Interview

2023.6.4

crQlr dialogue 1 on 1 vol.3 TOWING 西田宏平

地球と宇宙で循環型農業の実現を!一石二鳥を叶えたビジネス誕生秘話、そして、新時代の“循環”とは?

「循環」は“宇宙”共通のテーマ?

火星に取り残された宇宙飛行士が、火星の土や自らの排泄物を使ってジャガイモを栽培する…そんなSF映画のストーリーも今や夢物語ではありません。名古屋大学発のスタートアップ「TOWING」は、自社で開発した高性能バイオ炭「宙炭(そらたん)」を使った“地球上”でのサステナブルな農業の実現に奔走しながら、“宇宙空間”でも限られた物資を循環させた農業ができるよう、日々研究を重ねています。2022年には大手建設会社・大林組と共同で、宙炭と同様の技術を活用し、月の模擬砂を使った小松菜の栽培に成功。「循環型社会」というテーマは、もはや地球を飛び越え宇宙にも広がっているようです。

サーキュラーエコノミー(循環型経済・社会)を実現するためのコンソーシアム「crQlr」の取り組みの一つとしてFabCafe Nagoyaがイノベーターと循環型の未来を描く対談連載「crQlr dialogue 1 on 1」。第3回目は「crQlr Meetup Nagoya」でもご登壇いただき、久屋大通公園で開かれる「エシカル・ツキイチ・マルシェ」にも出店してくださっているTOWINGの代表・西田宏平さんとFabCafe Nagoyaの矢橋が対談し、TOWING誕生の背景や、新時代の“循環”についてお聞きしました。

愛知県刈谷市に研究農場を構えるTOWING。この日、西田さんの案内でビニールハウスの中に入ると、旬を迎えたトマトやイチゴが実をつけていました。これらを栽培するための土壌には、全て同社が開発した「宙炭(そらたん)」が使用されています。

サステイナブルな農業を実現する「宙炭」

「宙炭」は、未使用バイオマス(もみ殻や畜糞、樹皮など)を炭化させた「バイオ炭(多孔体)」に「微生物」と「有機肥料」を配合したTOWING独自技術と、農研機構が開発した技術を掛け合わせて生産した人工有機土壌です。3〜5年かかる有機農業の土づくりを約1ヶ月に短縮できる上、CO2を土中に固定(炭素固定)でき、使用するだけで脱炭素化にも貢献できます(畑10aあたりCO2換算で1〜4tの炭素固定量を確認)。実は、世界のCO2排出量の1/4が農林業由来だと言われており、宙炭がその排出量の低減に繋がるのではと注目が集まっています。対談は、植物の青々しい香りに包まれた農場の中でスタートしました。

天文学を志し、農業と出会う

矢橋)まず、西田さんがどうして農業に出会ったのか。そこから聞かせてください。

西田)僕は高校まで滋賀県の甲賀市で過ごしていました。タヌキの置物で有名な(笑)信楽で祖父母が農業をやっていて、夏になると畑からトマトを“直接もいで”食べていたというのが、今思えば農業の原体験です。でもその後は名古屋大学理学部地球惑星科学科に進学して、漠然と「将来は宇宙に関わる仕事がしたい」と思っていました。ただ、宇宙は奥が深すぎて授業についていけなかったんです。そんな時に、自然エネルギーの普及や里山再生などから社会施策を研究している今の恩師と出会って、その授業が面白くて。結局、その先生の研究室に入ることになりました。

矢橋)農業より、まず「持続可能な社会」について興味を持ったんですね。

西田)はい。近年シェールガスが生産できるようになったように、技術の発達で新たに採掘できる化石燃料は増え、結局、化石燃料は当面枯渇しないという説を当時の恩師の授業で知りました。ただ一方で、新しく発掘することで犠牲になる自然や、化石燃料に依存しすぎた現代社会のもろさも学びました。

