たにぐち研とは?
東海エリアの至るところに出没する、神出鬼没の谷口利典さん。
この谷口研究室、通称”たにぐち研”では、愉快な仲間たちが集い、思いのままに遠足していきます。地域、食笑いと学び、ときどき涙。
若者や面白い活動家たちを求め日々多様な土地へ足を運ぶ谷口さんの活動を、日記のようにゆるっとレポーティングしていきます。地域と人づくりが気になる皆さま、ぜひご参加くださいませ。
※たにぐち研シリーズは、わかりやすく、やさしい日記口調を大切にして、連載しています。
一日目 8月29日 日曜日
天気:晴れ
はじめまして、FabCafe Nagoyaの加藤あんです。ゆるっと日記を書いていこうと思います。
第一回目となる今回は岐阜県の美濃市というところにやってきました。
朝9時50分、いつきちゃんと清水さんとユミさんとわたしは、岐阜駅の中央改札口に集合しました。
そのあと、谷口さんが迎えに来てくれました。
岐阜駅から美濃市までは谷口さんの車で行きました。
清水さんが助手席にユミさんといつきちゃんと私は後ろの席に乗りました。
乗りごごちがとてもよかったです。
「40分くらいかかります」と谷口さんは言いました。
結構あるな。。と思いましたが、車の中で楽しい会話をたくさんしたので案外早かったです。
実はあとから教えてくれましたが、いつきちゃんは心地よいドライブでとても眠かったみたいです。
谷口さんは、美濃市の『みのエネセンター』のとなりにあるコインパーキングに車を停めました。
本当は日陰に停めたかった谷口さんですが、そこのコインパーキングはどこに駐車しても日当たり良好でした。
谷口さんはエンジンをとめ、私たちは車から降りました。
その日は雲ひとつない青空で、空気がとても澄んでいました。
たにぐち研のメンバーは夏休みに訪れたおばあちゃん家を思い出しました。
ツクツクボウシが鳴いていました。
みのエネセンターのコインパーキングを出ると何かと目が合いました。
美濃市のキャラクターうだつくんでした。
ユミさんと私はうだつくんで大盛り上がりです。
そういえば、40分間のドライブで谷口さんが言ったことを思い出しました。
「『うだつがあがる』の『うだつ』って何か知ってる?」
出世ができないという意味の『うだつがあがる』ですが、その『うだつ』が何なのか。たにぐち研のメンバーは誰も答えられなかったです。
「着いたらわかるよ」とニヤニヤ谷口さんでした。
うだつくんと出会い、なんとなくうだつが何かがわかってきました。
谷口さんは、はじめに小坂酒造場というところに連れて行ってくれました。
そこは江戸時代からあるそう。奥には美術作品を展示するところもありました。
そんな中、清水さんはお店の庭に横たわった大きな柄杓をずっと見つめていました。
それをみて、いつきちゃんと私とユミさんは笑っていました。清水さんは大きな柄杓がとても似合うなと思いました。
いつかプレゼントしてあげたいです。(たぶん、この大きな柄杓はお酒をつくるときの道具です。)
酒造場を出て、谷口さんは指をさしました。
「これがうだつだよ。」
火災を防ぐための小さな屋根がありました。
谷口さんによると、うだつをつくるお家はお金持ちだったとか。
これのことか、とメンバーは顔を見上げていました。
日差しが強かったので冷たいものがたべたいなと思いました。
うだつをあとにした5人。
清水さんとユミさんは気になるお店を発見しました。
模型飛行機のお店です。
清水さんとユミさんは今日一番の笑顔でお店のドアを開けました。
谷口さんといつきちゃんはびっくりしていました。
お店には、多くの飛行機の模型がありました。
店主の方が飛行機を飛ばしてくれました。
お店の中を何周も飛び、最後店主さんの手に吸い込まれていくように飛行が終わりました。
あの時のユミさんの目の輝きをメンバーは忘れないと思います。
清水さんとユミさんはスカイスクリューを買いました。美濃市初めてのお土産です。
さて、なぜ美濃市に行こうと思ったのか。
その理由のひとつに、和紙専門店Washi-naryさんに訪問したかったからです。
ワインの世界を楽しむように和紙を楽しむことをコンセプトにしているお店です。
谷口さんは前に訪れたことがあるみたい。
その際、ぜひアーティストの一面をもつユミさん、デザイナーの清水さん、芸術大学のいつきちゃんと私にみてほしかったそう。
メンバーの期待値を上回る素晴らしいお店でした。
いつきちゃんとわたしと清水さんは懐紙を買いました。
ユミさんは最後まで迷っていましたが、和紙を購入。
ユミさんの目が本気でした。
ユミさんが和紙を迷っているとき、自分のお腹の音が大きく響いたのを覚えています。
「みんな、宿題をわすれたでしょ。」と谷口さんは言いました。
「宿題なんてあったけ?」私はびっくりして、いつきちゃんの方をみたら、いつきちゃんの頭の上にも?が見えました。
宿題とは、お昼ご飯をたべるところを見つけることでした。
わたしは知ったかぶりをして「あ、そうだった、」と思わず言ってしまいました。
ユミさんは「現地の人におすすめをきこうよ。」と言ってくれました。
ということで、わたしたちは、Wsshi-naryさんにおすすめのご飯屋さんを聞きました。
