FabCafe Tokyoでは世界中の色々なコーヒー豆を、様々なロースターさんたちを通じて定期的にご用意しています。
一杯のコーヒーの背景に広がる様々な物語を皆様にお届けします!
このブログを通してFabCafe Tokyoのコーヒーに興味が湧いたり、コーヒーが好きになってくれたら幸いです。
皆さんのFabCafeでのコーヒーライフがもっと素敵な時間になりますように!
Java Frinsa Estate
ジャバ フリンザ エステイト
インドネシアの個性を更新する
世界には多くのコーヒーの名産地がある。
例えばアフリカ大陸のエチオピアやケニア、中南米のグアテマラやコロンビアなどだ。そして、それぞれの産地にはそこでしか生まれない風味特性がある。今回ご紹介するインドネシアも東南アジアを代表とする名産地の1つだ。
▲ インドネシア・ジャワ島西部バンドンでコーヒーを生産している「Java Frinsa Estate(ジャバフリンザエステイト)」
インドネシアのコーヒーの歴史は非常に古い。
諸説あるが、1690年頃にオランダから持ち込まれ、最も古いコーヒー生産地といもわれいる。
しかしスペシャルティコーヒーにおいてはアフリカや中南米に比べ発展途上だ。そんなインドネシアでヨーロッパを中心に非常に高い評価を得ている若き生産者がいる。その名はFikri Raihan Hakim(フィクリ・ライハン・ハキム)。フィクリは若干25歳にして「Java Frinsa Estate(ジャバフリンザエステイト)」の2代目としてパートナー農園とコーヒーの生産を行っている。
- ▲ Fikri Raihan Hakim(フィクリ・ライハン・ハキム) | 若干25歳にして「Java Frinsa Estate(ジャバフリンザエステイト)」の2代目としてコーヒーを生産している。
インドネシアを含む東南アジアでスペシャルティコーヒーをつくるのは、正直厳しい。
スペシャルティコーヒーの評価は、コーヒーが育つ標高、土壌、気候、そしてそこで育つコーヒーの品種が非常に重要になってくる。たしかにインドネシアを含む、ベトナム、ラオスなどもコーヒーの栽培に適したコーヒーベルトに適しているが、エチオピアやグアテマラの環境に比べると劣る。
ではフィクリ率いるジャバフリンザエステイトは何がそんなに評価されているのか。
まずはジャバフリンザエステイトのコーヒーを飲んでいただければ分かる。
精製方法は特に珍しくもないナチュラルやウォッシュド、ハニープロセス、インドネシアの伝統的な精製方法のウェットハル(スマトラ式)を用いているのだが、しかし味わってみると、どの精製方法のコーヒーもこれまで味わったこともないような風味特性をもっている。もはやそれぞれの精製表記が合っているのかと疑ってしまうほどだ。
驚くのも無理はない。フィクリはウォッシュド、ナチュラルは発酵時に乳酸菌(ラクトバシラス属)を加え、
ハニーは乳酸菌の他にテンペ菌(インドネシアの伝統的な大豆の発酵食品テンペの菌)や、サッカリン酸(発酵茶のコンブチャに含まれると言われる成分)を加えて発酵させるロットもある。栽培しているコーヒーの品種はインドネシア固有の品種、P88、Borbor、Lini S、Andung Sari、TimTim、Ateng Super、Sigarar Utangなどだ。正直、ほとんどの発酵方法も固有品種も聞いたことがない。
- ▲ インドネシア固有品種「Ateng Super」
ジャバフリンザエステイトは独創的な精製方法や固有品種を用いることで、他で類をみないような圧倒的な独自性をもった個性のコーヒーつくっている。ただ勘違いしていただきたくないのは、フィクリはただ闇雲に独自性を強調させているのではない。彼はもともと住んでいる土着の微生物、いわゆる土着菌を用いた発酵や、インドネシア固有の品種を用いていることで、インドネシアらしい個性を新しく更新しようとしている。
こういった新しい試みは、一部の人たちにとっては邪道だと思われるかもしれない。
しかしこう新しい試みを続け、更新し続けることで、いつの日かそれが個性となるのではないかと思う。
FabCafe Tokyo スタッフ
大西陽
生産地 | Indonesia Bandung Pangalengan |
生産者 | Frinsa Estate |
標高 | 1300ー1500m |
精製方法 | Natural,Lactic Fermentation |
品種 | Mix Varietals |
焙煎 | CAFE FUJINUMA |
コメント | 砂糖漬けにしたチェリーの甘さと、多種多様な独特な発酵感を感じられる。 長く甘さが口の中に残り、またほんのりと香草の香りを感じることができる。 スマトラ式とはまた全く異なったインドネシアらしいコーヒー。 |
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CAFE FUJINUMA
CAFE FUJINUMAは栃木県のJR小山西口から徒歩3分、メインストリートである「祇園城通り」沿いに2013年7月13日にオープンしたコーヒースタンドです。
日々 美味しいコーヒーを求め研鑽を重ねるとともに、栃木の新しいコーヒー文化の発信地となれるよう皆様と一緒に楽しみながら成長したいと考えています。
「こだわり」のオープンカウンターではスタッフとお客様だけでなく、隣に座った見ず知らずのお客様同士が他愛もない会話を楽しみ、様々なドラマが生まれることもしばしばです。ニューカルチャーを発信・交信する、そんな場を担う存在になれたら良いと願って営業しています。
店主の やりたいこと・好きなこと が詰まっている空間。
自分が本当にやりたくて、好きなものだから、真摯に向き合って創造し、提供できる。それらを形にした場所、それが Cafe FUJINUMA です。
一人黙々と読書をする、友人と旅行の計画を立てる、カウンターでおしゃべりをする…。
この空間の使用目的の決まりはありません。ぜひ、この空間であなたにとって大切なスローライフをお過ごしください。
URL : http://cafefujinuma.com/
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FabCafe編集部
FabCafe PRチームを中心に作成した記事です。
この記事に関するご意見やご感想は、ぜひお気軽にこちらからお寄せください。
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