Event report

2023.4.12

東海サーキュラー・ラボ 始動!実装できるクリエイティブな循環をディスカッションし、課題がクリアに!

「会話が“巡る”サイコロトーク」や「循環の輪っかを描くWS」も!桜の下でオールデイ・イベントを開催

たくさんの“循環”が実りますように…

2023年、春。ヒサヤオオドオリパークの満開の桜の下、FabCafe Nagoyaは“サーキュラー(循環するもの)”をテーマとしたオールデイ・イベントを開催しました!

サーキュラーエコノミーを実装するためのオープンイノベーション・コミュニティ「東海サーキュラー・ラボ」のキックオフイベントとしてディスカッションの場を用意したほか、誰でも自由に参加できる交流の場やものづくりWSといった3つのイベントに多くの参加者が集まってくださいました。いつもカフェを利用してくださる方々、そしてFabCafe Nagoyaと共創してくださる企業、自治体、クリエイターなどなど…皆様と共に、私たちみんなで生み出すたくさんの“循環”アクティビティが、今後、桜のように咲き誇り実っていきますように…!そんな願いを込めて開催された、この日の様子をお伝えします。

お馴染みのサイコロトーク!サイコロを転がして出た目のお題に合わせてトークするイベントです。お題は「久屋大通公園にどんな店があると嬉しい?」「この春に始めたいこと」そして「今日の当たり目(ダンスをしてノベルティをゲット)」も用意され、世代、趣味、もちろんジェンダーも超えて盛り上がる、笑いの絶えない交流会となりました。小雨が降る中でも温かいコーヒーを片手にホッと一息つきながら、「はじめまして」の方同士でも意外な共通点を発見し、“リアル”でコミュニケーションすることの豊かさを再認識する機会となりました。

FabCafe Nagoyaには、東海エリアを主とした企業からたくさんの廃材(Fabコーナーで利用可能!)が集まります。今回は「スポーツカーのシートベルト」×「タイル目地材の気泡体」×「染色工場の布の端切れ」を使ってサンダルをつくるワークショップを開催しました。ファシリテーターの母親が出身地の中国で、昔、着古した服を型取り小麦粉を糊に何層も重ねて手づくりで靴をつくっていたことをヒントにしたこの企画。カフェ常設のレーザーカッターを使えば、それぞれの足型ぴったりにサンダルのソールを成形することができます。クリエイティブ×テクノロジーを活かせば“必要なものを、必要な時に、自分でつくる”ことができると実感する絶好の機会となりました。廃材はまるで「何をつくる?」と創造性に問いかけてくるかのよう。ものづくりしたい方、アイディアや素材のご相談はカフェのFabコーナーでいつでも受け付けています!

2023年3月、サーキュラーエコノミー(循環型経済・社会)を東海エリアから実現するために立ち上がったオープンイノベーション・コミュニティ「東海サーキュラー・ラボ」。すでにメンバーとなってくださった方、また、興味を持ってくださっている方が集まって「クリエイティブな循環」についてディスカッションしました。サーキュラーエコノミーは“サステナブル(持続可能)”なだけでなく、廃棄物が再利用でき汚染を最低限に抑えられる“リジェネラティブ(環境再生可能)”な完全循環型の仕組み。参加者の中には、これまで放置竹林問題に取り組んだり、廃棄プラスチックをアップサイクルしたりと、地域からアクション起こしている人もいますが、「より多くの人の理解を得て活動の輪を広げていく」ことが課題としてクリアになりました。

スーパースターや有名起業家が壮大なシステムを作るのではなく、それぞれが意識を少し変えることで“生活文化”を作り直さないといけない。まずは、メンバーそれぞれが手の届く範囲で実践・報告しあいながら、ラボのコミュニティを通して活動が広がっていってほしい。(ラボ代表 矢橋)

ラボでは今後、社会・経済構造を循環型の視点で新たに設計し直し、その全体像から派生するアクションを考える“バックキャスティング”の場や、テーマを絞ったディスカッションの実施などを企画しています。現在、多くの方に関心を寄せていただいており、様々な地域、所属からメンバーが続々と集まっています。今後、どんな化学反応が生まれるのか…?!ご期待ください!

