【Coffee Magazine】BRAZIL – Donas do Café – 「平等の先にある美味しさ」

BRAZIL
– Donas do Café –
^{roasted by LILCRIBCOFFEE}

ミカンのような柑橘類のフレッシュさ、ブラジルらしい香ばしさ、甘さが余韻で続くコーヒー

「平等の先にある美味しさ」

今回のコーヒーマガジンは、ブラジルのDonas do Café （ドーナス・ド・カフェ）を特集します。
女性の進出が進む一方で、ブラジルのコーヒー生産地では一部女性が不平等な状況にあります。2020年に設立された「Donas do Café」は、女性に教育とスペシャルティコーヒー市場へのアクセスを提供し、女性生産者の成長を支えています。4人の女性生産者が手がけたコーヒーは、Donas do Caféの名を冠し、美味しさは平等で全ての人々と共有されるべきだと訴えています。ぜひ、この平等と情熱から生まれたコーヒーをお楽しみください。

平等の先にある美味しさ

近年、様々な業界で女性が目覚ましく活躍していますが、一方で一部の分野や地域では未だに不平等な環境で働かされている実態も存在します。

それはコーヒー産業においても同様で、たとえばコーヒーの主要生産国であるブラジルでも、

一部で女性たちが不平等な状況で農業に従事しているとされています。女性の就労時間は男性に比べて週に7.5時間も長いにもかかわらず、収入は30%も低く、発言権も弱いという現実があります。しかし、コーヒーに対する情熱は、飲む人も作る人も人種も、そして性別も超えて平等です。

この不平等を解消するため、2020年に設立されたのが「Donas do Café（ドーナス・ド・カフェ）」です。このプロジェクトは女性たちに十分な教育の機会を提供し、活躍の場を広げることを目指しています。スペシャルティコーヒー市場への参入を促進し、強いパートナーシップを構築しながら、女性生産者の成長と活動の向上を支えています。

今回のコーヒーは、Donas do Caféプロジェクトに参加する4名の女性生産者によって生み出されました。

そして、彼女たちのスペシャルティロットがDonas do Caféの名を冠して、そのメッセージを強調して世界中に広がっています。「美味しい」は一部の人たちだけのものではなく、平等に全ての人々と共有されてようやく生まれるものではないでしょうか。

どうぞ、平等と情熱から生まれた「Donas do Café」のコーヒーをお楽しみください。

4人の生産者

FabCafe バリスタ
大西 陽