Project Case
2022.9.22
雷雲プロジェクト
雷雲プロジェクトとは
雷はどうやって発生するの? 未だにそのメカニズムは不明です。
その鍵を握るのが、ガンマ線を生み出している不思議な雲ガンモ! このプロジェクトでは、たくさんの雷雲からガンモを探し出し、雷が生まれる仕組みに迫ろうと考えています。
北陸では、雨も多く、とくに雷が冬によく落ちることが知られています。
しかもじつは、冬の日本の雷は世界的にもかなり強力! 世界のどこでもめったに観測できない格好の雷のスポット、それが冬の北陸なのです。
第1部(講演会・パネル討論)
まずは雷雲プロジェクトのリーダーの榎戸揚明さん(理化学研究所)からのご挨拶とご報告。プロジェクトを始めた経緯や雷研究の面白さ、2021年度の成果として市民サポーターの皆さんの観測によって新しいガンモが見つかったことが報告されました。大きな成果です!
次は株式会社ウェザーニューズの岩崎好美さん。気象情報番組「ウェザーニュースLiVE」やウェザーリポート、昨年北陸地域で実施された「いま雷雲聞こえた?」というソラミッションの紹介がありました。どれもアプリ(ウェザーニュース)で誰でも参加することができます。現地では、早速アプリをダウンロードする人たちの姿がありました。
NHK金沢放送局「かがのとイブニング」気象予報士の池津勝教さん。金沢では、冬の雷はとても身近な存在です。雷が私たちの生活と深い関わりがあることを、日々の習慣や建造物などの具体例を紹介してくれました。雷は「正しく恐れる!」ことが大事。雷から身を守る方法もクイズ形式で楽しく学ぶことができました。
パネルセッションに登壇したのは、中澤知洋さん(名古屋大学)、篠田太郎さん(名古屋大学)、和田有希さん(大阪大学)、そして、このレポートを書いている一方井。いずれもそれぞれ少しずつ違う視点から雷の研究に関わっています。モデレーターは池津さん。
雷研究はどんなところが面白いか、これから何を期待するか、などが語られました。雷はとても身近な気象現象です。でも、実は分かっていないことが沢山あります。もしかしたら雷の謎を解明するためのヒントを金沢の皆さんがもっているかもしれません。
第2部(ワークショップ)
雷と文化の関係を皆さんで探るべく、少人数に分かれてグループワークを行いました。「金沢雷あるある」とは?それが「あるある」なのはなぜ?「あるある」が極端になった生活を想像してみると?などグループでアイディアを出していきました。
グループワークの最後は、金沢の雷にまつわる習慣を各自がひとつの作品として表現しました。なるほどそうきたか!と唸るような作品がたくさん並びました。作品は皆さんの記念になるよう缶バッチにしました。
ワークショップが終わりに近づいた頃、急に天気が悪くなり、雨が降り始めました。皆が期待する中、タイミングがよく雷鳴が!会場には拍手が鳴り響き、笑いに包まれました。
参加者の皆さんと色々なお話やアイディアを交換することができ、主催者側にとっても気づきが多い一日となりました。
2022年度も雷雲プロジェクトはまだまだ続きます!
※<株式会社たがやす>さんにグラフィックレコーディングをお願いしました。
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雷雲プロジェクト
雷雲プロジェクトでは、市民サポーターの皆さんと一緒にたくさんの雷雲からガンモを探し出し、雷が生まれる仕組みに迫ろうと考えています。
雷雲プロジェクトでは、市民サポーターの皆さんと一緒にたくさんの雷雲からガンモを探し出し、雷が生まれる仕組みに迫ろうと考えています。