Column
2024.6.17
FabCafe Kyoto編集部
大阪・北区にあるシルクスクリーンの工房兼ショップ「JAM(レトロ印刷・SURIMACCA)」。個人でシルクスクリーン印刷ができる設備が整っているほか、飛び込みでも参加可能なワークショップなども充実。設備の使い方やサービスの提供の仕組み、どんな道具が揃っているの?など、ちょうどデジタルスクリーン製版機を導入しはじめたFabCafe Kyotoのメンバーにはわからないことだらけ!そんなあれこれのヒントを探りに、いざ潜入!
印刷であそぶ場所
大阪・北区。中津駅より徒歩数分の北大阪印刷センター内にあるJAMさん。赤い看板が目印です。
入って左側には、シルクスクリーンで刷られたグッズや制作のためのツール、素材などが所せましと並びます。反対側に広がるのが工房エリア。広々とした作業台が並び、流し台も完備。スキージー(インクを刷り込むためのヘラ)やエプロンなどのツールも自由に借りることができます。
「誰でも、いつでも刷れる」を叶える仕組み
JAMさんの楽しみ方はさまざま。予約をしてから自分でシルクスクリーンのための設備を使いに来る利用の仕方と、毎日開催しているワークショップに参加する方法、そして、店内の見学やショップだけの利用も可能。今回FabCafe Kyotoスタッフは、毎日開催されているワークショップを体験しました。
JAMさんでは、誰でもシルクスクリーンに触れられるグッズを開発しています。それが、「handerude」と呼ばれる小型スクリーン製版機と、「SURIMACCA」と呼ばれるフレームキット。今回の体験では、その2つのグッズによって誰でもシルクスクリーンに触れられる状況が作られていることがわかりました。
スリマッカ?ハンデルデ?
料金の説明やワークショップの流れの説明を経て、いよいよスタート。好きな図案を書いたり、印刷したいデータを探します。店頭に設置されたQRコードからデータを送信し、スタッフの方が操作するPCから入力を行うと、カウンター近くのマシンから何やらファックスのように徐々にフィルムが。こちらの機材が「handerude」。熱によりフィルムを孔版させる仕組みの製版機です。およそA4サイズいっぱい程度のデータが、5分弱程度で製版されました。
フィルムが製版できたら、作業台に移り印刷の準備を行います。備品の棚から必要なものをカゴに入れて、いざ作業開始。
こちらが「SURIMACCA」。まず青いブロックを組み合わせてフレームを組み立てます。裏側にフィルムを乗せ、フィルムを挟み込むようにゴム紐を溝に埋め込むことでテンションをかけます。この作業を繰り返すことで、印刷作業に耐える丈夫な版を作ることができます。
ここまでできたらあとは刷るだけ。スキージの持ち方や角度をスタッフの方にレクチャーいただき、いざ!
刷れたらドライヤーで乾燥させて完成です。
今回のワークショップで使用した「handerude」や「SURIMACCA」は、セルフ利用の際にも使用可能。施設の1日利用料+製版代+その他インクや素材代の合計額がかかる費用となっています。詳しい料金設定はJAMさんのホームページをご覧ください。
誰でも印刷で遊べる環境が、大阪の中心地にあるのはとっても魅力的。そのほか、「電解マーキング」と呼ばれる金属を腐食させる印刷技法のお取り扱いも。関西近郊の皆様は、ぜひ足を運んでみてくださいね。
体験をサポートしてくださったスタッフの西田さん(左)、川畑さん(右)
丁寧にご対応いただきありがとうございました!
FabCafe Kyotoでは、2024年6月からシルクスクリーンのための製版機がセルフ利用サービスとして導入開始。店内の簡易刷り台と合わせて、手軽にシルクスクリーンをお楽しみいただけます。「handerude」のように短時間、高品質な製版が可能です。興味のある方は、ぜひFabCafe Kyotoへご来店のうえスタッフまでお気軽にお尋ねください。ご利用希望の方は毎月開講している講習会のご受講を!
-
FabCafe Kyoto編集部
FabCafe Kyotoが作成した記事です。
この記事に関するご意見やご感想は、ぜひお気軽にこちらからお寄せください。
→ お問い合わせフォームFabCafe Kyotoが作成した記事です。
この記事に関するご意見やご感想は、ぜひお気軽にこちらからお寄せください。
→ お問い合わせフォーム