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2023.2.28
東 芽以子 / Meiko Higashi
FabCafe Nagoya PR
株式会社ロフトワーク(本社:東京都渋谷区)と、OKB 大垣共立銀行グループ会社の株式会社OKB総研(本社:岐阜県大垣市)が共同で設立したクリエイティブなコミュニティカフェ、 FabCafe Nagoya(ファブカフェ ナゴヤ、所在地:愛知県名古屋市)は、サーキュラーエコノミー(循環型経済・社会)の理念のもとに、常日頃から環境配慮に取り組む企業や活動家、クリエイター等の為のミートアップイベントを定期開催したり、企業、団体などへの実践的かつ創造的なアドバイザリーサービスや共創事業などを手がけています。
2023年3月1日から始動する「東海サーキュラー・ラボ」では、異なるバックグラウンドを持つメンバーがそれぞれの知識・技術・アイディア・想いなどを持ち寄り、共同研究や実証実験、ワークショプ、勉強会など通じて、過剰な生産や廃棄を伴わないサーキュラーエコノミーに必要な新しいプロダクトやサービスの在り方を模索・実践していきます。
地域経済・社会を「循環型」に変えていくには、素材・エネルギー・流通・公共・モビリティなどバリューチェーンを構成する全ての産業が「自分ごと」としてアクションする必要があります。「東海サーキュラー・ラボ」では、その第一歩をメンバーと共につくり出すことを目指しています。
ロゴデザイン:KOSEKO DESIGN&PRESS
背景写真提供:ALOS オルソ補正画像プロダクト(JAXA)
『Tokai Circular Society 2030 Vision』
めぐるめぐる、東海。
かつてこの地で培われてきた
循環の物語をいま再び描き出せるだろうか。
再び『めぐり』という雨を
私たちはこの地に降らせることができるだろうかー。
気候変動による制約、第四次産業革命など、未来の社会や経済を多重視点で把握すること。長期的な目線での企業変革やビジネスモデルのアップデートを目指し、サステナビリティ・トランスフォーメーションを実現すること。また、市民と企業が連携し合い、東海だからこそ実現できるであろう“誰一人取り残さない”共生社会の在り方を描き、ソーシャル・イノベーションを実装すること。本プロジェクトでは、これらを複合的に構成することによって《Tokai Circular Society 2030 Vision》の実現を目指しています。
本事業「東海エリアにおけるサーキュラーエコノミー実践促進活動を通じた知的財産推進事業プロジェクト」は令和4年度中小企業知的財産活動支援事業費補助金(中小企業知的財産支援事業)により実施いたしました。2023年2月11日に成果報告会をパブリックビューイベントとして実施し、活動記録をまとめた報告書は、以下よりダウンロードいただけます。
関連リンク
FabCafe Nagoya メンバーの集合写真(2021年 撮影)、左から3番目が矢橋
100年続く、循環の文化を創る
元来、あらゆるものが循環し続けることで何億年もの歴史を刻んできた地球を、人類は数百年で循環しない環境に変えてしまいました。いま改めて、我々自身の手で循環する社会を創り直さないといけません。それは、いつの間にか忘れてしまった文化を取り戻すこと。東海サーキュラー・ラボは、100年先も同じように循環する社会を紡ぎ続けるための文化を、地域の方々と共に創り上げたいと考えています。
古く伊勢を起点とした交易に端を発し、知多から熱田、そして名古屋へ及んでいった文化と産業。
そして、木曽三川と、そこに流れ込む数多くの水の流れは、この地のそこかしこで豊かな暮らしを生み出すことにつながりました。自然は恵みだけでなく、厳しさももたらす。それは、生き抜くための強さを引き出し、エリア特有の文化や産業に発展しました。
しかしながら、戦後の日本は安全で便利、快適な社会を求めて開発を続けた結果、経済的に豊かになった一方で、持続的で循環する社会は置き去りになりました。経済合理性の追求は物質的な豊かさはもたらしますが、人や自然を社会システムの一部として扱うゲームです。このゲームを続ける限り、行き着く先は人も自然も活き活きとは存在できそうにありません。
世界中でサステナブルが叫ばれるようになった現在、一過性のトレンドに囚われることなく、この地にまだ息づいている自然と歴史、文化、産業を改めて見つめ直し、100年先も続く循環型社会を、様々な方達と共に創っていきましょう。
