Column
2017.6.3
FabCafe編集部
私は今までに台北、バルセロナ、バンコク、飛騨のFabCafeには訪れていますが、今回は初めてのフランス開拓!2ヶ月間ここトゥールーズに滞在し、ヨーロッパのFabCafeをサポートしながら各拠点の魅力を伝えていきたいと思っています。
フランスには現在2つのFabCafeがあります。
1つは、私が6月から滞在しているToulouse(トゥールーズ)。フランスの南西部にあり、飛行機で1時間ほどでバルセロナに行くことができます。そしてもう1つは、2016年の12月にオープンしたばかりのFabCafe Strasbourg(ストラスブール)です。
▲ストラスブール(地図右)からトゥールーズ(地図左)までは飛行機で約1時間半の道のり
今回トゥールーズへ向かう前に5月27・28日にストラスブールで行われたMini Maker Fairに立ち寄ってきたので、まずはその様子からお届けします。
気候も人も陽気な街!ストラスブール
ストラスブールはフランスの北東部ドイツとの国境付近位置しており、パリから電車で2時間ほど。
旧市街地にイル川が流れており、街を歩いているだけでも気持ちが良い光景です。
夏は暑く(私がいた日の最高気温は、5月にも関わらず37度!)冬は寒い気候で空気がからりと乾燥しています。
私は人生で3回、それも1日のうち数時間のみしか風邪をひいたことがないのですが、ストラスブールに来た3日目の朝には乾燥でのどが痛くなるほど。ストラスブールに来る際は乾燥対策をしっかりしてくるのがおすすめです。
さっそく、FabCafeを覗いてみましょう。
▲知らない土地でFabCafeの看板を見つけるのは何ともいえない喜び!
私が訪れた2日間は、Mini Maker Fair中ということもありたくさんの家族や学生グループが訪れて会話を楽しんでいました。周りにオフィスや大学がたくさんあるので、普段から近くで働く人や学生で賑わっているそうです。オリジナルのサインも工夫が凝らされていてかわいい。
なんとFabCafeオリジナルビールまで!ダークビール(SHADOKビール)とホワイトビール(MAKERSビール)の2種類があり、どちらもさっぱりしていて暑いストラスブールの夏にぴったり。
アルザス地方にはビール会社がたくさんあり、その中の1つの会社とコラボレーションして作っているそうです。東京でもオリジナルビールが欲しい..!
本格的なFAB設備と、誰でも参加できるオープンな雰囲気
SHADOKにはFabCafeの他にコワーキングスペースや企業のオフィスがいくつか入っており、1Fにカフェとイベントスペース、2Fに上がるとFABスペース AV.LABやオフィスがあります。この場所で日々クラスやワークショップが行われています。一見、部室のような楽しい雰囲気ですがCNCやレーザーカッター、3Dプリンターにバキュームフォームと設備は本格的。小さな雑貨から家具まで、この場所でなんでもつくることができます。
毎週ツアーが行われており、機材の講習を受けると誰でも自由に時間単位でマシンを利用できます。
その受講証を持っていると他のヨーロッパの拠点でも機材が利用できるというのが便利。場所を選ばずどこでもアイデアを形にできる仕組みが嬉しい!ペインターが描いた絵をその場でバッジにしていたり、デザイナーがアイデアを交換しに来ていたり、子どもたちがワークショップに参加していたりと、多様な人がこの場所を利用していました。
▲CNCでMini Maker Fairのポスターをドローイング中!
▲AV.LABのマシンのメンテナンスや、ワークショップをオーガナイズするDiane(ディアン)とってもエネルギッシュ!
家族で楽しむMini Maker Fair
ここSHADOKを会場に、2日間開催されたMini Maker Fairの様子も少しお届けします。ドローンやプロジェクションマッピングなどの新しい技術から、シルクスクリーンや編み物などのクラフト系まで豊富なブースは出展。ワークショップに参加したり、トークイベントに参加したり楽しみ方はそれぞれ。家族みんなで楽しんでいる様子が印象的でした。
FabCafe Strasbourgの仲間たち!
Jérémie (ジェレミー)
Maker Fairに出店していたシルクスクリーンスタジオのブースで作ったばかりのアリTシャツ(!)を着て。
ジェレミーはもともと日本が好きで良く旅行をしていて、その旅先でFabCafeを見つけたのがきっかけだそうです。FabCafeのオープンな場づくりに共感してすぐにロドリゴに話したそう!FabCafe Strasbourgの代表であり、AV.LABの設立者の1人です。
Rodrigo(ロドリゴ)
シャイなのでサングラスかけさせて!といってこのポーズ。ロドリゴはAteliers BAHという組織に属していて、プロダクトや家具のデザイナー。パリで10年間ほどファッションの仕事をした後、Ateliers BAHとともにSHADOKに移動し、FabCafeを始めました。SHADOKにある家具も彼が作っていて、どれもすごくかわいかった!
Grégoire(グレゴア)
グレゴアは、FabCafeのカフェ部門を担当。10年間ほどバーやケータリングで働いたあと、FabCafeにジョイン!グレゴアの作るドリンクはどれもとってもおいしくて、特に私がお気に入りだったのはアイスティーとシロップをシェイクして作ったオリジナルドリンク。レシピは内緒だそうです。
まだまだ発展予定のFabCafe Strasbourg
また、フードテック分野への関心も高くバキュームフォームを使ったチョコ作りやチョコレート3Dプリンター、パンケーキ3Dプリンターなども設置予定です。また遊びにこないと!
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FabCafe PRチームを中心に作成した記事です。
この記事に関するご意見やご感想は、ぜひお気軽にこちらからお寄せください。
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