矢橋)代替エネルギーに100%シフトしようと考えるのではなく、化石燃料を “どう正しく使うか”の観点ですね。

西田)そうです。研究室では、水力発電といった「再生可能エネルギー」を研究するチームや、10ワットで生活しようという「オフグリット」の研究チームまで、幅広い観点での研究が当時から行われていました。その1つに、農業をサステイナブル化する研究を行うチームがあったんです。今では聞いたことがある人もいると思いますが、その頃、農地に植物の“炭”を入れると、大気中のCO2量を炭の中に固定できる(炭素固定)と言われ始めていて。エネルギー生成時も含めて人間が生きている限りCO2は排出され続けますが、農地や土壌にCO2を戻すことができれば大気中のCO2量が減るという炭素固定のアイディアは革新的だと感銘を受けました。この研究テーマとの出会いが、僕が農業に関わっていく本当のスタートになりました。

夢を叶える“一石二鳥”の技術領域

西田)でも、実は、ここからが面白くて(笑)。農家さんと実証実験しても、お願いしたことを全然やってくれなくて。なぜなら、研究者と農家さんでは目的が違うから。研究者は、10年後に繋がる新しい発見のためや、めちゃくちゃ面白い成果を生むためなら、1回の野菜栽培に100万円をかけても実験してみる。だけど、農家さんは業としてやっているので「何の意味があるの?コストは?手間は?」などと煙たがられ、なかなか社会実装まで繋がらないという経験もしました。

矢橋)視座の違いですね。

西田)そうなんです。せっかく社会課題を解決できるかもしれない研究をやっていても、このままでは普及できないと感じました。では、どうしたらいいんだろうと考えて行き着いたのが、“ビジネス”なんです。ビジネスとして魅力のある「型」にしていかないと、多くの人に試してもらえないと感じました。そんな中、たまたま参加していた名古屋大学の起業支援のスクールで色々勉強する中で、研究者と農家さんの通訳者になる人が必要だと感じ、スタートアップだったらそれができるのでは、と思ったんです。

矢橋)“天文学”を学ぼうと思ったら実際には“環境”を研究テーマに選んで、結果的に“農業”がビジネスになったんだ。僕は誤解していました。西田さんは宇宙にロマンを感じていて、宇宙で農業をするために農業技術を開発したのかと思ってた(笑)!

西田)でも実は、僕の好きな言葉は「一石二鳥」です(笑)。農業でビジネスモデルを考えたのが先ですが、同じ時期に、起業支援スクールで“火星に人間が住むようになった時のビジネス”というテーマについて考えたんです。これが私の中の宇宙への思いも再燃させて、興味がある領域のどちらにもチャレンジできる、地球と宇宙で持続可能な農業を実現するという、今の構想の初期バージョンが固まりました。宇宙か環境のどちらかに関われればいいなと思ってやっていた僕のプロジェクトは、たまたま(笑)その両方が実現できる技術領域で、結果、今は両方の夢を追いかけています。

矢橋)たまたまではない(笑)!自身の好奇心から研究は始まり、それが単なる興味から社会を変える技術や仕組みに発展していく…。当初「宇宙」という遠い世界に思いを馳せたことで、西田さんの視座が上がり大きなテーマに関わるキッカケを掴めたんだと感じます。高い視座で社会システムを考えると「宇宙」もその視界には入ってくる。

“追い風”にのるも、あくまでマイペース

矢橋)TOWINGは2021年の段階で累計1.8億円の資金調達に成功しています。起業されたのが2020年だから、そもそも順調な駆け出しですが、2023年5月には累計調達額10億円を達成されました。これは、TOWINGが目指してきた世界観が今まさに理解され、これからの農業をアップデートする技術として期待値が上がってきている、ということですよね。

西田)実は、事業を起こすタイミングが良かったんです。僕が起業支援スクールでビジネスモデルを考えた2018年頃は有機肥料やバイオ炭の話を日本中では、ほとんど誰もしていなかったし、業界の誰からも見向きもされなかったんです。ところが、今、農家さんに宙炭の話すると、90%は「やります!」という返事が返ってきます。なぜかというと、2021年に農林水産省が「みどりの食料システム戦略」を策定し、農業を持続可能なものに変えていく方針(2050年までに有機農業を農地全体の25%に拡大する目標を掲げる)に転換したからです。僕らはここ数年、プロジェクトの普及に取り組んでいますが、大規模な農業法人もどんどんサステイナブルな農業にシフトしようとしていて、日本の農業は大きな転換期にあると手応えを感じています。同様に、地域では、もみ殻や鶏糞、樹皮、選定枝、コーヒー豆かす、お茶殻など、大量の未利用バイオマスの処理が大きな問題になっています。TOWINGはそのような未利用バイオマスを活用して、アップサイクルし宙炭を製造しています。この宙炭を農業に活用することで、持続可能な食料生産システムの実現を目指しています。

