Fab Meetup Vol.19 レポート

上野さんの勢いとメッセージに釘付けになるパフォーマンスでした。

次のプレゼンターは、BCLのゲオルグさんと吉岡さん。 BCLは、サイエンス、アート、デザインの領域を超えたコラボレーションを行うアーティスティック・リサーチ・フレームワーク。特に、バイオテクノロジーの発展が与える社会へのインパクトや、水環境問題について焦点を当てています。閉ざされたテクノロジーを人々に開いていくことをミッションとし、活動しています。 プレゼン内では、Star Beastという物語とそのキャラクターの存在にインスピレーションを得た、シアノバクテリア(光合成によって酸素を生み出すバクテリア)と、サーカディアン・リズム(体内時計)をハックしたプロジェクトについて紹介してくれました。Star Beastという自作の人工衛星によってこれを打ち上げ、他の惑星をハックする、という試みです。 BCLは非常に精力的に活動しており、9/15(土)からは金沢21世紀美術館で、『Ghost in the Cell：細胞の中の幽霊』という展示を行うそう。

続いて、３人目のプレゼンターは、NYからやってきたブライアン。ブライアンは現在設立準備中のFabCafe NYのFabrication Directorです。

今回は、先日までニューヨークのMOMAで行われていたBjorkの回顧展で手がけたインスタレーションについて紹介してくれました。 Bjorkの歌声のサウンドマップを展示室に展開し、インスタレーションとした作品です。

工業用フェルトをレーザーカットし、マッピングされた場所、それぞれ固有のピースを配置していきます。それをひたすら繰り返し、部屋全体を覆ってゆきます。

フェルトが空間全体を覆い、Bjorkの歌声を表しています。

今後のFabCafe NYチームの動きにご期待ください！FabCafe NYができる日も近い!?

この日最後のプレゼンターは、オンラインでのプレゼンテーション。　

Carlos Salaffは『Project Caden』をアメリカのオハイオからSkypeで紹介してくれました。元々アメリカのマツダでカーデザイナーとして務めていたCarlosが、企業の中ではなかなか自分のデザインしたい車をデザイン出来ないという思いから、自分で車を作ることを決心し立ち上げたのがProject Cadenです。最新のモデリングツールやデジタル・ファブリケーションとアナログな板金工などを組み合わせて自分の手で車を作っています。現在はクラシックなスポーツカースタイルのボディーを制作しており、エンジンはハイブリッドを搭載予定。出来上がるのは来年ですが、今から完成が楽しみなプロジェクトです。