Column

2026.8.4

本格ジビエをカジュアルに「鹿肉のカルニタスブリトー」

岩崎 諒子

FabCafe Tokyo

FabCafe Tokyoでは、新メニュー「鹿肉のカルニタスブリトー」が登場。

甘みとコクのある鹿肉をホロホロになるまで煮込むメキシコの料理「カルニタス」をたっぷりと包みました。濃厚な肉の旨みに爽やかな辛さのサルサソースをピリッと効かせた、暑い季節にぴったりの一品です。

本メニューは、長野県上田市で罠をシェアするコミュニティ・サービスを運営する「罠ブラザーズ」とFabCafe Tokyoのコラボレーションから生まれました。

写真提供:罠ブラザーズ

ブリトーの鹿肉は、上田の山で罠猟によって捕獲されたものを使用しています。

現在国内では、野生の鹿が繁殖しすぎたために、山や畑を荒らす被害が多発しています。里山における人口減少や猟師の高齢化といった状況が、鹿をはじめとした野生動物との共生を難しくしているのです。

こうした山の生態系と人々との関係に向き合っているのが、罠ブラザーズです。彼らは、罠をシェアするサービスを通して、都市で暮らす人々が鹿の罠猟をサステナブルに支える仕組みづくりに挑戦しています。

写真提供:罠ブラザーズ

私たちが日頃から食べている畜産肉は、繁殖から育成、精肉、販売まで一貫して規格化されています。一方で、狩猟によって得られるジビエは野生動物のものであるため、一つひとつのお肉の個性――例えば、オス・メスの間にも味の違いがあります――を楽しめるのが醍醐味です。

罠ブラザーズは、上田市における猟師のネットワークとデジタル技術を掛け合わせて、「鹿を捕獲する過程」から「肉を届ける」まで、狩猟の営みを消費者が“みんなで”支える仕組みを実装。小さくても持続的な鹿肉の消費サイクルをつくっています。

さらに、お肉の情報開示も徹底。届けられる食肉にはそれぞれQRコードが貼られ、消費者はそれがどこで獲れたか、どんな個体だったかなどの情報を知ることができます。

罠ブラザーズWebサイト https://wana-bros.com/

FabCafe Tokyoでは、罠ブラザーズとパートナーシップを組み、2025年秋から罠で獲れた鹿肉を使ったメニューを提供しています。

今回生まれたブリトーは、今回生まれたブリトーは、罠ブラザーズの共同運営者で、ジビエと季節地野菜のレストラン「台所 一二三」のシェフである石川祥史さんによるレシピを元に、FabCafe Tokyoがアレンジしたもの。鹿肉を、赤ワイン、オレンジジュース、スパイスなどで、およそ6時間ほどお店でじっくり煮込んでいます。使用する部位は、すね肉を中心に、その時々によって異なります。日によってちょっとずつ変化する鹿肉の美味しさを味わえるのは、罠ブラザーズとのコラボレーションならでは。

「鹿肉」「ジビエ」というと、ちょっと食べづらい味をイメージする人もいるかもしれません。実際、FabCafe Tokyoのブリトーに使われている鹿肉は臭みがなくクセがないため、誰でも食べやすいのが特徴です。さらに、鹿肉は牛肉と比べても脂身が少なく筋肉質なので、ヘルシーでありつつしっかりとした食べ応えがあります。

食べやすさの秘密は、罠ブラザーズと提携する猟師たちが捕獲してから迅速・丁寧に処理した鹿肉を使っているから。都会ではなかなか食べる機会が少ないジビエですが、FabCafe Tokyoなら、美味しい鹿肉をカジュアルなワンハンドスタイルで楽しめます。

FabCafe Tokyoでは、鹿肉のカルニタスブリトーを提供する際に、罠ブラザーズさんによるデザインのハンドアウトを下敷きにしてお渡ししています。ぜひ、ブリトーを食べながら、山と人との持続的な関係に想いを馳せてみてください。

  • 罠ブラザーズ

    「罠ブラザーズ」は単にジビエ肉を購入できるサービスではなく、罠シェアリングによって狩猟からジビエ肉を“いただく” までの過程を追体験できるサービスです。2022年に「グッドデザイン賞」(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞いたしました。狩猟が減った近年、野生の鹿は個体数の増加や分布の拡大が一層強まり、生態系や農林業に及ぼす被害が深刻化しています。罠ブラザーズは、狩猟を行う人達の活動支援と、この課題について共に考える機会の提供に繋がる事を目指しています。

    ⁦https://wana-bros.com/⁩

    「罠ブラザーズ」は単にジビエ肉を購入できるサービスではなく、罠シェアリングによって狩猟からジビエ肉を“いただく” までの過程を追体験できるサービスです。2022年に「グッドデザイン賞」(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞いたしました。狩猟が減った近年、野生の鹿は個体数の増加や分布の拡大が一層強まり、生態系や農林業に及ぼす被害が深刻化しています。罠ブラザーズは、狩猟を行う人達の活動支援と、この課題について共に考える機会の提供に繋がる事を目指しています。

    ⁦https://wana-bros.com/⁩

  • 赤坂 良偉

    FabCafe Tokyo イベントマネージャー

    1999年生まれ。ファッションデザイナーのアシスタントを経験後、シェアオフィスを運営する会社にてコミュニティーマネージャーを務める。その後はマーケット型飲食&イベントスペース「ComMune」での企画運営を担当しながら、個人でアートディレクターとしても活動。2026年、FabCafe Tokyoに入社。文化的なことが好き。

    1999年生まれ。ファッションデザイナーのアシスタントを経験後、シェアオフィスを運営する会社にてコミュニティーマネージャーを務める。その後はマーケット型飲食&イベントスペース「ComMune」での企画運営を担当しながら、個人でアートディレクターとしても活動。2026年、FabCafe Tokyoに入社。文化的なことが好き。

Author

  • 岩崎 諒子

    FabCafe Tokyo

    株式会社ロフトワークで、クリエイターコミュニティLoftwork.com(現AWRD)の企画・編集・コミュニティ運営を担当。クリエイターと企業、自治体などとの共創プロジェクトの設計と事務局業務に従事した。2019年より、同社マーケティングDivで、組織体制変更に伴うリーダーインタビューシリーズをはじめ、マーケティングとブランディングを横断するコンテンツの企画・編集に携わる。2024年から地域共創に特化したマーケティング・PRに従事。2025年10月より、FabCafe Tokyoでコミュニティ運営を担当。二児の母。

    株式会社ロフトワークで、クリエイターコミュニティLoftwork.com(現AWRD)の企画・編集・コミュニティ運営を担当。クリエイターと企業、自治体などとの共創プロジェクトの設計と事務局業務に従事した。2019年より、同社マーケティングDivで、組織体制変更に伴うリーダーインタビューシリーズをはじめ、マーケティングとブランディングを横断するコンテンツの企画・編集に携わる。2024年から地域共創に特化したマーケティング・PRに従事。2025年10月より、FabCafe Tokyoでコミュニティ運営を担当。二児の母。

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