Event report
2026.7.6
中垣音衣
FabCafe Nagoya アシスタントディレクター
「あいちに世界とつながる未来体験と未来創造の場を創り出す挑戦。無限の未来に出会える新しいお祭り」をコンセプトに、毎年5月末に開催されている年に一度の祭典『あいちフューチャーフェス』が、今年も名古屋で幕を開けました。6回目を迎えた2026年は、自分たちで遊びを創作する子どもたち、大人と肩を並べ未来を語る学生たち、純度の高い未来への想いを打ち明ける大人たち、実行委員という肩書きすら忘れこの場を楽しむ運営メンバーたちの姿が見られました。
今年のテーマは「PLAYFUL!—やってみたいでつながろう」。子どもから大人まで、誰もが肩書きや役割を脱ぎ捨てて、純粋な好奇心でつながっていく。そんな熱気に満ちた2日間の物語を、前後編のリポートでお届けします。

今年は、前夜祭「Special Night Party」やマルシェを初開催。さらに、And-On(行灯)&ノベルティを通じてフェスを応援する新たな仕組みや学生ボランティアの本格募集など、参加者・運営という枠を超え、多くの人がフェスの創り手として関われる挑戦が加わった。
【前夜祭】境界線をほどき、ライブ感を楽しむ夜
5月29日(金)、フェス本番を翌日に控えた夕暮れ時。会場となるFabCafe Nagoyaには、登壇者や出展者、そして主催者といった枠組みを軽やかに超えて、多様な人々が早くも集まり始めていた。新たに始まった前夜祭「Special Night Party」。ここで最初に語られたのは、「PLAYFUL!」というテーマが生まれるまでの物語だった。
「正解」のない時代、私たちは誰もが一生をかけて学び、ともに未来を模索していく途上にある。だからこそ、このフェスが何よりも大切にしているのは、誰もが主役になれる圧倒的なライブ感と、互いの存在を讃え合うリスペクトのカルチャーだ。
普段は、部活に打ち込む高校生であったり、会社や役所で奮闘する社会人であったり、それぞれの場所で日々を重ねている人々。その属性や境界線を心地よくほどき、フラットに交わるからこそ、そこには新しい価値や未知なる対話が生まれやすくなる。そんな温度感のある「お祭り」であり「カフェ」という場を体現するために、今年は溢れるほどの想いを一つの言葉に結晶化させた。それが、今回のテーマである「PLAYFUL!」だ。

前夜祭のメインプログラムであるウェルカムセッション。今年の実行委員たちが最初のバトンをつなぎ、それぞれの想いを会場に届けていく。
名古屋商工会議所の久野 幹太さんは、地域経済を支える立場から、行政と市民の境界を溶かして新しい挑戦を後押しする場としての可能性を語った。ウーブン・バイ・トヨタ株式会社の田中 大裕さんは、日常では表に出せない本音をこの非日常の場で共有することが、明日へのエネルギーに変わると語った。そして株式会社FabCafe Nagoya代表の矢橋 友宏は、科学が再現性を高めるほど「余白」が失われていく現代において、あえて遊びが必要であるというユニークな実体験を交えて語った。
10年ほど前、楽しそうだからという理由だけで飛び込んだつながりから、いつの間にかこのフェスが立ち上がっていました。先が見えなくて大抵のことは上手くいかないことも多いけれど、それすらも『遊び』として捉えるからこそ、私たちは前に進めるんです。
筋書きのないトークから醸成されたフランクな空気は、そのまま参加者たちへと伝播していく。ビジネスパーソンやスタートアップの起業家、学生たちがフラットに言葉を交わす空間で、ある参加者はこう話していた。
主催者の熱量が高いからこそ、ここに集まる人たちの意志も深い。
それは、単なるビジネスのネットワークではなく、未来に向き合おうとする者同士が呼応し合う、場そのものの質の高さを物語っていた。

会場の交流が深まるなか、今年新たに始まった、And-On(行灯)を通じてフェスを応援する取り組みにも、多くの人が参加していた。参加者たちは、それぞれの想いを木製のパーツに描き、明日への期待や未来への願いを灯りに託していく。


人と人がつながり、それぞれの「やってみたい」が重なり合った前夜祭。
翌日から始まる『あいちフューチャーフェス’26』への期待に、参加者たちの気持ちがひとつになった。
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一般社団法人あいちフューチャーフェス
あいちフューチャーフェスは、「あいちに世界とつながる未来体験&未来想像の場を創り出す挑戦 -無限の未来に出会える、新しいお祭り-」をコンセプトとして2020年にスタートしました。現実世界の忙しさの中で失いつつある「未来への大切な問いに向き合う場」を目指す、誰もが楽しく参加できるお祭りです。毎年毎年、世界中・日本中の未来への挑戦者が愛知県に集結します。国境・地域・業界・会社の垣根を超えた社会的イニシアチブとして運営しており、誰もが運営にも参加でき、みんなで共に創っていく、未来型のお祭りです。
あいちフューチャーフェスは、「あいちに世界とつながる未来体験&未来想像の場を創り出す挑戦 -無限の未来に出会える、新しいお祭り-」をコンセプトとして2020年にスタートしました。現実世界の忙しさの中で失いつつある「未来への大切な問いに向き合う場」を目指す、誰もが楽しく参加できるお祭りです。毎年毎年、世界中・日本中の未来への挑戦者が愛知県に集結します。国境・地域・業界・会社の垣根を超えた社会的イニシアチブとして運営しており、誰もが運営にも参加でき、みんなで共に創っていく、未来型のお祭りです。
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中垣音衣
FabCafe Nagoya アシスタントディレクター
大学時代、土にかえる新素材を、農学的な観点から活用する研究に携わる。そこから”新しいマテリアルをどのように活かすか”といったデザイン的な問いに関心が広がり、素材と社会をつなぐクリエイティブな役割に引かれるようになる。
私は、テンプレート化された幸せや、与えられた正解ではなく、日常の中で、自分の感性で発見していく幸せが「本質的な幸せ」であると考える。そうした個人的で持続的な喜びが人から人へと伝播し、循環する社会を実現したいと思い、FabCafe Nagoyaに辿り着いた。想いを形にできる可能性をここで日々感じている。
コーヒーゼリーが好き。絵本の構成に興味がある。
大学時代、土にかえる新素材を、農学的な観点から活用する研究に携わる。そこから”新しいマテリアルをどのように活かすか”といったデザイン的な問いに関心が広がり、素材と社会をつなぐクリエイティブな役割に引かれるようになる。
私は、テンプレート化された幸せや、与えられた正解ではなく、日常の中で、自分の感性で発見していく幸せが「本質的な幸せ」であると考える。そうした個人的で持続的な喜びが人から人へと伝播し、循環する社会を実現したいと思い、FabCafe Nagoyaに辿り着いた。想いを形にできる可能性をここで日々感じている。
コーヒーゼリーが好き。絵本の構成に興味がある。



