Event report

2017.1.29

【Fusion360学生アンバサダー企画】 〜鳥で始める3Dモデリング講座 with Fusion360〜 Report

FabCafe編集部

こんにちは!1/13はSFCにて、学生アンバサダー、SFCチームの淺野と岩見が「鳥を作る」ワークショップを開催しました。新年早々、今年の干支にちなんだ鳥のモデリングを通じて、Fusion360で”自分の考えたものを完成させる”ことを参加者の皆さんに体験してもらいました。
Fusion360でおもしろいものをモデリングしてみたい!四角や丸を立体にすることはできるけど、より完成度の高いものがを作るためにどんな機能を使えばいいかわからない!という方々のために、便利な機能の紹介をたくさん盛り込みました。
その様子を今回は学生アンバサダーの岩見が報告していきます~!


今回、このワークショップでは今年の干支にちなんで鳥のモデリングをしていきます。
なんと参加者にはそのモデリングした鳥足スタンドをご用意しました。鳥足スタンドの上にアイテムを置けばなんでも鳥に早変わり!

当日は多くの方に参加してもらい、大盛況!ありがとうございます。


それでは早速、ワークショップスタートです!

まずは自己紹介から始まります。今日はオートデスクの渡辺さんとFabCafeのおはるさんも会場のSFCまで駆けつけてくださいました。ありがとうございました。



自己紹介も終わったところで早速、3Dのモデリングの基本操作を学んでいきます。

基本操作を取得して「鏡餅」をつくっていこう!

まずは、基本操作に慣れていくことからスタートです。
そして今回のテーマである「鏡餅」のモデリングを行う際に必要なツールはたった3種類!
円のスケッチを作成→押し出し→フィレットの順序でお餅を作っていきます。


教え合いながらWSに参加した彼女たち。


フィレットがかかって、円柱の角がとれ、積み木から鏡餅になった「感動の瞬間」です!
次に鏡餅の下のお皿を作っていきます。 お皿づくりのポイントは、スケッチを描く面を作ったお餅の裏に設定することです。


この面に四角を描いてからそれを押し出してお皿にします。



操作手順を繰り返し、丁寧に教えてくださる淺野さん。とても分かりやすかったです。

さて鏡餅の形ができてきたところで、次は色やテクスチャをつけていきます。これが楽しいんですよね~!好きなテクスチャをお餅やお皿の上にドラッグ&ドロップしていきます。



みかんも載せるとだいぶ鏡餅に近づいてきました。

さらにFusion360のツールのひとつである「デカール」という機能を紹介していきます。これはオブジェクトの表面に沿って、好きな画像データを貼り付けることができる機能です。


なんと、鏡餅の表面に画像が!おいしそうではないですが、個性豊かなお餅が次々にできていきます。「デカール」機能を使えば、レンダリングの機能にもない、オリジナルのテクスチャや模様を自分のモデリングしたものに貼り付けることができます。
みなさん自由な鏡餅が完成したところで前半の基本操作を学ぶ時間は終了。 はじめてのツールに戸惑った人たちもつかの間の休憩タイムです。休み時間中も、引き続きモデリングに没頭する人も多く嬉しかったです。

つかの間の休憩も終わり後半戦スタート

後半戦の最初は、自分で作った3Dモデルを実際に出力するときの手順について説明しました。


作ったオブジェクトを3Dプリントするときには下からソフトクリームのように積層していきます。その時に支えとなるのがサポート材です。

また、3Dプリントするオブジェクトの中身をどのくらいの密度で埋めるかという設定もあります。これによって、プリントにかかる時間や、できたものの形の精度、重さなどが変わってきます。実際、これらの細かい設定は実際にプリントしてみて、トライ&エラーを繰り返し、学んでいきます。

説明も終え、
メインテーマ「干支にちなんだ鳥」を作ります。


はじめにボディを作り、徐々に細かなとさか、目、くちばしなどのパーツを作っていきます。


最初から難易度が高めで、苦戦する方も多かったでようです。ボディの次に、くちばしを作ります。


くちばしのこの独特な形はロフトという機能を使って作っていきます。

ロフトとは二つの平面図形の間を滑らかにつなぐ機能です。この機能で、くちばしの先の部分の小さな楕円と付け根の大きな楕円を滑らかにつなぎます。


とさかと羽は好きな形にスケッチしたものを押し出して作っていきます。ここでもポイントは、スケッチを描く平面を適切に選ぶことです。


だんだんとそれぞれの鳥の個性が現れてきます。


こちらの二人も、協力して一つの鳥を作っていました。かなりロックンロールな鳥を作っています。のちほど紹介します。


制作タイムも終了し、次はお披露目会です。各々の鳥をみんなで見て回ります。これがとても面白いのです。いくつかをご紹介します。

まずはこちらの作品。体が半透明になっています。

題名は「空を飛べたニワトリ」。
半透明にはちゃんと意図があって、空に浮いた感じを表現しているようです。おみごと!

続いて、かわいらしいこちらの作品。

アクセントになっているリボンは先ほどの「デカール」機能を使い、女の子らしい鳥になりました!目も大きくて愛らしいですね。

最後に紹介するのは、ロックンロールなこの作品。

先ほどの2人組が作った作品です。とさかや羽の形がギザギザしていて、なんといっても足が異常に長いのです。この鳥が一匹荒野に立っているという面白い構図です。

この他の作品もかなり個性がにじみ出ていて、とても盛り上がりました。

最後にみんなで記念撮影をして終了です。


同じ講習を同じ時間で受けたのにここまでいろんな鳥ができるのは驚きでした! 今回のWSでは同じような形を作るための方法を何通りか紹介でき、参加者の皆さんも、自分の作りたい形に応じてそれを自然に使い分けられていてとても感動しました。私は生徒主体でこのようなWS を開催したのは初めての経験でしたが、質問に答えながら一緒に機能を学んでいる感覚でした。とても楽しく、皆さんののみ込みの早さに終始驚かされていました。(岩見)

自分の通うキャンパスで、ゆるく楽しい雰囲気でのびのびとワークショップを行うことができました。特に印象に残ったのが、友達同士で一緒にモデリングに取り組む姿。もちろんひとりで自習することもできますが、仲の良い人と一緒に楽しみながら勉強できれば最高ですね。Fusionのレンダリング機能やインターフェースは、みんなで作る楽しさを共有するのに適しているのかも?と感じたイベントでした。(淺野)

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    FabCafe PRチームを中心に作成した記事です。

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