Column

2024.2.9

【Coffee Magazine】KENYA Gathaithi 「生産と生活のサイクルで持続的な品質をつくる」

Gathaithi
ガタイティ

FabCafe編集部

FabCafe Tokyoでは世界中の色々なコーヒー豆を、様々なロースターさんたちを通じて定期的にご用意しています。

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KENYA
– Gathaithi –
roasted by
ONIBUS COFFEE

シトラス系の明るい酸味、桃やハチミツを思わせる優しい甘さ、滑らかな飲み口

「生産と生活のサイクルで持続的な品質をつくる」

高い品質をつくるには、多くの手間暇や絶え間ない努力が必要です。
ケニアのガタイティ生産者組合では、高品質なコーヒー作りを持続的にできるように、農民自身が生産コストを十分に賄え、持続的に最大限の報酬を得ることができるサイクルを作っています。

ケニアは、アフリカ大陸の東海岸側に位置する共和制国家です。エチオピア、南スーダン、ウガンダ、タンザニア、ソマリアと隣接し、国土の面積は日本の1.5倍ほどで、国内に赤道が走っており二分されているのも特長。赤道を挟んで北緯 / 南緯25度でまでのコーヒーに適した生産地域「コーヒーベルト」の中央に位置、コーヒーの栽培に最も適した環境条件を持ち、またコーヒー研究の専門機関が早い段階で設立されるなど、コーヒー生産に対する積極性が高い国です。特にケニアで90年近く栽培されているSL-28、SL-34などのSLシリーズの品種は世界でも高い評価を受けています。

今回のコーヒーの舞台であるガタイティはケニアのナイロビから北へ160k,、マウント・ケニアとアベルダレ山脈に挟まれた標高1720mに位置し、年間を通じて涼しく快適な気候と赤い火山性土壌によるミネラルと有機物に恵まれ、コーヒー生産において最適な環境を有します。

ガタイティ生産者組合は、1656名の小規模な農民から構成されており、前身の農協団体から独立し、ガタイティ・ウォッシングステーションのみを有する1つの組織として2000年に設立されました。生産品種はSL28,SL34がおよそ95%、ルイル11、バティアンが5%ほどとなっています。

完熟したコーヒーチェリーは痛みが早いため、その日のうちにウォッシングステーションに持ち運ばれます。生産処理はいわゆるケニア式(ダブルウォッシュㇳ)と呼ばれる昔ながらの生産処理方法で行われており、果肉除去後はミューシレージを分解するために一晩発酵槽に漬けられ、翌日水路での洗浄、ソーキング(水に漬ける)が行うため、各種プロセスを非常に手間隙をかけられます。そのため味わいはウォッシュドらしいシトラス系の明るい酸味をもちながらも、桃や蜂蜜を思わせる優しい甘さ、滑らかな飲み口が特徴があり、非常にバランスのいいコーヒーです。

これだけ手間暇をかけていますが、彼らが持続的にこれらを活動することができる背景には、前年の収穫から積み立てた資金を元手に、組合員家庭の学費の前払い、植樹や肥料などの費用、緊急時の資金調達などをサポートする仕組みを作っています。また、農業知識のトレーニングや肥料や農具の提供、持続可能な農業に関する印刷物の配布などを通じて、コーヒー生産量を増やすことを長期的な目標に掲げています。

生産量と質を高める事で、農民自身が生産コストを十分に賄え、持続的に最大限の報酬を得ることができるサイクルを作っています。

FabCafe バリスタ
大西 陽

生産国

ケニア

生産地域 ニエリ、テツ、ガキ、ガタイティ
精製所 ガタイティ生産者組合
(ガタイティに所属する小生産農家(1656名))
標高 1,720
精製方法 ウォッシュド
品種 SL28、SL34他

焙煎

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    コーヒーで、人と人をつなぐ

    手から手へと渡るぬくもり、それは人と人を繋ぐコミュニケーションの一端を担います。点と点を結び、また点から点へと繋がっていきます。「ONIBUS」とはポルトガル語で“公共バス”、「万人の為に」という語源を持つ言葉です。バス停からバス停へと人を繋いでいく日常。そんなバスのように人と人を繋ぐという思いを込めて、オニバスコーヒーと名付けました。日常にとけ込んだ一杯、そんなコーヒーをお届けします。

    URL :https://onibuscoffee.com/pages/about

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