Project Case

2024.11.14

【雷雲プロジェクト:2024】特別な雷雲を捕捉したい! 2024年度の計画発表

今年度の計画を発表。不思議な雷雲ガンモをさがす仲間を募集します!

ページ下部に、プロジェクト連絡先があります。雷雲ハンターになりたい方は、まずは一度、メールにてご連絡ください!

雷雲プロジェクトとは

雷はどうやって発生するの? 未だにそのメカニズムは不明です。
その鍵を握るのが、ガンマ線を生み出している不思議な雲ガンモ! このプロジェクトでは、たくさんの雷雲からガンモを探し出し、雷が生まれる仕組みに迫ろうと考えています。

北陸では、雨も多く、とくに雷が冬によく落ちることが知られています。
しかもじつは、冬の日本の雷は世界的にもかなり強力! 世界のどこでもめったに観測できない格好の雷のスポット、それが冬の北陸なのです。
北陸にたくさんの観測装置を設置したい!

今回は、雷を補足するための装置【COGAMO(コガモ)】を、自宅の屋上などに設置をしてくれる雷ハンター仲間を募集します。
あなたも雷をたくさんあつめて、雷が生まれる仕組みを解明する研究に参加しませんか?

雷雲プロジェクト詳細についてはこちら

cogamo

雷雲ハンター大募集!

雷雲をハンティング! 装置【COGAMO】を使って、調査に協力しよう!

  • 依頼内容:調査本部より雷雲の検出装置【COGAMO】を貸し出します。これを屋外に設置!
    ・電源を入れて起動。作業はこれだけ。
    ・期間中、雷雲が通るたびにCOGAMOが測定し、自動的にデータを調査本部に送信。
    ・解析は調査本部にて実施。自身で解析することも可能!
    ・雷ハンターと研究者の交流会もあります。
    ・調査結果は翌年に発表されます。
  • 募集人数:若干名
  • 募集地域:石川県にお住いの方(特に金沢市)
    ※ 特に雷雲の多い金沢市を中心に募集をいたします。
    ※ 残り台数との関係で、設置をご希望でもお断りせざるを得ない場合があります。
  • 時期:2024/10月〜2025/03月
    ※ 準備期間含む
  • 費用:無料
    ※ 装置の電気代のご負担をお願いします(1か月100円程度です)。

【補足】

  • 電源が必要です。屋外にコンセントがあれば最高です。
  • 一度設置した後は特に操作する必要はありません。停電があった際には復旧の時に一度チェックしてもらえるとうれしいです。
  • COGAMOに雪が積もってもそのままで構いません。
  • COGAMOはハンティング期間が終わったら返送をお願いします!(別途ご連絡)

    雷雲観測装置【COGAMO】とは?

    今回のプロジェクト専用の小型ガンマ線のモニター装置です。
    装置を設置してくれる雷ハンターの仲間が増えると、一個一個丁寧に作って発送します。

    電源をいれておくと、雷を検知して、データを調査本部に通信で伝えます。
    サイズは一抱えくらい。
    防水のボックスで、一度設置したら開閉したりといった個別の作業は不要です。

    • 防水ボックス全体のサイズ:23(幅)x 18(奥) x 10(高さ) cm
    • 防水ボックス全体の重量:4 kg
    • 消費電力:4W 以下(見積もり値)。38円/1kWh で計算すると、1ヶ月で111円ていどの計算です。
    • 自然現象や未解明な冬の気象に興味がある方
    • 科学者や科学実験に興味がある方
    • 大学や研究所の先生とシチズンサイエンスをやってみたい方
    • 雷ってなんなの? ということを改めて知りたいとおもった方

    • 2024年11月上旬:メンバー確定。順次、機材送付
    • 2024年11月〜2025年03月:観測期間
    • 2025年4月:機材返送
    • 2025年05月〜06月:2024年度プロジェクト観測結果発表(予定)。

    その後、翌年の募集発表が行われます。

    本プロジェクトは1年ごとにその年の計画と発表を行いますが、最大で5年間のプロジェクト計画をしています。
    また、計測機器の設置エリアや、計測機器における雷雲ハンティング以外の計画も今後増えていく予定です。

    参加をしてみようかな? という方は cogamo_support@ml.riken.jp までお名前を書いてご連絡ください!

    【雷雲プロジェクトについて】

    もともと、宇宙物理学の研究者である榎戸先生が、北陸に現れる不思議なガンマ線を出す雲(ガンモ)や、それが雷がなぜ起きるのかに関係するのか?ということに興味を持って始めた研究。

    いわば本業のかたわら始めた「課外活動」研究が実を結び、2017年の観測結果からは「雷から『反粒子』が生成されるメカニズム」も発見。
    その論文はイギリスの学術誌『Nature』に掲載され、一般ニュースサイトなどで広く紹介された。

    2015年の当初から、当時珍しかったクラウドファンディングを用い、市民参加型のプロジェクトとして進行したことも話題を呼び、「市民と科学を進める」研究者の一人としても著名。
    本人は自分で機器を作るのも好きな「面白がりながら」研究するタイプ。

    研究チームでは今、雷雲プロジェクトの市民ハンターと共に新たな発見をするための計画(シチズンサイエンスのプロジェクト)を企画中。
    発表を是非お楽しみに!

    Author

    • 雷雲プロジェクト

      雷雲プロジェクトでは、市民サポーターの皆さんと一緒にたくさんの雷雲からガンモを探し出し、雷が生まれる仕組みに迫ろうと考えています。

       

      雷雲プロジェクトでは、市民サポーターの皆さんと一緒にたくさんの雷雲からガンモを探し出し、雷が生まれる仕組みに迫ろうと考えています。

       

    FabCafe Newsletter

    新しいTechとクリエイティブのトレンド、
    FabCafeで開催されるイベントの情報をお伝えします。

    FabCafeのビジネスサービス

    企業の枠をこえて商品・サービスをともに作り上げていく
    FabCafeのオープンイノベーション