Event report

2020.2.22

モノと人の新しいつながりを生み出す「クリーニングデイ」でアップサイクル

FabCafe Hida 編集部

Hida

「リサイクルのハードルを下げる」「地域交流」を目的としたフィンランド発のアップサイクル・マーケット「クリーニングデイ」をFabCafe Hidaで開催しました。当日はおよそ100人以上の地域のみなさんが集まり、お買い物や食事を楽しみました。豊かなモノの資源や、木工、DIY、料理などの得意な方が住む飛騨だからこそ、古かったり不要に見えるモノに新しい価値をつけ生まれ変わらせることができる。そんなクリーニングデイの様子をものづくりディレクター堀之内がお届けします。

「クリーニングデイ」とは

クリーニングデイはフィンランド発のアップサイクル・カルチャー・イベントで、2012年より年2回、主に衣替えの時期に世界中で開催されています。フィンランドの基本コンセプトである「リサイクルのハードルを下げる」「地域交流」を踏まえ、日本のクリーニングデイのコンセプトは「アップサイクル・マーケット」。まだ一般には広く知られていない「アップサイクル」について学び、クリーニングデイというモノとヒトの新しいつながりを生み出すムーブメントを楽しむファンを作ることを目的として全国各地で開催されています。オフィシャルサイトに登録すれば、誰でもどこでもマーケットを開くことができ、その土地ならではの交流が生まれています。(クリーニングデイ・ジャパン事務局のホームページはこちら
飛騨市では2015年よりco-ba高山や、やわい屋、飛騨職人生活(Calm’s Cafe)、1760(イチナナロクゼロ) 、彩り館で開催され、今年からsoileattableの藤原会美さん、デザイナーの奥原夏子さんと、FabCafe Hidaスタッフとの共同企画で開催しました。

(クリーニング@飛騨 過去のイベントページはこちら

押入れの中にいた思い出も綺麗に並んで、今日から新たに必要な場所へ

たくさんの思い出があったけれど、今は使う機会が無くなってしまったモノってありませんか?

それでも捨てるにはもったいない美品やコレクションも、
再び新しい場所で生き生きと使ってもらえるように。そんな気持ちが込められたモノが今回もたくさんFabCafe Hidaに集まりました。

飛騨職人生活さんは使わなくなった工具や木板、以前FabCafe Hidaで開催してもらった「職人と作る『スツールの座編み』ワークショップ」で余ってしまった藁などを販売。

▲工具の糸鋸はすぐに新しい職人さん手に渡りました。

特に沢山集まったのはお洋服。すくすくと育って、すぐに着れなくなってしまう子供服も沢山集まりました。
子供服以外の大人のための洋服、電化製品なども並びます。出店者はそれぞれ素敵にディスプレイしています。

▲綺麗でオシャレなデザインの洋服が沢山集まりました。

 

▲Hidakumaの工房長はクランプを使って即席ハンガーかけを作りました。

▲FabCafe Hidaスタッフあこも電化製品や、イラストレーターの旦那さん OK PAPERSの商品を少しだけ一緒に並べていました。

心くすぐるこだわりの品々。コレクターにはたまらない一品も。

▲お気に入りのブローチには、当時使っていた様子やこれから使う方へのメッセージが添えられています。

▲どんな使い方をしていたか、使い手だった方のストーリーを聞いて購入することができるのもクリーニングデイならでは。

▲レコードや音楽好きにはたまらないコーナーも。

▲お気に入りで今まで捨てられなかった雑誌。

▲FabCafe Hidaスタッフりなのお気に入りはファミコンカセットコーナー。

▲懐かしのゲームが並びます。

▲思わず集めたくなるかわいいぬいぐるみが大集合!動物園が開園されていました。

▲大きいモノでは車もクリーンング!

飛騨のおいしい食べ物も大集合!

MOTHER’S HOUSEは数量限定でカラフルなお野菜とボリュームたっぷりなランチを提供しました。

▲MOTHER’S HOUSEのランチ

▲高山のノナカベーカリーさんの薪窯で焼いたベーグル。

▲waniwaniさんの出店コーナー。

飛騨神岡のwaniwaniさんの素敵なやさしい焼き菓子や、FabCafe Hidaのベーグルサンドでも使わせていただいている高山のノナカベーカリーさんも薪窯パンを出店してくださいました。

▲ランチに来てくださるお客様も沢山いらっしゃいました。

▲たくさんの子どもたちも来店してくれました。いつもは宿泊室として利用している空間も、この日は解放してキッズルームとして開放しました

飛騨の森の資源もアップサイクル!

FabCafe Hidaでは、木工房で出た端材を集めて販売。
蒔や木の小物制作の材料に使っていただるようにクリーニングしました。


▲クリーニングデイで出した、工房の端材。

まとめ

この日のクリーニングデイにはおよそ100人の地域のみなさんが訪れてくれました。このイベントが、モノだけでなく、様々な方々との出会いの場になったことをとてもうれしく思っています。
FabCafe Hidaとしてこれからも定期的に開催していきたい大切なビッグイベントです。

クリーニングデイは、飛騨での暮らしをあたらめて見直し、より良い暮らしを考える大切な機会。森や町の環境を考えたり、地域の交流の場のひとつとして、FabCafe Hidaがなれたらと考えています。

また、昨年は全体的に洋服やアクセサリーなどのアップサイクルが多くありましたが、FabCafe Hida/Hidakumaでは、森や自然の中にある、アップルサイクルを見える化したり、飛騨や広葉樹の魅力を伝えるようなワークショップや、飛騨の木でできた商品をご紹介したいと思っています。

今年も衣替えの時期に開催を予定しています。(ぜひ出店したいという方はFabCafe Hidaまでご相談くださいませ。)
次回クリーニングデイでみなさんとお会いできることを楽しみにしています!

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