Column

2024.3.26

「薪カヌレラスク」ってどんなお菓子?森想いの真面目なおやつです

伊藤 優子

FabCafe Hida/Hidakuma 森のコミュニケーター

FabCafe Hidaより、新しいおやつ「薪カヌレラスク」が誕生しました。「カヌレ」は、FabCafe Hidaで地域内外の方に親しまれてきた人気商品のひとつ。アイス感覚で食べる冷やしカヌレやショコラカヌレといったフレーバーなど、様々なかたちで愛されてきました。その一方で、商品として販売できない規格外のカヌレは、スタッフのおやつとなっていました。もったいないから、余すことなく食べ切れたらと思った私たちが試行錯誤する中で行き着いたのが、食べやすいように細かくカットし、焼き直して作る「薪カヌレラスク」でした。カヌレ特有の外側カリっと中身しっとりの食感とは違い、ポリポリとした心地よい食感が生まれ、手が止まらぬ美味しさです。この記事では、開発の背景や薪カヌレラスクの魅力、そしてなぜ“薪”なのかをご紹介します。

商品名:薪カヌレラスク

価格:¥680(税込)

森の循環とつながっているカヌレ

飛騨の森の広葉樹は曲がったり、節があったりといった理由から、家具生産に活用しやすい材料ではないとされてきました。 FabCafe Hidaを運営するヒダクマは、そうした広葉樹をものづくりや建築の材料として活用することにチャレンジしています。木の欠点を多様で面白い個性ととらえ、新たな価値を与える活動を続けてきました。

ヒダクマの木材加工過程からは多くの”おが粉(かんな屑)”がでます。それらは地元の乳牛農家で牛の寝床になり、その後堆肥になり、作物を育てるという循環を巡ります。その乳牛から採れた牛乳で、FabCafe Hidaの甘くて美味しいカヌレができています。

薪カヌレラスクに込めた想いとは?

カヌレを作り続ける上で悩みがありました。それは、カヌレを焼くときに、どうしてもできてしまう不恰好なカヌレ。 これをお客さまに提供できていなかったことです。キレイなカヌレと同じように、味は美味しい。 木の欠点とされてきた部分を価値に変えるように、個性あるカヌレとして新たな価値を見出すことができれば、 美味しく食べてもらえるはず。そこで、不揃いなカヌレを丸太に見立て、切ってみることに。切り方や焼き方を試行錯誤した末に、薪のように小さく切った「薪カヌレラスク」が誕生したのです。

薪は、飛騨の人々の暮らしにとって、冬には欠かせない暖を取るための燃料です。ものづくりとはまた別の活用方法で、丸太を短く切って割り、丁寧に積んで乾燥させます。飛騨の人たちがとても身近に感じてきた薪にインスピレーションを得て、薪カヌレラスクは誕生しました。この新しいお菓子が、森やその周りの風景を考えるきっかけになれば嬉しいです。

 

関連リンク

「カヌレってどんな食べ物?」ブログで紹介しています。

薪カヌレラスク」はオンラインショップでもお楽しみいただけます。

Author

  • 伊藤 優子

    FabCafe Hida/Hidakuma 森のコミュニケーター

    1986年生まれ。東濃ヒノキの産地・加子母出身。インテリア科の高校・専門学校卒業後、下呂温泉の仲居として9年間働く。2017年にFabCafe Hidaにジョインし、飛騨のまちで永く愛されるお店づくりをモットーに、cafeでのメニュー開発やイベント企画運営・宿泊を担当。定番メニューのカヌレなどを考案。地元の針葉樹の森と飛騨の広葉樹の森を繋げる架け橋になるのが夢。朝が好き。

    1986年生まれ。東濃ヒノキの産地・加子母出身。インテリア科の高校・専門学校卒業後、下呂温泉の仲居として9年間働く。2017年にFabCafe Hidaにジョインし、飛騨のまちで永く愛されるお店づくりをモットーに、cafeでのメニュー開発やイベント企画運営・宿泊を担当。定番メニューのカヌレなどを考案。地元の針葉樹の森と飛騨の広葉樹の森を繋げる架け橋になるのが夢。朝が好き。

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