなってくると、冷たいドリンクやひんやりしたデザートが恋しくなります。
アイスカフェオレ、スムージーやアイスサンドなど、FabCafe Hidaのメニューの多くには、「牧成舎」さんの乳製品を使用しています。
そして、メニューだけでなく、FabCafe Hidaと牧成舎さんの牛さんには意外なつながりがあります。
このブログでは、牧成舎さんとFabCafe Hidaとの関係や、牧成舎さんの乳製品をつかったおすすめメニューを紹介します。
「牧成舎」の紹介
牧成舎さんは明治30年から続く牧場です。
自然豊かな飛騨の地でのびのびと牛を育て、
「おいしく、まじめに、ていねいに」乳製品を手作りされています。
牧成舎Webサイト:https://www.bokuseisya.com/concept/
牛乳屋「牧成舎」さんの店舗は、FabCafe Hidaからは徒歩15分ほどのところにあります。
△牧成舎外観。
店舗では濃厚なジャージ牛乳をつかったソフトクリームを食べることができます。
ソフトクリームはここに行かないと食べることができませんので、ぜひ飛騨古川にお越しの際は行ってみてくださいね。
飛騨の暮らしと牛たちの意外な繋がり
飛騨牛や牧成舎の乳牛など、牛の酪農が多い飛騨。
そして、飛騨は日本有数の家具の産地でもあります。
家具などの製造でどうしても生まれてしまうのが、オガコ(おが粉)や木っ端です。
“オガコ”の有効活用
飛騨で出たオガコは、飛騨牛や乳牛達のベットに使用されています。
FabCafe Hidaの木工房で出たオガコは牧成舎さんにお渡しし、牛さんの寝床になっているんです。
△飛騨地域の木工場から届いた“オガコ”。
△ヒダクマの木工場から出た“オガコ”。これらは目が細かいので、足への負担が軽減されるのではないかと、今年生まれた4ヶ月の子牛に使用されているそう。
このふかふかのベットで寝ている飛騨牛たちはストレスが軽減されて美味しいお肉や牛乳を作ってくれているのかもしれませんね。
実際に針葉樹のチップより、広葉樹チップの方が動物たちへのアレルギー反応が少ないという意見もあります。(我が家のペットのネズミもヒダクマのオガコで育ちました。)
牛舎のベット、その後
牛さんの生活の中で、糞や尿がオガコのベットの上に蓄積されていきます。
それらは広葉樹と混ざり合うことで良質な肥料となり、飛騨の田畑へと使われます。
△田畑の肥料として利用されるオガコ
私は小学生の自由研究でミニトマトを栽培したことがあるのですが、
スーパーで購入したミニトマトとは違い、
その肥料で育ったお野菜は私が今まで食べた中で一番甘いトマトであったことを覚えています。
△ちょっと形がよくないアスパラガスは牛のおやつに。
△アンチエイジング効果を期待されているんだそう。
牛たちは皆ストレスフリーな環境下で育っています。
10年ほど生きる牛が元気に暮らしてくれるようにと、随所に牧成舎さんの優しさを感じました。
何よりスタッフのみなさんに安心して寄り添う牛さんたちを見て、牧成舎さんの心意気に感動しました。
FabCafe Hidaの牧成舎の乳製品を使ったメニュー
私たちが牧成舎の牛乳を使い続ける理由は濃厚なミルクの味にあります。
飛騨の人々が長年愛してやまないこの味を、是非とも訪れた方々にも召し上がっていただきたいです。
『カフェオレ 』
濃厚なミルクがもたらす、口の中が360°幸せに満たされるカフェオレ。
FabCafeで提供しているドリップコーヒーは、浅煎りの豆を使用していますが、牛乳をたっぷり使うカフェオレには香ばしくビターな深煎りの豆を使用しています。このカフェオレのために、下呂と高山にある老舗の珈琲焙煎専門店「yakata coffee」さんでFabCafe Hidaオリジナルカフェオレブレンドを作ってもらっています。
濃厚な口当たりの牧成舎の牛乳には深入り豆がぴったり。
『カヌレ』
今ではFabCafe Hidaの定番メニューとなったカヌレ。
このカヌレにも旨味の決め手となる牧成舎の牛乳は欠かせません。