未だ正解の見えない旅を続けるには、多様な人々が参加できるオープンな場所が必要で、この地で暮らす全ての人の自律的で前向きな態度を呼び覚ますヒントとエネルギーを提供していくことが大切です。
東海サーキュラー・ラボは、そんな場を目指しています。
株式会社FabCafe Nagoya 代表取締役 矢橋 友宏
「とどける」- メンバー同士で共同開発したプロダクト・サービスを地域・社会や人々に「とどける」
- PR・メディア機能(サーキュラーエコノミーに関する情報や研究、ニュースの発信など)
- ミートアップイベントの共同開催
- Webマガジン・レポート作成
- FabCafe Nagoyaでのワークショップや商品展示・販売の実施
「つながる」- メンバー同士が「つながる」場や仕組み、コミュニケーション
- オンライン コミュニティ
- 意見交換・壁打ち・アドバイザリーサービス
- 協力企業などの見学ツアー
- 外部クリエイターなどとのつながり
「つくる」- メンバー同士が共に「つくる」機会やきっかけ
- コラボレーションサービス開発
- 複数社合同プログラムの実施
- アイデアソン・ハッカソンの開催
対象、入会方法
対象
- 循環型の仕組み・産業・経済・地域・社会へアプローチすべく活動、もしくは検討している個人や法人、団体
- 企業・自治体・教育機関・団体の役員クラスやSDGs・サステナブル担当
- デザイナー・エンジニア・アーティストなどのクリエイター
- 社会課題解決に取り組んでみたい学生 など
入会費
継続費用はかかりません。入会特典として、FabCafe Nagoyaで使用できるドリンクチケット5枚(約3000円相当)をプレゼントいたします。
11,000円(税込)/人
- 入会金のみ、継続費なし
- 学生は無料(社会人学生を除く)
- プロジェクトの実施については、別途費用がかかります。
入会方法
入会申込フォームにご回答いただくか、メールにてご連絡ください。
サーキュラーエコノミー(循環型経済・社会)は、大量生産・大量消費・大量廃棄を当たり前とする従来の経済システムに対し、製品の生産・サービスのデザイン段階から資源の再利用を前提とした設計で成り立ち、できる限り廃棄物を出さず、新たな資源の投入を抑える経済・社会システムです。
地球環境にとってサステナブル(持続可能)であるのはもちろんのこと、気候変動や環境汚染が深刻化する中、自然環境をリジェネラティブ(再生)できる経済・社会システムであるとして世界的に注目されています。
国内では、2020年に経済産業省が「循環経済ビジョン2020」を発表し、サーキュラーエコノミーへの転換に向けた方向性を示した他、政府が2050年までのカーボンニュートラル実現を宣言しています。また、2022年にはプラスチック資源循環促進法が施行されるなど、サーキュラーエコノミーを実現する様々なアクションがとられています。
過去の関連イベント
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東 芽以子 / Meiko Higashi
FabCafe Nagoya PR
新潟県出身、北海道育ち。仙台と名古屋のテレビ局でニュース番組の報道記者として働く。司法、行政、経済など幅広い分野で、取材、撮影、編集、リポートを担い、情報を「正しく」「迅速に」伝える技術を磨く。
「美しい宇宙」という言葉から名付けた愛娘を教育する中で、環境問題に自ら一歩踏み出す必要性を感じ、FabCafeNagoyaにジョイン。「本質的×クリエイティブ」をテーマに、情報をローカライズして正しく言語化することの付加価値を追求していく。
趣味はキャンプ、メディテーション、ボーダーコリーとの戯れ。
新潟県出身、北海道育ち。仙台と名古屋のテレビ局でニュース番組の報道記者として働く。司法、行政、経済など幅広い分野で、取材、撮影、編集、リポートを担い、情報を「正しく」「迅速に」伝える技術を磨く。
「美しい宇宙」という言葉から名付けた愛娘を教育する中で、環境問題に自ら一歩踏み出す必要性を感じ、FabCafeNagoyaにジョイン。「本質的×クリエイティブ」をテーマに、情報をローカライズして正しく言語化することの付加価値を追求していく。
趣味はキャンプ、メディテーション、ボーダーコリーとの戯れ。