Column
2018.10.1
FabCafe Kyoto編集部
Global Goals Jam が京都 / 東京 / 香港で開催
Global Goals Jam は、「持続可能な開発目標 (SDGs)」をテーマとした2日間のワークショップ。デザイナー、プログラマー、エンジニア、研究者、市民が集い、デザイン手法とデザインスプリントのプロセスによって分野を超えた共創を目指し、グローバルな視点で持続可能性を考え、ローカルな課題解決のアイディアを生み出します。2016年より国連開発計画によって始められ、世界50以上の都市で毎年開催されています。
■ Global Goals Jam official website : globalgoalsjam.org
開催地域ごとに参加者のバックグラウンド・国籍は様々でローカルの特性が色濃く反映され、そしてワークショップの成果はグローバルに共有されます。2018年9月には、MTRLの各拠点がある京都・東京・香港でも2日間のデザインスプリントが実施され、MTRLおよびFabCafeのメンバーがそれぞれファシリテーションに参加しました。
▼ 京都 / 東京 / 香港 それぞれのイベントページ
・ Global Goals Jam Kyoto 2018 [共催:MTRL KYOTO / FabCafe Kyoto, 京都産業大学 情報理工学部 伊藤慎一郎 研究室]
・ Global Goals Jam Tokyo 2018 [共催:株式会社ロフトワーク., FabCafe LLP, MediaLAB Amsterdam, 国連開発計画(UNDP)]
・ Global Goals Jam HongKong 2018
Global Goals Jam Kyoto 2018 レポートムービー
▲ 各会場の様子
「持続可能な開発目標 (SDGs)」とは
持続可能な開発目標(SDGs)、通称「グローバル・ゴールズ」は、貧困に終止符を打ち、地球を保護し、すべての人が平和と豊かさを享受できるようにすることを目指す普遍的な行動を呼びかけています。
これら17の目標は、ミレニアム開発目標(MDGs)の成功を土台としつつ、気候変動や経済的不平等、イノベーション、持続可能な消費、平和と正義などの新たな分野を優先課題として盛り込んでいます。ある目標を達成するためには、むしろ別の目標と広く関連づけられる問題にも取り組まねばならないことが多いという点で、目標はすべて相互接続的といえます。
SDGsは、パートナーシップと実用主義の精神に基づき、いま正しい選択をすることで、将来の世代の暮らしを持続可能な形で改善することを目指します。すべての国がそれぞれの優先課題や、全世界的な環境課題に応じて採用できる明確なガイドラインやターゲットも設けられています。SDGsは包摂的なアジェンダとして、貧困の根本的な原因に取り組むとともに、人間と地球の両方にとってプラスとなる変化の実現に向け、私たちを団結させるものとなっています。アヒム・シュタイナーUNDP総裁は「2030アジェンダの支援は、UNDPにとって最優先課題のひとつです。SDGsは貧困、気候変動、紛争など、私たちの世界が抱える喫緊の課題のいくつかに取り組むための共通の計画とアジェンダを私たちに提供しています。UNDPには、前進の原動力として、各国が持続可能な開発に向けた道を歩むための支援ができる経験とノウハウがあります」と呼びかけます。
(*UNDP websiteより引用)
SDGsとマテリアル
2018年夏にはプラスチック製ストローの代替ソリューションが大きな話題となりましたが、「素材」分野においても、環境や健康への負荷に配慮し、産業としての持続可能性を追求する視点は、今後ますます重要となってくると考えられます。
Global Goal Jamでの、
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・多様なバックグラウンド・専門知識を持つ人が参加し、共通の社会課題についてアイデアを共有し、深めあう
・「ワークショップ後に、実現可能なソリューション」のプロトタイピングを行う
・ローカルごとのワークショップから普遍的な知見を生み出し、グローバルかつオープンに共有する
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…というプロセスは、ものづくりにおける素材と加工・製造、デザインにも、実践的にフィードバックできうるものではないでしょうか。2019年以降も、MTRLとFabCafeはGlobal Goals Jamへの積極的な参加と拠点間連携を予定しています。関心をお持ちの企業・学校・自治体の方はぜひご一緒しましょう!
直近では、2018年10月12日に、FabCafe Tokyo(渋谷)にて、Global Goals Jamのミートアップ『Global Goals Jam Social Mixier』 開催を予定しています(>>>詳細・お申込みはこちらから)。どうぞお気軽にご参加ください。
(text : MTRL KYOTO 木下浩佑)
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