Column
2017.9.17
FabCafe編集部
2017年8月26日から27日の2日間をかけて、福祉×デジタルファブリケーションで渋谷のお土産をつくる「Shibuya “To Go” 48時間デザインチャレンジ」を開催!2日間に渡りアイディエーションからプロトタイピングをしました。
今回はボリュームたっぷりなので、前後編に渡ってレポートします!
これまでの活動
- 【News】福祉×デジタルファブリケーションで渋谷ならではの“プロダクト”をつくりだす
インクルーシブデザインプロジェクト「SHIBUYA “To Go”」 - SHIBUYA “To Go” キックオフイベントレポート
- 「SHIBUYA “To Go”」中間報告会レポート
事前準備
プロトタイピングに便利なファブリケーション機器。
桑沢デザイン研究所の学生さんも施設スタッフさんも、耳にしたことはあっても実際に使うのは初めて。
ということで、FabCafe Tokyoで毎月開催している「はじめてのFab教室」に参加したり、機械を使って試作をしました。
写真だと少しわかりづらいですが、ふせんの側面を彫刻してみました。
ほんの数秒で加工ができて、学生さんも施設スタッフさんも感動。
その他にもこれまでのアート素材をスキャンするなど、事前準備をした上で
「SHIBUYA “To Go” 48時間デザインチャレンジ」開幕です!
1日目
「Shibuya “To Go” 48時間デザインチャレンジ」課題説明
まずは2日間で取り組むデザインチャレンジの目的や条件などをライラ・カセムさんからご説明いただきました。
目的
- 2ヶ月間作り上げてきたアート作品の特性を活かし、FabCafe/ FabCafe MTRL の機材を活用した新しい商品展開商品のラインアップ。
- SHIBUYA “to Go”のテーマの元「お持ち帰りできるシブヤ」のおみやげをつくる。
条件
- 渋谷のモチーフと渋谷「感」を象徴したアート作品を使用し、制作すること
アーティストの個性的なアートの特徴を尊重すること - お土産は小物や和風のものと考えず、日用品、アウトドアグッズ、ファッション、インテリアなどを基盤に商品のラインアップを考えること
- 商品のラインアップには名前(ブランド名)をつけること
デザインアウトプット
- 文字を活用したフォント
- 絵やモチーフ柄3パターン+文字やフォントを活用した柄
- 絵やモチーフ柄、文字のパターンを活用した商品展開のラインアップ
- FAB機材を活用した商品プロトタイプ (上の商品展開で可能なものを考える)
結構な作業量が見込まれますが、本当に2日間で出来るのかな…とドキドキ。
ライラさんファシリテートの元、グループでデザインチャレンジを進めていきます。
グループワーク
手順
- 絵や制作物から受ける印象を言葉にする
- 渋谷から受ける印象を言葉にする
- それぞれの言葉からテーマを設定
- ペルソナの設定をし商品展開
「この絵はごちゃっとしてる」「この粘土はもふもふ」「渋谷は活気がある」「渋谷は…」
施設利用者さんのアート作品と渋谷に通じるもの、繋げると面白そうなものを探ります。
その後ペルソナの設定をし商品展開をしていきます。
「こだわりが強く、重要なものにはお金をかける人」はどんなものにお金をかける?
「サブカルチャー好きな個性派な学生(1R・部屋は散らかっている)」は?
ライラさん、磯村先生、FabCafeチームも一緒にアイデアを広げていきます。
作りたいものをすぐ作れるのがFabCafeの良いところ。
いざ、プロトタイピング開始!
テープクリエイターで渋谷にある通りの名前のテープを出力。
文字は障害をお持ちの方が実際の通りをイメージして書いたものを利用しました。
※FabCafeで使える機材はこちら
普段意識しない通りの名前。
たとえばフランスへ旅行に行き、通りの名前が書いてあるTシャツががあったら、「いいな」って思いますよね。
作る側と買う側の視点を切り替えながらデザインを進めます。
アート作品を作ってくれた施設利用者さんの個性を活かすことも忘れません。
筆致や形状、色彩を活かしてデータ化、試作をしていきます。
ああでもないこうでもないと試行錯誤しているうちに、気づけば夜。
いくつか試作ができたチームもあれば、商品展開について考えを深めたいチームも。
果たして全チーム発表までに制作は終わるのでしょうか!?
FabCafe Tokyoのチームが各チームごとに制作予定のものをヒアリング。加工するチームの順番を割り振ったり、つくるデータを指示しました。
前編はここまで。後編では二日目、発表・表彰式の様子と今後の活動に関してレポートします!
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FabCafe PRチームを中心に作成した記事です。
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