Column

コミュニティ探検記 Vol.1 WTW ー プロの映像系クリエイターからレーサーまで、500人超えのメンバーが集うマイクロドローンコミュニティ

毎月1回、FabCafeで活動するコミュニティを深掘りしていく本連載。前回の序章に続き、第一回目のコミュニティとして紹介するのは、Tiny Whoopと呼ばれるマイクロドローンを飛ばすコミュ二ティ「Wednesday Tokyo Whoopers (WTW)」です。

普通のドローンよりも軽量で、個人で購入しやすく、狭い場所を抜けたり人物に近づけたり、今までにないカメラワークを生むことができるマイクロドローン。メディアでもマイクロドローンで撮影されたミュージックビデオが話題になっているのを見た人もいるのではないでしょうか。

また、今秋には「東京モーターショー2019」内でドローンレースを開催し、レースを通じてドローンの技術開発、量産体制などを活性化することが発表されるなど、ますますドローン業界は勢いを増しています。

マイクロドローンの発売当初から、いち早くコミュニティを立ち上げたWTW運営者の2人に、お話を聞きました。

テキスト:鈴木真理子

コミュニティ名:Wednesday Tokyo Whoopers (WTW)
Web :  https://www.wtw.tokyo  
Facebook: https://www.facebook.com/groups/131814910864463/
活動内容:Tiny Whoop」は、手のひらサイズの小型のドローンに、カメラと映像送信機を載せて撮影ができるように改造したドローン。WTWではTiny Whoopのプレイヤーたちが、毎週の飛行会をメインに、ドローンレースへの出場、企業とのコラボイベント、マイクロドローン体験会などを行なっている。
メンバー:591名(2019/8現在)
活動日程:毎週水曜に東京都内で飛行会を開催中。場所は、企業の中のコワーキングスペースや、レンタルスペースや、AirBnBだったり毎回変わる。毎月第3水曜日はFabCafe Tokyoが舞台。

お話を伺った方

白石 麻衣/しろまい

ドローンコミュニティ兼チームWednesday Tokyo Whoopers代表。第一回ドローン世界選手権日本代表チーム女性パイロット。1歳児子育ての傍らドローンレース参加や主催、イベント企画、メディア等でも多義にわたり活動中。マイクロドローンを使った空撮映像の撮影も積極的に行いたくさんの人にドローンの魅力を伝えるべくSNSなどで発信しています。Instagram , twitter , YouTube

松留貴文(マッドX)

システムエンジニアのかたわら、物作り集団「つくるラボ」にて活動中。最近はトイドローンにハマり、WTW運営やドローンレースに参加している。ドローンレースを盛上げる為に、QRコードを使ったレース計測演出システム「MADSYSTEM」を開発中。twitter

メンバーはすでに500名超。ドローンの練習をしながら、情報の交換を行い、新しいアイデアが得られる場

── WTWを始めたきっかけと、活動内容を教えてください。

しろまい:毎週水曜にドローンをやっている人たちが集まり、ドローンを飛ばす場所として、私が1人で2017年の11月15日に始めました。ドローンを飛ばす場所は、当時千葉にはあったけれど、東京にはなかった。ちょうどそのとき私が妊娠中で移動も大変だったので、近くで飛ばせる場所を作りたかったんです。初めての回には10人くらいがきてくれて、なかには茨城からきてくれる人もいました。

WTWはドローンを飛ばして練習する場所で、同時に人がつながる場所にもなっています。ドローンをやりたいけれど何を買っていいかわからないという人がWTWにくると、参加している人がわーっと集まってきて、教えてくれるんですよ。WTWには、いろんな人たちがくるので、新たな繋がりが生まれ、そこから新しいアイデアが生まれています。

マッドX:僕は、2018年の2月から参加しました。最初は一人でネットで調べていましたが、用語が難しかったり、飛ばし方があっているのかも分からなかったので、色んな人に聞いたり飛んでる所を見たい!という思いで参加しました。

 

──メンバーにはどういう人たちがいますか?