「東海サーキュラー・ラボ」の概要はこちら
ご入会希望やご質問をお待ちしております。


  • CYCLE PROJECT

    慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(KMD)/RYOTA YOKOZEKI STUDIO

    KMD Future Crafts ProjectとRYOTA YOKOZEKI STUDIOによる共同プロジェクト。
    名古屋を拠点に地域の多様な産業廃材を回収し、それらの新しい価値を模索するリサーチワークを行なう。
    また、産業廃材への関心を高めてもらうために、子ども向けや企業向けのワークショップを実施している。

    CYCLE PROJECT

    KMD Future Crafts ProjectとRYOTA YOKOZEKI STUDIOによる共同プロジェクト。
    名古屋を拠点に地域の多様な産業廃材を回収し、それらの新しい価値を模索するリサーチワークを行なう。
    また、産業廃材への関心を高めてもらうために、子ども向けや企業向けのワークショップを実施している。

    CYCLE PROJECT


  • 藤田 恭兵

    株式会社On-Co 代表取締役

    1992年生まれ、大口町出身

    2014年に合同会社Memotimeを立ち上げ新社会人向けに教育コンテンツの作成とコミュニティ運営の事業を行う。大切な学びは暮らしの中にもあることに気づき2015年古民家シェアハウスFyumeを立ち上げる。その後2019年に水谷と株式会社On-Coを設立。社内では生命的なスマートルームの開発、Web制作、動画制作、ライブ配信、ウェブマーケ、集客などIT関係を主に担当している。

    1992年生まれ、大口町出身

    2014年に合同会社Memotimeを立ち上げ新社会人向けに教育コンテンツの作成とコミュニティ運営の事業を行う。大切な学びは暮らしの中にもあることに気づき2015年古民家シェアハウスFyumeを立ち上げる。その後2019年に水谷と株式会社On-Coを設立。社内では生命的なスマートルームの開発、Web制作、動画制作、ライブ配信、ウェブマーケ、集客などIT関係を主に担当している。

  • 河合 将樹

    株式会社UNERI 代表取締役

    1995年愛知県生まれ。大学在学中、イギリス留学を経て、世界11ヵ国240人と共同生活をする内閣府事業に参加。 地方から社会課題解決に繋がるチェンジメーカーを育む場の必要性を感じ、NPO法人ETIC.にて学生起業家向け私塾の運営に従事した後、2020年株式会社UNERIを創業。

    1期目より名古屋市スタートアップ支援室主催事業の運営を勤め、2年間で600回の施設訪問や300件の共創事例、累計3.2億円の資金調達事例を4組創出し、東海エリアのエコシステム拡大に寄与。2020年に社会起業家育成事業、翌年にインパクトリターン100%の資金提供を開始。社会課題解決の市場創出を目指して取り組んでいる。

    また個人としては、2022年よりインパクト投資ファンドにて出資検討等を行う。

    https://uneri.co.jp/

    1995年愛知県生まれ。大学在学中、イギリス留学を経て、世界11ヵ国240人と共同生活をする内閣府事業に参加。 地方から社会課題解決に繋がるチェンジメーカーを育む場の必要性を感じ、NPO法人ETIC.にて学生起業家向け私塾の運営に従事した後、2020年株式会社UNERIを創業。

    1期目より名古屋市スタートアップ支援室主催事業の運営を勤め、2年間で600回の施設訪問や300件の共創事例、累計3.2億円の資金調達事例を4組創出し、東海エリアのエコシステム拡大に寄与。2020年に社会起業家育成事業、翌年にインパクトリターン100%の資金提供を開始。社会課題解決の市場創出を目指して取り組んでいる。

    また個人としては、2022年よりインパクト投資ファンドにて出資検討等を行う。

    https://uneri.co.jp/


FabCafe Nagoyaが手がける東海発のオープンイノベーション・コミュニティ(共同研究の場)「東海サーキュラー・ラボ(TOKAI Circular Lab)」。廃棄物や微生物などから循環型のプロダクトやサービスを共同で研究・開発する創造的実践の場で、定期勉強会、アドバイザリーサービスなどを通してメンバーの挑戦の第一歩を後押しします。

