Event report
2026.9.6
FabCafe Osaka
FabCafe Osakaでは、蒸留器をひとつのFABツールとして捉え、さまざまな素材やアイデアを実際に試しながら、その可能性を探る「蒸留Lab」を開催しています。
植物や食品などの素材を蒸留すると、どのような香りが取り出せるのか。その香りは、飲料や食品、あるいは別のプロダクトにどのように活用できるのか。
蒸留Labは、完成されたレシピや正解を学ぶための講座ではありません。
「この素材を蒸留してみたい」
「蒸留を使って、こんなものをつくってみたい」
そんな素直なアイデアを起点に、実際に手を動かしながら可能性を検証していく、体験型の実験プログラムです。

FabCafeには、レーザーカッターや3Dプリンターをはじめ、アイデアを実際に形にし、試すためのさまざまなFABツールがあります。
FabCafe Osakaでは、そのひとつとして「蒸留器」に着目しています。
蒸留によって素材から香りを取り出し、その香りを別の素材や体験と組み合わせることで、これまでとは異なる使い方を考えることができます。
一方で、実際に蒸留してみなければ、どのような香りが得られるのか、その香りをどのように活用できるのか分からない素材も数多くあります。
だからこそ蒸留Labでは、最初から完成形を決めるのではなく、「蒸留してみることで、素材の新しい可能性を発見する」というプロセスを大切にしています。

これまでFabCafe Osakaでは、異なる領域のクリエイターや専門家とともに、蒸留を起点とした実験を行ってきました。

LiLo Coffee Roastersと実施した蒸留Labでは、果実やハーブを蒸留してつくった芳香水を「水」として使い、コーヒーをドリップする実験を行いました。
コーヒーには、果実や花、ハーブ、スパイスなど、さまざまな香りを想起させるフレーバーがあります。
では、その香りを持つ素材から実際に芳香水をつくり、その水でコーヒーを抽出したら、コーヒーの味わいや香りはどのように変化するのか。
素材を選び、蒸留し、芳香水をつくり、その芳香水で実際にコーヒーをドリップして味わう。
「果実やハーブの香りを蒸留し、その香りでコーヒーを淹れたらどうなるのか?」そんなシンプルなアイデアを、実際の一杯として確かめる実験です。

蒸留ドリップコーヒーの様子

ハミガキ団との蒸留Labでは、植物などの素材を実際に蒸留し、得られた芳香水を使ったオリジナルのフレーバーマウスウォッシュづくりに取り組みました。
香りや味を自分たちで選び、つくることを通して、毎日の習慣である歯磨きやオーラルケアそのものを、もっと自由に捉え直すことはできないか。
蒸留によって取り出した香りを起点に、参加者それぞれがマウスウォッシュを試作しながら、「未来のオーラルケアはどんな体験になり得るのか」を考えました。
蒸留というひとつの技術が、食品や飲料だけではなく、異なる領域について考えるきっかけにもなっています。

参加者が自作のマウスウォッシュと共に歯磨きをする様子
今後は、植物や食品だけでなく、未利用素材や食品製造の過程で生まれる副産物、新しい食品素材なども含め、蒸留を通じた活用方法を検証していきます。
また、新しい蒸留技術や蒸留器のプロトタイプなど、技術そのものを試す場としての活用も想定しています。
すでに用途が決まっているものをつくるだけではなく、「素材はあるが、どう活用できるか分からない」「技術はあるが、どんな使い方ができるか試してみたい」
といった、まだ答えの決まっていない段階から実験できることも、FabCafe Osakaで蒸留Labを行う意味のひとつです。

全国に展開している卓上蒸留器ブランド「PureStiller」を開発している株式会社黄河代表の川波さんにも参加いただきながら、専門的なご意見などもいただきました。
蒸留Labでは、一緒に実験するクリエイター、企業、研究者、素材提供者などを募集しています。
完成された企画である必要はありません。「この素材を蒸留してみたい」「この技術と蒸留を組み合わせてみたい」「蒸留を使って、こんなものをつくってみたい」
そんなアイデアから、一緒に実験を設計していきます。大切なのは、蒸留に詳しいことではなく、「蒸留して、つくってみたい」という素直なアイデアです。
正解が分からないからこそ、まず試してみる。その結果から、次の可能性を考える。
「こんな蒸留Labをしてみたい」というアイデアがあれば、FabCafe OsakaのInstagramまでDMでご連絡ください。
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FabCafe Osaka
私たちが提案するのは、形式に縛られない美しさを追求する美術の思想「L’Informe(アンフォルム)」を取り入れた体験です。地域の歴史や文化に眠る価値を再発見し、形を持たない「感性」や「情緒」をテーマに、新しいカルチャーを創造します。
私たちが提案するのは、形式に縛られない美しさを追求する美術の思想「L’Informe(アンフォルム)」を取り入れた体験です。地域の歴史や文化に眠る価値を再発見し、形を持たない「感性」や「情緒」をテーマに、新しいカルチャーを創造します。