マッドX: メンバーは、現在591人(2019年8月現在)。毎週水曜の飛行会には、10-20名が入れ替わりで参加しています。デザイナー、ソフトウェアエンジニア、ドローンを売っている人、ゲームのメーカーの人などクリエイターの系の人が多いですね。

しろまい:他にも、飲食業や、製造業、ヨガの先生など幅広いですね。大人になってから、こういうふうに職業が違う人たちが毎週会って、話すのはすごくレアだなと思います。

 

── みなさんが飛ばしているドローン、Tiny Whoopはどんなものなのでしょう?

マッドX: Tiny Whoopは重さが30gほどの小型のドローンです。外で飛ばすこともできるんですが、風で飛ばされてしまうので、自分の家で飛ばす人が多いですね。バッテリーは3分程度持ちますが、ドローンレースはだいたい1分半くらいで終わるのがほとんどです。

あまりにも動きが早いので、何が起こっているかわからないという意見もあり、見ている人達が少しでも楽しんでレースを観戦出来るように、レースシステムの開発 (下記映像)も行なっています。

しろまい:カスタマイズができるのは楽しいですね。機体にステッカーやスプレーや3Dプリンターで装飾をしたりします。ストリートファッションとドローンも相性いいですしね。私は結構見た目にこだわってやっているんです。人に「ん?」と思わせるように。

マッドX::最初は操縦に慣れるまで難しいけれど、自分の思い通りに操縦できるようになると、達成感がすごい。操縦できるようになるともっとああしたい、こうしたいという欲求でてきて、全然飽きません(笑)。

初心者にもオープンでありながら、プロの人たちともネットワークを構築できる場を毎週提供

──ドローンコミュニティは他にもありますが、WTWの活動の強さはどこにあるのでしょう。

しろまい:まずは、月ごとでなどではなく、毎週やっているので、見学しやすい、ちょっと興味があったら気楽にいけることですね。いきたいと思ったら参加しやすいこと。

ネットワークの強さもあります。映像系ドローンのプロの人や、トップレーサーの人までプロの人たちと繋がっている。それでいて、ドローンを始めたい人にとってもとっつきやすいコミュニティでもあります。レースやりたい人、Tiny Whoopをやりたい人、映像をやりたい人、垣根なくネットワークが広げられます。

マッドX:しろまいさんの存在も大きいですね。しろまいさんが母親でもあり、旦那さんが外国の方なので、とても懐が深いと言うか、外国の観光客の方がインスタグラムなどを見て、ふらっと見学にきてくれたりすることもあります。その時はとてもオープンなコミュニティだなぁという事を実感します。しろまいさんのキャラクターも、良い意味で適当というか、毎週でなくても気が向いたらふらっと立ち寄れる、まるで実家のような安心感を感じて貰えていると思います。

しろまい:女性である私がいることによって、確かに声をかけやすいという雰囲気はあるかもしれません。新しい情報を丁寧に教えてくれる人がいたり、メンバーをお互いに支えようというコミュニティになっていると思います。

──WTWに参加したいと思ったら、どうすればよいですか?

マッドX: 活動の更新は、Facebookのグループでメインで行なっています。まずはイベントにきてもらえるといいと思います。Tiny Whoopの分野は進化が早いので3ヶ月で情報は古くなります。イベントにくると、最新の情報を人づてで手に入れることができていいですよ。見学だけ、というのも可能です。

FabCafe Tokyoでは毎月第3水曜に活動しています。奥の半面のスペースをメイン し、入り口近くは通常のカフェ営業をしています。カフェにたまたま来ていたた新しい人たちが、何やってるんだろうと興味を持ち参加できる場になってます。

──今後FabCafeでやっていきたいことがあれば教えてください。

しろまい:カレーを食べながらドローンを飛ばすことですね。ソファに沈み込みながらカレーを食べながらドローンを飛ばしたいです、笑。チル感がほしいです。

マッドX: 海外のFabCafeとのコラボレーションをやってみたいですね。あとは、FabCafeで行われている他のイベントや活動とのコラボレーション。他のクリエイターの方と、レーザーカッターや3Dプリンターなどを使って、一緒にできると楽しそうです。

── ぜひやりましょう!ありがとうございました。

 

WTWの次のFabCafe Tokyoでのイベントは、9月18日(水)です。詳しくはこちらから。

Comments: