Event report

2022.6.27

近江八幡の情景から生まれたプロトタイプ – 自然マテリアル楽器試作フィールドワークin近江八幡 -Melt. Fieldwork Research #1レポート

自然マテリアル楽器試作フィールドワークin近江八幡 -Melt. Fieldwork Research #1

こんにちは。高次素材設計技術研究舎 -Melt.の浅井です。2022年4月2〜3日にかけて、滋賀県近江八幡市にて「自然マテリアル楽器試作フィールドワークin近江八幡 」と題してフィールドワークリサーチ、および楽器プロトタイピングをおこなってきましたので余すことなくお伝えします。

アーカイブ動画

「竹石葦~Take ishi Yoshi~」
風景・自然・生物のもつ造形の美しさと町並みの形態を視覚と触覚で感じるプロトタイプ

Melt. Fieldwork Researchとは

「高次素材設計技術は机上にあらず」をテーマに、オンライン会議を飛び出し実際に現実世界で起こる現象を体験し探索することで、高次素材設計技術を向上させるための屋外活動を行います。
フィールドワークは日本中、津々浦々の様々な現地のオーガナイザーを通じて、ありとあらゆる現象を五感をフルに使い探索を行います。

自然マテリアル楽器試作フィールドワークin近江八幡 -Melt. Fieldwork Research #1

https://fabcafe.com/jp/events/nagoya/220402-03_meltfwr/

マテリアライズフレームワーク

melt frame work

Melt.が考える”高次素材を用いたものづくり”を実践しているクリエイター達とオープンミーティングを行い、得られた示唆から高次素材を用いたものづくりを実践するためのフレームワークを立ち上げています。この”マテリアライズフレームワーク”を用いたものづくりの可能性を検証するために行ったフィールドワークリサーチです。

高次素材設計技術研究舎 -Melt.

https://fabcafe.com/jp/labs/nagoya/melt

マテリアライズフレームワークシート

https://miro.com/app/board/o9J_lvQdB64=/

参加メンバー

大野さんが立ち上げたstudio_on_siteの事務所をプロトタイピング拠点として激動の48時間を過ごしました。ちなみにon_siteは一日を通して日が差さず、春先にも関わらず前回に引き続き底冷えのする中でのプロトタイピングとなりました。

参加者は

下段左から
清水さん(GADARA)
柳原さん(GADARA)

上段左から
浅井(Melt.)
大野さん(建築家)
斎藤(Melt.)
千葉くん(建築見習い)

訪れたところ

Fieldwork Research map

Day1 琵琶湖に浮かぶ離島に上陸 情景ハンティング【感覚レイヤー】

滋賀県近江八幡は、近江商人の町として発展し、琵琶湖の豊かな水と人々の往来によって発展してきた背景があり、現在も様々な小売店舗が軒を連ね休日には多くの人が訪れる地域です。
近年ラコリーナに代表される自然素材を活用した建築や葦や竹などの古くからの建材などが採取される自然マテリアルの宝庫であり、我々はこの自然マテリアルから24時間以内に音楽を作り出そうと奮闘し始めた。

現地案内人

大野宏

1992年生まれ。2015年滋賀県立大学 環境科学部 環境建築デザイン学科卒業。現在、滋賀県立大学 環境科学研究科 環境計画学専攻にて博士後期課程。
大学で研究を行うと同時に、フィリピン・インド等の途上国で建築の設計活動を行っている。土地に根付く素材や職人の持つ技法を活かし、その地域特有の建築を模索し、現地の生活の背景を持つ建築をつくる。

2015年 日本建築学会大会デザイン発表会 審査員賞
2015年 JIA全国卒業設計審査会
2015年 福岡Design Review 優秀賞
2014年 熱発コンペティション 審査員賞
2014年 NEXTA2014 審査員賞

HP http://studioon.site

IG https://www.instagram.com/studioon_site/

いざ離島へ!

大野さんの案内で、琵琶湖に浮かぶ「沖島」と呼ばれる離島へと上陸し情景ハンティングを実施しました。小さな島にはもともと着目していた「竹」や「葦」などが群生し、その振る舞いを観察することで、直感的に素材となりうる要素を採取していきました。直感フィールドワークでは自然の中で、参加者それぞれの観点を持って、”いいな”と感じたものを動画や音声、実物や体験として収集します。情景ハンティングでは考えすぎず、自分の感覚に正直になることが大切です。湖に囲まれたその立地から必ず水の気配を側に感じることで自分の感覚が研ぎ澄まされていきました。

情景から高次素材へ【思考レイヤー】

各自がハントしてきた素材から特に良いものをいくつかセレクトして共有、そこから想起される言葉や感覚の深堀りをすることで、高次素材としての純度を高めていきました。

Day2 近江八幡で採取した採れたて素材でプロトタイピング【具現化レイヤー】

Day2はDay1で整理した音や物質の振る舞いなど様々な素材を組み合わせて、「音楽を作る」というテーマのもと、どのように表現することができるか?を作っては検証し、また作っては検証し、時間が無いからそのまま実装する!という強制高速プロトタイプ実装を行いパフォーマンスの形を作っていきました。
その24時間の激闘の末生まれたのがプロトタイプライブパフォーマンス「竹石葦~Take ishi Yoshi~」です。

竹の甲高い打撃音、葦を踏みしめることで発生する絶妙なランダムな鳴り、そしてメロディーに奥行きを与える様々な環境音。

実際の実装時間は約2時間という短時間での超(スーパー)ラピッドプロトタイピングでしたが、直感的に選び取った素材は奇しくも音楽を作り出す素材として昇華されるのでした。

そして完成してしまった超直感音楽ライブ「竹石葦~Take ishi Yoshi~」

風景・自然・生物のもつ造形の美しさと町並みの形態を視覚と触覚で感じるプロトタイプ

 

おつかれさまでした。

  • 高次素材設計技術研究舎 -Melt.[Meta-material design-Engineering Learning Team]

    高次素材設計技術研究舎=Metamaterial design-Engineering Learning Team(以下Melt.)では、全ての人へ新たな視点をインストールすることを目的としています。フィジカルに存在する物質ではなく、物理現象や思想を含めたあらゆる要素を素材と捉え、それらをものづくりとして実装するための設計手法の探求、及びマテリアライズの可能性を研究する有志による団体です。
    鉱石や木材、樹脂、水資源などの有視有限の物質のみならず、音や風などの物理現象といった”無形の素材”を取り扱える様になることで、現状の発想と創造の枠を破る新たなマテリアライズのロールモデルを形成し、プロトタイピングを通じてかつて無い設計手法をオープンに展開します。

    https://fabcafe.com/jp/labs/nagoya/melt

    高次素材設計技術研究舎=Metamaterial design-Engineering Learning Team(以下Melt.)では、全ての人へ新たな視点をインストールすることを目的としています。フィジカルに存在する物質ではなく、物理現象や思想を含めたあらゆる要素を素材と捉え、それらをものづくりとして実装するための設計手法の探求、及びマテリアライズの可能性を研究する有志による団体です。
    鉱石や木材、樹脂、水資源などの有視有限の物質のみならず、音や風などの物理現象といった”無形の素材”を取り扱える様になることで、現状の発想と創造の枠を破る新たなマテリアライズのロールモデルを形成し、プロトタイピングを通じてかつて無い設計手法をオープンに展開します。

    https://fabcafe.com/jp/labs/nagoya/melt

  • Metalium合同会社

    「Metalium」
    それは、まだ手に触れることのできない未知の素材たち。
    メタ思考から生まれ出るこの世の存在する全てを材料として取り扱い、素材としてすべての人が触れるようにデザインエンジニアリングの手法を活用し世の中へ新たなる素材を提供します。
    「これMetaliumにならないですか?」
    自分だけが発見したり感じた様々なモノゴトをお持ち込みください。
    我々はそんなMetaliumの原石をお待ちしております。
    https://scrapbox.io/mutti624/Metalium_llc

    「Metalium」
    それは、まだ手に触れることのできない未知の素材たち。
    メタ思考から生まれ出るこの世の存在する全てを材料として取り扱い、素材としてすべての人が触れるようにデザインエンジニアリングの手法を活用し世の中へ新たなる素材を提供します。
    「これMetaliumにならないですか?」
    自分だけが発見したり感じた様々なモノゴトをお持ち込みください。
    我々はそんなMetaliumの原石をお待ちしております。
    https://scrapbox.io/mutti624/Metalium_llc

  • 浅井 睦

    Metalium llc.代表
    コンセプトデザイナー / 知覚材料研究者
    1991年大阪府生まれ。舞鶴工業高等専門学校機械工学科修了。

    まだ手に触れることのできない未知の素材をメタ思考から生まれ出るこの世の存在する全てを材料として取り扱い、素材としてすべての人が触れるようにプロトタイピングを通して素材を提供する事業を展開するMetalium llc.を創業。
    代表的な事業として、メタ思考から発生する事象を素材として捉え、活用技術の探求を行うオープンラボ高次素材設計技術研究舎 Melt.の運営を行う。個人の主な仕事に、聴覚情報形状化変換インスタレーション型展示「NOIZE ROOM」やmixi X-flag park 「ドローンシューティング用ドローン設計生産」に代表されるデジタルファブリケーションを組み込んだ開発プロセスを活用した企画提案、ディレクションを行う。