東海エリアを中心に、サーキュラー・サスティナビリティ関連の取り組みをしているクリエイター、企業、自治体、団体、教育・研究機関、学生たちと共に、サーキュラー・エコノミーを軸とした、「とどける」機会の場を有し、「つながる」機能を持ち、創造性あるプロジェクトを共に「つくる」きっかけを提供します。

また、ワークショップやフィールドワークリサーチを通して、サーキュラー・エコノミーについての理解を深め、これまでの固定概念(バイアス)に捉われない発想方法を習得するための複数社合同プログラムBias Breakdown Program」を定期開催しています。

  • 矢橋 友宏 / Tomohiro Yabashi

    FabCafe Nagoya 代表取締役
    株式会社ロフトワーク 顧問

    岐阜県大垣市出身。1989年名古屋工業大学を卒業し、株式会社リクルート入社。通信事業や新規事業開発に従事。2006年ロフトワークに合流、取締役としてマーケティング・プロデュース部門の立ち上げ。プロジェクト管理、人事、労務、経理など経営システムの基盤構築・運用を指揮したのち、2023年より顧問に就任。

    これまでの経験を東海エリアでも活かしたいと、2020年、ロフトワークとOKB総研(本社 岐阜県)との合弁で株式会社FabCafe Nagoyaを立ち上げ、代表取締役に就任。東海エリアにおけるデザイン経営の浸透と循環型経済(サーキュラーエコノミー)の社会実装をテーマに、製造業をはじめとした企業へのプロジェクト提案、コミュニティラボの立上げ・運営に奔走している。
    これまでの活動・登壇

    岐阜県大垣市出身。1989年名古屋工業大学を卒業し、株式会社リクルート入社。通信事業や新規事業開発に従事。2006年ロフトワークに合流、取締役としてマーケティング・プロデュース部門の立ち上げ。プロジェクト管理、人事、労務、経理など経営システムの基盤構築・運用を指揮したのち、2023年より顧問に就任。

    これまでの経験を東海エリアでも活かしたいと、2020年、ロフトワークとOKB総研(本社 岐阜県)との合弁で株式会社FabCafe Nagoyaを立ち上げ、代表取締役に就任。東海エリアにおけるデザイン経営の浸透と循環型経済(サーキュラーエコノミー)の社会実装をテーマに、製造業をはじめとした企業へのプロジェクト提案、コミュニティラボの立上げ・運営に奔走している。
    これまでの活動・登壇

Author

  • 東 芽以子 / Meiko Higashi

    FabCafe Nagoya PR

    新潟県出身、北海道育ち。仙台と名古屋のテレビ局でニュース番組の報道記者として働く。司法、行政、経済など幅広い分野で、取材、撮影、編集、リポートを担い、情報を「正しく」「迅速に」伝える技術を磨く。

    「美しい宇宙」という言葉から名付けた愛娘を教育する中で、環境問題に自ら一歩踏み出す必要性を感じ、FabCafeNagoyaにジョイン。「本質的×クリエイティブ」をテーマに、情報をローカライズして正しく言語化することの付加価値を追求していく。

    趣味はキャンプ、メディテーション、ボーダーコリーとの戯れ。



    新潟県出身、北海道育ち。仙台と名古屋のテレビ局でニュース番組の報道記者として働く。司法、行政、経済など幅広い分野で、取材、撮影、編集、リポートを担い、情報を「正しく」「迅速に」伝える技術を磨く。

    「美しい宇宙」という言葉から名付けた愛娘を教育する中で、環境問題に自ら一歩踏み出す必要性を感じ、FabCafeNagoyaにジョイン。「本質的×クリエイティブ」をテーマに、情報をローカライズして正しく言語化することの付加価値を追求していく。

    趣味はキャンプ、メディテーション、ボーダーコリーとの戯れ。



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