カヌレの型に塗る油分は蜜蝋を使って仕上げることが一般的ですが、FabCafeではバターを使っています。バターの風味と牛乳との相性が抜群に良いのです。
ティータイムのお供として、あるいはご家族やご友人へのお土産としてお持ち帰りも可能です。
カヌレについてはこちらのブログでも紹介しています。
『アイスサンド』
アイスサンドには、牧成舎のバニラアイスクリームを使用しています。
口当たりまろやかで、しっかりとした牛乳の味がします。
その味はアイスクリーム好きのヒダクマのスタッフが唸るほど。(彼はなんと1日に3カップ食べることも)
そんな魅力的なアイスクリームをFabCafe Hidaではシンプルに召し上がっていただきたいと考え、ソースなどのトッピングは加えず、飛騨古川の老舗せんべい屋「井之廣製菓舗」のコーヒーせんべいでアイスクリームをサンド。パリッとした食感ととも美味しいアイスクリームを味わうことができます。
『スムージー』
スムージーは、牧成舎の牛乳とアイスクリームを掛け合わせたスペシャルドリンク。
いちご、ブルーべリーの酸味とバナナのやさしい甘みが濃厚な牛乳とアイスクリームにマッチした、人気メニューです。
その他、FabCafe Hidaでは、スコーンなどの自家製焼き菓子やドリンクに合わせるミルクは全て牧成舎の牛乳を使用しています。
●FabCafe Hidaのメニューはこちら。
ふらっと立ち寄って、予約もできる。
FabCafe Hidaのものづくり体験メニュー
△ヒダクマの木工房で出た木っ端を再利用した「スプーンKit 」
FabCafe Hidaでは、気軽にできる木工体験と牧成舎さんのアイスクリームをセットにしたメニューをご用意しています。
刃物を使わずに、紙やすりだけで体験できるので小さなお子様も体験可能です。
Myスプーンが完成したら、牧成舎の美味しいアイスクリームを食べましょう!
「アイススプーンKit(牧成舎のバニラアイスクリームつき)」 1,500円
ご予約は、こちら。
取材協力 :有限会社 牧成舎
営業企画課長 牧田寛子さん
執筆者:FabCafe Hida ものづくりディレクター
堀之内 里奈
飛騨古川出身。「FabCafe Hida」がFabや木工を知るきっかけになりました。
地元出身の目線で飛騨の魅力をおいしく、楽しく、分かりやすく知っていただくきっかけを作ることが毎日の楽しみです。
Our company:株式会社 飛騨の森でクマは踊る
木の可能性、森の可能性、地域の可能性、
脈々と継承されてきた日本人の暮らしの可能性。
“ヒダクマ”はそんなありふれた日常に潜む大きな可能性から、新しい価値を生み出すことを日々探求しています。
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堀之内 里奈
FabCafe Hida マネージャー・Fabディレクター
飛騨の森でクマは踊る 森で事業部飛騨古川出身。飛騨市内の飲食店や奥飛騨温泉郷で仲居の経験があり、接客を活かしながら飛騨とものづくりに関わる仕事がしたいと2016年11月にFabCafe Hidaにジョイン。仕事を通して木工やFabを経験。地域に寄り添いながら、FabCafe Hidaを訪れる方々に飛騨のさまざまな魅力を楽しく、わかりやすく伝えることを目指しています。Diversity on the Arts Project 5期生。京都芸術大学 通信教育部 洋画コースに在学中。森の地衣類の色が好き。
飛騨古川出身。飛騨市内の飲食店や奥飛騨温泉郷で仲居の経験があり、接客を活かしながら飛騨とものづくりに関わる仕事がしたいと2016年11月にFabCafe Hidaにジョイン。仕事を通して木工やFabを経験。地域に寄り添いながら、FabCafe Hidaを訪れる方々に飛騨のさまざまな魅力を楽しく、わかりやすく伝えることを目指しています。Diversity on the Arts Project 5期生。京都芸術大学 通信教育部 洋画コースに在学中。森の地衣類の色が好き。