Event report

2020.12.16

2020年、アート鑑賞もパーティーもオンラインで楽しむことが「あたらしいふつう」へ

コロナ禍だからこそ生まれた作品や新しい体験を発表する17組の実験

松田 絵里

クリエイティブディレクター

2020年12月5日 (土) から13日 (日) まで、FabCafe Tokyoのサイト上にて、おうちから子どもも一緒に参加できるオンラインエキシビション「あたらしいふつう」展が開催されました。

本展示はアーティスト主導の「あたらしいふつう」展事務局が主催し、FabCafe Tokyoが「会場」協力としてWebサイトのスペースを提供し、開催されたものです。

総勢17組が集結。Zoomを使った作品、VR/AR、SFや都市、ギャラリーのライブ配信、バーやスナックなどの参加型、親子で参加できるSTEAM教育などの展示が揃いました。

2020年という、「展示」が急速にオンライン化された年を締めくくる企画となったように思います。この記事では、どのような魅力的な作品が集まったのか、1つずつご紹介します。

オープニング・クロージングパーティー

オンラインで出展者と直接話せるパーティーをオンラインコミニュケーションプラットフォームHEERE (ヒア)で開催しました。ルームを移動してコミュニケーションをとることができ、人のアイコンに近くと声が聞こえ、離れると声が聞こえなくなるという、まるで会場を散策している様なリアルに近い体験となりました。

坪倉輝明 仮想個展 / 坪倉 輝明

VR空間内で行われる仮想個展では、美術館のような建物に作品が点在しています。VR機器が無くてもWindowsのPCから閲覧できました。

ZOOM Workshop <アイデンティティゲーム> / ノガミ カツキ

近所の公園から参加する、発想を養うゲーム感覚のZOOMワークショップでは身近な公園にあるものを比べることでみえてくるアイデンティティがあります。

SNACKS Vol.3 オンライン作品プレゼンテーション / インスタ部

大阪で開催されたSNACKSの展示会場から配信する作品プレゼンテーションが行われました。

Non-Humans Meeting / 油井 俊哉

人間優位の世界に疲れた機械たちのミーティングルームでは人間がZoomのミーティングに入ると排除される作品でした。ここでは機械たちが主役です。

「親子と自然とアート」 / 高橋 裕行・坂井 理笑・栗田 朋恵

「親子と自然とアート」をテーマに、都市と自然豊かな田舎での子どもたちのアートを通じた学びについてディスカッションが行われました。

Geoguesserで旅する世界の風景 feat.地理人 / Yukako Ishikawa/Mariko Sugita Good News for Cities

Googleのストリートビューを使った位置ゲームGeoguesserを使って、かつて旅した場所や旅してみたい異国の風景をめぐる旅をオンラインで行いました。

顔ホッケー / 水落 大

オンラインでも楽しく体を動かせる、Zoomを使ったホッケーゲームです。大人から子どもまで楽しめました。

KitchenBAR/SPICE / 鈴木よぴこ

おうちに届くSPICEでつながるキッチンドランカーでは、スパイスカレーを作りました。飲み物片手にキッチンに立ってスパイスの話やこだわりの料理の話で盛り上がります。

“未来”の最大公約数-1000人に聞いた未来のビジョン / ミライズマガジン

多くの人が考える「平均的な」未来がテーマです。1000人より集計したアンケート結果を元に2050年の「VR」「介護」「地方経済」「農業」をプロ作家が描きます。

空想都市中村市 都市改善推進課 / morning after cutting my hair.inc

VUCA時代を生きるための課題発見・思考・対話力を養う参加型イベントです。空想都市中村市を舞台にすることで同じ目線で対話します。

絵本のようなヴァーチャルプレイ / 二歩

Zoomを使った新しい遊び方をみんなで考えます。Zoomの背景設定の機能で、絵本の表紙クイズやペンを塗っていくと現れる絵画など、グリーンスクリーンを使ったワークショップです。

INSIDE OUT / 千葉一磨

視聴者も多数決に参加することでストーリーが分岐するオンライン一人芝居と、パラレル落語『まんじゅうこわい』の二本立てです。

小3街の副音声ツアー / 佐藤ねじ

二子玉川の街を、小3の声ナビを聴きながら歩くツアーです。二子玉川駅の改札をスタートし…エレーベーターに乗って…。どこに案内されるでしょうか!?

telepple / 辻本太郎

ネット越しに届く声をクラドニ図形としてリアルタイムに描き出されます。高い声だと模様が細かくなったり、声によって変化する図形が面白い作品です。

Smart sweeper / 中田 裕士

音声に連動して動く、スマートスピーカーのしっぽです。見た目がかわいいのでとても癒されました。家にも欲しいと思ってしまう作品です。

QUIZ ウケイレロ / 大西拓人

音声認識とクイズアプリとユーザーの歩み寄りで成立するクイズです。まるでクイズ番組のようにいきなりクイズが始まります。正解することができるでしょうか!?

octa / 北田雅

Linuxベースのサウンドコンピューター「norns」を使って作られた楽器「octa」は、1Hz単位で異なる音の響きの差を味わうソフトウェアドローンシンセサイザーです。

ekōD Work-zoo エコードワークスのオンライン動物園 / 福澤 貴之・ekōD Works

エコードワークス動物園で飼育しているニンゲンのオンライン展示です。早朝4時から、ニンゲンこと福澤さんの仕事の様子がライブ配信されました。勤勉に働く姿に励まされます。

ほめるbar / ほめるbar

ほめられ不足の大人たちに贈るバーナイト。ほめるキャリアコンサルタント、ほめる文筆家、ほめほめ探検隊の3名のメンバーが「ほめる」で世界平和を目指しています。

おなじXを見ている / 藤村憲之

アプリをダウンロードしカメラで写したモノが、他の誰かが写した同じモノと入れ替わります。今回の展示期間中に体験会の開催は叶いませんでしたが、アプリがリリースされたら試してみてください。

「あたらしいふつう」展

今年はコロナの影響もあり、なかなか外出できず家にこもって過ごす事が多かった2020年。海外もアート鑑賞もパーティーも、ニューノーマルとしてオンラインで楽しむことが「あたらしいふつう」になる。コロナ禍だからこそ生まれた作品や新しい体験を発表する実験、この展示もこれからは当たり前になるかもしれない。

アーカイブ: https://fabcafe.com/jp/events/newnormal_ten/

Author

  • 松田 絵里

    クリエイティブディレクター

    関西でグラフィック・Webデザイナーを経験後、東京でファッションアプリのスタートアップで、ディレクターや広報などを幅広く4年間担当。日本初のファッションハッカソンの企画・運用を経て、Webサイト・アプリ制作の先にある消費者や場所と繋がるような仕事がしたいという思いを胸に、2015年ロフトワークに入社。
    プライベートではDJやライブペイントのアーティスト活動も行う、“音×アート”が好物な企画系ディレクター。

    関西でグラフィック・Webデザイナーを経験後、東京でファッションアプリのスタートアップで、ディレクターや広報などを幅広く4年間担当。日本初のファッションハッカソンの企画・運用を経て、Webサイト・アプリ制作の先にある消費者や場所と繋がるような仕事がしたいという思いを胸に、2015年ロフトワークに入社。
    プライベートではDJやライブペイントのアーティスト活動も行う、“音×アート”が好物な企画系ディレクター。

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