すると、定食屋さんか中華料理のお店かおしゃれなカフェがあることを教えてくれました。
わたしは和食が食べたい気分だったので、定食屋さんがいいな、と思っていました。その瞬間、清水さんが「一番近いから定食屋さんに行こう」と言いました。意思疎通でしょうか。
メンバー全員お腹が空いて無口になりました。
定食屋さんまで、なんとなく会話も続きませんでした。
定食屋さんには車がいっぱいとまっていて、たくさんの人が並んでいました。
結構待ちそうだったので、急遽中華料理のお店に変更しました。
またまた会話はとぎれとぎれ。
たいぐち研のHPが下がっていきます。
このままではまずい…!と思った時に中華料理のお店につきました。
そこには、特別ランチ、餃子定食、肉団子定食、酢豚定食、野菜炒め定食などたくさんの定食がありました。
味噌カツ定食があったことも印象深いです。
谷口さんと清水さんは肉団子定食、ユミさんといつきちゃんは酢豚定食(いつきちゃんは最初餃子定食を選ぼうとしていましたが谷口さんが餃子を単品で頼んでくれるとのことで変更)、わたしは全部食べたくて迷いましたが、野菜炒め定食にしました。
全て量が多くて、とても美味しかったです。
これは谷口さんと清水さんが頼んだ「肉団子定食」です。
お昼ご飯を食べて復活した私たちは、WASHITAさんに向かいました。
先ほど訪れたWashi-nary、隣接しているNIPPONIA美濃商家町の代表の辻晃一さんが新しいプロジェクトとしてオープンしたシェアワークスペースです。
辻さんの美濃市に対する思いをたにぐち研メンバーみんなで学びました。
辻さんは谷口さんが駐車したコインパーキングの隣にある『みのエネセンター』に携わっていること、そして『みの市民エネルギー株式会社』の代表取締であることが判明。
社会、世界にとって美濃市がこれからどのようなかたちで歴史を伝承していくかあらゆる側面からアプローチを続けている方でした。
お会いし、直接お話することができて、とても嬉しかったです。
WASHITAさんには、これからビジネスマン向けの宿泊施設やビーガンレストランがオープンする予定だそう。本当に楽しみです。
甘いものを食べたくなってきたたにぐち研メンバー。
そこで訪れたのHAPPASTANDさん。
HAPPASTANDさんでは、おちゃとうつわにを中心に、モダンなかたちで提案することを大切にしているお店でした。
中には、素敵な食器やお茶っ葉、お茶を美味しく飲むためのプロダクトなどたくさん販売していました。
私たちはカフェを利用しました。お茶のアイスを食べたくて仕方がありませんでした。
お茶のアイスの味は3種類。煎茶、ほうじ茶、玄米茶です。わたしと清水さんは煎茶、谷口さんといつきちゃんはほうじ茶、ユミさんは玄米茶を選びました。
私は、中華料理屋さんでの優柔不断さをいじられていましたが、すぐに煎茶と決断。
濃厚で美味しかったです。
今度行く時はほうじ茶や玄米茶にも挑戦してみたいです。
イートインだとアイスに水出しのお茶がつくそう。
冷たいお茶、お茶っ葉の深みが生かされたアイスが身体に染み渡ります。
たにぐち研メンバー、みんな静かに食べていました。
食べることに全集中。
美濃市の魅力を体感することができ、素敵な時間を過ごしました。
帰りのドライブで、清水さんが自転車で美濃市まで来ようとしていたこと、街並みの話などをして岐阜駅に到着しました。
本当は、美濃市の交通安全川柳がかかれた看板とその挿絵のギャップで三回ほどメンバー全員で討論したこと、お腹いっぱいだと言っていたのに美濃市のグルメが魅力的でお腹がぱんぱんになるほど食べてしまったこと、ユミさんの友達の展示が美濃市で行われていたこと、清水さんが懐紙でオリジナルスカイスクリューを制作したことなどなど書きたかったです。
次回はいつになるのかわかりませんが、読者の方々が増えると嬉しいです。
これからもたにぐち研レポートをお楽しみに!
肝心の谷口さんはたくさん写真を撮ってくれたので谷口さんが写っていない…。
次回撮影担当はメンバーでじゃんけんします!
レポートの掲載内容や写真について、ご要望やご意見ございましたら、お手数ですがこちらまで問い合わせください。
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加藤 あん
2000年生まれ。水瓶座。
2019年あいちトリエンナーレ育成プロジェクト参加をきっかけにアートとジェンダーについて興味を抱く。卒業論文のテーマは「身体とファッション」。鷲田清一の「モードの迷宮」がバイブル。現代の人々が衣服を着用する意味、身体本来の目的ついて深掘り中。 趣味は映画鑑賞。特に好きな映画は「SWEET SIXTEEN 」。
2000年生まれ。水瓶座。
2019年あいちトリエンナーレ育成プロジェクト参加をきっかけにアートとジェンダーについて興味を抱く。卒業論文のテーマは「身体とファッション」。鷲田清一の「モードの迷宮」がバイブル。現代の人々が衣服を着用する意味、身体本来の目的ついて深掘り中。 趣味は映画鑑賞。特に好きな映画は「SWEET SIXTEEN 」。