Column

2024.6.5

装花を通してゆるやかな連帯感を生む。「生け花プロトコル」をFabCafe Kyotoにて実施中です。

FabCafe Kyoto編集部

Kyoto

好きな花を選んで、テーブルの上の花瓶に生ける

6/4(火)〜6/15(土)の2週間、カフェのお会計後に好きな花を一輪選び、利用するテーブルの上の花瓶に生けていただく企画を実施しています。

花を選び、花瓶に生ける一連の行為を通して、いまFabCafeの空間を共有しているお客様同士や、時間を超えて同じテーブルを利用したお客様同士のつながりを感じていただけたら嬉しいです。

本企画のタイトルである「生け花プロトコル」の「プロトコル」は、インターネットでデータのやりとりを行うために定められた共通の規格やルールのことを指す言葉です。来店されたお客様に、花を選び、花瓶に生けていただくというルールを組み込むことで、偶然FabCafeに集まった方々同士でもこのルールを介してつながることができることを意図してこのタイトルをつけました。

FabCafe Kyotoに生まれてほしい「つながり」

FabCafe Kyoto には、コーヒーを飲みたい人、友人と会話できる場所を求めている人、PCで作業できる場所を求めている人、デジタル工作機器を利用したい人、様々な目的を持った人が訪れます。共通する目的や価値観を共有していなくても、同じ空間に集う人々のあいだに連帯感を生み、よりあたたかく居心地のよい場所にすることができないか。あらためてFabCafe Kyoto に生まれてほしい「つながり」について考えました。

そして、それぞれが自身の欲求を満たしながらも、孤独感を減らし、仲間にならなくても、お互いのことを何も知らなくても、同じ空間にいるというだけの関係性がもたらすゆるやかなつながりを作りたいと思い、この企画を実施するに至りました。

「激弱インセンティブ」としての生け花

参加することでちょっと心地良い気持ちになるような動機付けとなる「激弱インセンティブ」として、花を用いることを考えました。花を生けるという行為自体が癒しや幸福感を生むものであり、目の前の自分の空間を豊かにできるとともに、FabCafe Kyoto 全体の空間をも豊かに彩ることができます。花瓶には、テーブルを選択し花を挿すという一連の行動の痕跡が残されていき、前に訪れた人が挿した花が入った花瓶に新たに花を挿すという、思いがけない他者との関わりも心地よく捉えることができます。

この企画で使用する花と花瓶は、普段からFabCafe Kyoto の装花をしていただいている edalab.さんにご提供いただいております。edalab.さんは、「花と人の新しいコミュニケーションの構築」をテーマに全国のホテルや商業施設への大型装飾、イベント装飾、ウェディング装飾を手掛けており、本企画の企画段階からご協力いただきました。

ぜひFabCafe Kyotoにお花を生けにお越しください!


  • edalab.

    edalab.とは前田裕也による植物プロジェクトネームである。
    空間植栽やブライダル装花、イベントを中心に活動し、周辺領域から植物を捉える試みとして様々なアートワーク制作も行う。またフードインスタレーションユニット[飲む植物園]視覚担当としても活動中。
    https://www.edalab-flower.com/

    edalab.とは前田裕也による植物プロジェクトネームである。
    空間植栽やブライダル装花、イベントを中心に活動し、周辺領域から植物を捉える試みとして様々なアートワーク制作も行う。またフードインスタレーションユニット[飲む植物園]視覚担当としても活動中。
    https://www.edalab-flower.com/

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  • FabCafe Kyoto編集部

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