News & Releases
2024.3.31
斎藤 健太郎 / Kentaro Saito
FabCafe Nagoyaプログラム・マネジャー、サービス開発 / 東山動物園くらぶ 理事 / Prime numbers syndicate Fiction implementor
みなさんおはようございます。
FabCafe Nagoya、コミュニティマネージャーの斎藤です。
今日はとても大切なお知らせをみなさんにお伝えするために、ニュースを書いています。2024年4月1日、記念すべきこの日にFabCafe Nagoyaの地下に突如巨大空間が現れました。
地下空間
居住空間、倉庫といった生活シーンでの利用のほか、電力・上下水道インフラ、地下交通網としての利用など、地下空間は私たちの生活の一部として”ない”ところに”ある”を生み出す場としてなくてはならないものです。
建築基準法では、「地階と表記し、床が地盤面より下にあって、天井高の3分の1以上が地盤面より下にあり、かつ天井が地盤面から1m以下にある空間」と定義されています。
地下空間と私の出会い
寒気と暖気が入り混じりながら衣替えの時期を虎視眈々と狙っていた3月末某日の夜半、すっかり暗くなり店頭のクローズ作業も終わった頃、地鳴りのような、獣のうめき声のような音がどこからか響いてくることに気づきました。周囲には人の気配もなく、思い返せばいやに静かな夜でした。そんな中で地の底から呻くような音が鳴り響いています。
この音は一体どこから響いてくるのだろうか。そう思って外へ出ましたが、なぜか音が遠ざかっていきます。おかしいと思い、あらゆる方向へ歩いてみましたがFabCafe Nagoyaに近づくほど音がはっきり聞こえてくるのです。にわかには信じられませんでしたが、店内から音が発せられているようです。
そうして店内をくまなく探しました。かばんの中も、つくえの中も探したけれど見つからず、脳裏に井上陽水がチラつき始めトイレで用を足して気を取り直そうと便座を上げると突風が吹き上げ、眼下には東京のような大都市があったのです。そう、便器の中に広大な空間が広がっていたのでした。
高速道路のようなものが静脈のように張り巡らされ眼下中央付近には道路が渦を巻きながら地下へ潜っており、車のようなものが血流のように走っているのが見えました。高層ビルのような建築物や、屋上広告、壁面のデジタルサイネージが輝いているなど人が住んでいるような経済の片鱗も見て取れます。ですが、どうやらとても深いらしく、地面のようなものは見えませんでした。
これが、地下空間と私の出会いです。
世界でイチバンDEEPなデジタルものづくりカフェを目指します
新たなFabCafe出店予定地
初見ではびっくりしてしまいましたが、見つけてしまったものはしょうがない。いっちょ行ってみるかと意を決し、名刺を胸ポケットに仕舞い、ドローンと傘を駆使してゆっくりと地下空間へ降りて行ってみました。
体感で10分ほどで地面(もしくは底とでもいいましょうか)につきました。道路が整備されており、歩道や横断歩道、信号機に街路樹など、地上世界と同じ環境のように見えます。見上げてみると空が広がっており、薄曇りでした。その雲の向こうにはさっきまで立っていた地面があるのか、それとも青空が広がっているのか、その時点では判別がつかず、首も痛くなってきたところでアテもなく歩き始めてみることにしました。
数分ほど歩いていると、目の前に堀のような空間が広がっていました。商店街がすっぽりと入るような、細長い地下空間です。地下空間に、地下空間があったのです。さっき降りてきた要領で飛び降りてみると、ほどよくひんやりとしており、居心地の良い空間です。かなり広く、何もない空間にワクワクしてきた私はこの場所を新たなFabCafe出店の場とすることを決めました。
今までにない大規模な加工機や様々な実験器具を導入し、巨大ロボットや超巨大なドリップバックを作りハイパー・ジャイアント・コーヒー・ドリッピングを開催することだってできる空間。こんな空間にワクワクしない男の子はいません。この興奮をいち早く皆さんにお伝えするため、こうして筆を執っている次第です。
地下空間活用における今後の展望
地上への戻り方は未だわからず私は現在も地下空間からこの記事を書いています。幸いなことにリモートで仕事をする環境は整えてあり、現在までFabCafe Nagoyaの営業には影響が出ていません。今後もアンダーグラウンドから地下空間レポートをお届けできればと思っています。
現在でもあのうめき声の正体や住民のようなものには遭遇していませんが、土地の取得やFabCafe deepの開業時期など分かり次第お伝えします。それでは次回の配信までごきげんよう。
(記事が執筆されている本日は四月一日です。そう、みなさんおわかりの通りエイプリルフールの記事となります!今年もFabCafe Nagoyaをよろしくおねがいします。)
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斎藤 健太郎 / Kentaro Saito
FabCafe Nagoyaプログラム・マネジャー、サービス開発 / 東山動物園くらぶ 理事 / Prime numbers syndicate Fiction implementor
名古屋における人ベースのクリエイティブの土壌を育むためにコミュニティマネージャーとしてFabCafe Nagoyaに立ち上げから携わる。
電子工学をバックボーンに持ち科学技術への造詣が深い他、デジタルテクノロジー、UXデザインや舞台設計、楽器制作、伝統工芸、果ては動物の生態まで幅広い知見で枠にとらわれない「真面目に遊ぶ」体験づくりを軸とした多様なプロジェクトに携わる。
インドカレーと猫が好き。アンラーニングを大切にして生きています。
「コンピュテーショナル食感デザインプロジェクト」にて第1回 Tech Direction Awards R&D / Prototype Bronze受賞
https://award.tech-director.org/winner01名古屋における人ベースのクリエイティブの土壌を育むためにコミュニティマネージャーとしてFabCafe Nagoyaに立ち上げから携わる。
電子工学をバックボーンに持ち科学技術への造詣が深い他、デジタルテクノロジー、UXデザインや舞台設計、楽器制作、伝統工芸、果ては動物の生態まで幅広い知見で枠にとらわれない「真面目に遊ぶ」体験づくりを軸とした多様なプロジェクトに携わる。
インドカレーと猫が好き。アンラーニングを大切にして生きています。
「コンピュテーショナル食感デザインプロジェクト」にて第1回 Tech Direction Awards R&D / Prototype Bronze受賞
https://award.tech-director.org/winner01