Column
2019.12.11
伊藤 優子
FabCafe Hida/Hidakuma 森のコミュニケーター
こんにちは。cafeと宿泊担当の優子です。新年開けて、お正月が過ぎてまもなく。毎年1月15日に飛騨古川で行われる「三寺まいり」をご存知でしょうか?明治・大正期には野麦峠を越えて出稼ぎに出ていた飛騨の女工たちも楽しみにしていたという、200年の歴史がある行事です。
三寺まいりでは、円光寺、真宗寺、本光寺の3つのお寺を巡拝します。明治時代、若い男女の出会いの場となったことから、現在では恋愛成就や良縁を祈願する「縁結びが叶うおまいり」として注目されています。
地元の方も、子どもからお年寄りの方まで、この日は夜になると幻想的な灯りの中、3つのお寺を巡りおまいりします。町は、厳かでありながら、たくさんのろうそくと色とりどりの着物に彩られ、冬の美しい町なみとともにこの日だけの華やかな風景を見ることができます。
恋愛成就を願いを込めた、ろうそくの意味。
三寺を参る際に通る、瀬戸川沿いでは灯篭流しが行われます。また、紅白の千本の和ろうそくに火が灯されます。
縁結びのおまいりとして知られている三寺まいりの白色と赤色のろうそくには、それぞれの意味があります。恋愛成就の願いを込めておまいりする時には白いろうそくを灯し、もしもその願いが叶ったら、次の年には赤いろうそくを灯すというならわしです。
飛騨市長の都竹さんも素敵な装いで献灯式に。そんな様子や、お参りの風景を撮影しに、この日は、たくさんのカメラマンが全国から集まります。
雪や氷点下の寒さもありますが、松明の火で体を温めたりしながらお参りします。
町の中には、あちらこちら雪でできた巨大なろうそくが泰然と立ち並びます。この日のために町の人々がこの高さ2m、およそ20基の巨大なろうそくを雪で作ります。
お寺に奉納される重さ13kgにも及ぶ和ろうそくを作る老舗店。
飛騨古川には、江戸時代から続く和ろうそくの老舗店があります。ここで何ヶ月もかけて製作された重さ13kgにも及ぶ大きな和ろうそくが、3つのお寺に奉納されます。
お店は本光寺の近く。見学も可能で、7代目のご主人から、ろうそくの歴史から作り方や使い方、飛騨のお話を聞くことができます。様々なサイズやデザインの和ろうそくは、お土産にもぴったりです。
住所 〒509-4234 岐阜県飛騨市古川町壱之町3−12
営業時間 9:30~17:00
電話 0577-73-4109
定休日 水曜日・1/1~1/3
駐車場 なし
寒くても食べ歩きたい。地元の人々による温かいおもてなし。
お寺の境内、円光寺近くの祭り広場、町の通りには、暖かい鍋や、飛騨の美味しいお米でできたお餅、飛騨牛、温かい酒まんじゅう、甘酒や日本酒など、様々な出店がでます。飛騨の美味しいもの・あったかいものを食べて、身も心もほっこりしましょう。
手ぶらで来ても大丈夫。着物を装い、とっておきの一日を。
cafeにご来店いただくお客様も、皆さんお着物でとっても華やかです。大洞呉服店では、素敵な着物のレンタルから着付けまでしてくれます。飛騨にふらっと来て、気軽に着物を着られるのは嬉しいですよね。
住所 〒509-4232 岐阜県飛騨市古川町本町2ー15
営業時間 9:00~19:00
電話 0577-73-2209
定休日 木曜日
駐車場 有
FabCafe Hidaもこの日は特別営業。いつもと違う雰囲気をお楽しみいただけます。
FabCafe Hidaスタッフも、大洞呉服店で着付けていただき着物でお出迎え。普段は夕方までの営業ですが、三寺まいりの日は、特別に夜も営業します。昨年は町の方と協力してイベントを開催したり、ホットワインやえごま白玉ぜんざいなど、この日だけの特別メニューをご提供しました。
2020年の三寺まいりの日も、たくさんのお客様に来ていただけるよう、企画やメニューを考えてお待ちしてますね。参拝に行かれる前や、お参りで冷えた体を温めに、どうぞFabCafeにお立ち寄りください。
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伊藤 優子
FabCafe Hida/Hidakuma 森のコミュニケーター
1986年生まれ。東濃ヒノキの産地・加子母出身。インテリア科の高校・専門学校卒業後、下呂温泉の仲居として9年間働く。2017年にFabCafe Hidaにジョインし、飛騨のまちで永く愛されるお店づくりをモットーに、cafeでのメニュー開発やイベント企画運営・宿泊を担当。定番メニューのカヌレなどを考案。地元の針葉樹の森と飛騨の広葉樹の森を繋げる架け橋になるのが夢。朝が好き。
1986年生まれ。東濃ヒノキの産地・加子母出身。インテリア科の高校・専門学校卒業後、下呂温泉の仲居として9年間働く。2017年にFabCafe Hidaにジョインし、飛騨のまちで永く愛されるお店づくりをモットーに、cafeでのメニュー開発やイベント企画運営・宿泊を担当。定番メニューのカヌレなどを考案。地元の針葉樹の森と飛騨の広葉樹の森を繋げる架け橋になるのが夢。朝が好き。