    まだ手に触れることのできない未知の素材をメタ思考から生まれ出るこの世の存在する全てを材料として取り扱い、素材としてすべての人が触れるようにプロトタイピングを通して素材を提供する事業を展開するMetalium llc.を創業。
    代表的な事業として、メタ思考から発生する事象を素材として捉え、活用技術の探求を行うオープンラボ高次素材設計技術研究舎 Melt.の運営を行う。個人の主な仕事に、聴覚情報形状化変換インスタレーション型展示「NOIZE ROOM」やmixi X-flag park 「ドローンシューティング用ドローン設計生産」に代表されるデジタルファブリケーションを組み込んだ開発プロセスを活用した企画提案、ディレクションを行う。

  • 斎藤 健太郎 / Kentaro Saito

    FabCafe Nagoya community manager / 東山動物園くらぶ 理事 / Prime numbers syndicate Fiction implementor

    名古屋における人ベースのクリエイティブの土壌を育むためにコミュニティマネージャーとしてFabCafe Nagoyaに立ち上げから携わる。電子工学をバックボーンに持ち科学技術への造詣が深い他、デジタルテクノロジー、UXデザインや舞台設計、楽器制作、伝統工芸、果ては動物の生態まで幅広い知見で枠にとらわれない「真面目に遊ぶ」体験づくりを軸とした多様なプロジェクトに携わる。インドカレーと猫が好き。
    アンラーニングを大切にして生きています。

    名古屋における人ベースのクリエイティブの土壌を育むためにコミュニティマネージャーとしてFabCafe Nagoyaに立ち上げから携わる。電子工学をバックボーンに持ち科学技術への造詣が深い他、デジタルテクノロジー、UXデザインや舞台設計、楽器制作、伝統工芸、果ては動物の生態まで幅広い知見で枠にとらわれない「真面目に遊ぶ」体験づくりを軸とした多様なプロジェクトに携わる。インドカレーと猫が好き。
    アンラーニングを大切にして生きています。

高次素材設計技術研究舎 -Melt.へのお問い合わせはこちら

Melt.では物理現象や感覚、思想などを素材と捉えた新たなものづくりや、そのためのフィールドワークリサーチ、ワークショップ、プロトタイピングなどを実施しています。何か新しい手法を模索している、どんな可能性があるのか、面白そうだけどどんなことができるのか、など、明確でなくてもOKです。まずはお気軽にご連絡ください。

お問合せ先

info.nagoya@fabcafe.com

※「Melt.についての問い合わせ」と件名へご記載ください

Author

  • 浅井 睦

    Metalium llc.代表
    コンセプトデザイナー / 知覚材料研究者
    1991年大阪府生まれ。舞鶴工業高等専門学校機械工学科修了。

    まだ手に触れることのできない未知の素材をメタ思考から生まれ出るこの世の存在する全てを材料として取り扱い、素材としてすべての人が触れるようにプロトタイピングを通して素材を提供する事業を展開するMetalium llc.を創業。
    代表的な事業として、メタ思考から発生する事象を素材として捉え、活用技術の探求を行うオープンラボ高次素材設計技術研究舎 Melt.の運営を行う。個人の主な仕事に、聴覚情報形状化変換インスタレーション型展示「NOIZE ROOM」やmixi X-flag park 「ドローンシューティング用ドローン設計生産」に代表されるデジタルファブリケーションを組み込んだ開発プロセスを活用した企画提案、ディレクションを行う。

    まだ手に触れることのできない未知の素材をメタ思考から生まれ出るこの世の存在する全てを材料として取り扱い、素材としてすべての人が触れるようにプロトタイピングを通して素材を提供する事業を展開するMetalium llc.を創業。
    代表的な事業として、メタ思考から発生する事象を素材として捉え、活用技術の探求を行うオープンラボ高次素材設計技術研究舎 Melt.の運営を行う。個人の主な仕事に、聴覚情報形状化変換インスタレーション型展示「NOIZE ROOM」やmixi X-flag park 「ドローンシューティング用ドローン設計生産」に代表されるデジタルファブリケーションを組み込んだ開発プロセスを活用した企画提案、ディレクションを行う。

FabCafe Newsletter

新しいTechとクリエイティブのトレンド、
FabCafeで開催されるイベントの情報をお伝えします。

FabCafeのビジネスサービス

企業の枠をこえて商品・サービスをともに作り上げていく
FabCafeのオープンイノベーション