矢橋)国レベルでの仕組みが変わるというのは大きいですね。一部のセレブ向けの取り組みではなく、マーケットの多くの方々に届けられるようにするには、大規模法人をはじめとした生産能力の高いプレイヤーが参画してくることも重要だと感じます。消費者の目線からも市場で有機野菜や環境に配慮した野菜がより多く出回ってきていて、マーケットのニーズの高まりもこれまで以上に感じますよね。

「食料=インフラ」を守るためのサステイナブルな農業

西田)サステイナブルな農業という国の施策転換や有機野菜のトレンド化は確かに追い風となっています。でも、僕たちにとって一番大切にしたいのが「食料=インフラ」という観点です。野菜の単価を高くするためだけに“有機”や”サステイナブル”の認証を使いたいわけでない。僕らはサイエンティストのチームで、微生物の培養技術を持っているのが強みです。各地特産のヨーグルトを作って配っているイメージ(笑)で、その土地にフィットする土と微生物の“組み合わせ設計”ができます。この技術を使うと、様々な地域でも有機肥料中心の栽培へ切り替えられ、かつCO2を土壌に固定することもできます。インフラである食料の安定供給を守りながら価格を上げすぎずに持続可能な方法でやっていくために、肥料の“有機”の割合を増やすことが必須で、それをどう実現できるかについての今のところの僕らの“解”が「宙炭」なんです。

矢橋)土づくりが5年かかると言われる中で「宙炭」に切り替えた場合、化学肥料を使った時と同等以上の収穫量を得るのにわずか1ヶ月程度というのは、圧倒的な競争力ですよね。でも、最初は誰にも見向きもされなかった…という状況から、どうして西田さんはここまで頑張れたんですか?

西田)たまたまです(笑)。2018年に宙炭を農家さんに試してもらおうとした時は「こんなものいるか!」と手応えが厳しかったけれど、「有機農業への切り替えは絶対にいつか必要」という確信がありました。そう思いながらも、一度、自動車部品メーカーに就職したんです。その会社は副業OKだったので、農業の夢をあきらめず、でも無理をしないで研究を続けられるから、と思って。情熱も大事だけど、マラソンと一緒で、がむしゃらに走ってもゴールを目指せないと思っています。さらに、トップアスリートを目指すには準備運動も助走も必要だと信じて、焦ったりはしませんでした。それより、燃え尽きる方がよくないですよね(笑)。無理なく起業の機会を伺うことができたのが大きいと思います。

矢橋)今の話はぜひ皆さんに届けたい(笑)!

TOWINGの研究農場内では、栽培する植物の受粉のためにミツバチを飼育し、自然界に本来ある“循環”システムを活かしている

矢橋)最後に、最新の取り組みがあればぜひ教えてください。

西田)豊橋市で循環型プロジェクトを展開することが決まりました。豊橋って海もあり、養鶏場もあり、キャベツの一大産地でもある。地域で出る漁業の残渣や鶏糞を僕らの技術で高機能バイオ炭に変えて、キャベツ農家などで使ってもらうという構想です。現在は、土壌や残渣の種類などを詳しく調べたり、それらを有機肥料として使うか、それともバイオ炭にするのかといった属性の調整をしているところです。最終的には、どんな循環型モデルが環境的にも経済的にも成り立つかを精査してプラントを建てる予定です。実は同様のプロジェクトをやりたいと各地域からも依頼が来ています。ある程度の経験や実績ができれば、今後は、どの地域でも地元の資材を使ってサステイナブルな農業を展開できるかもしれません。宇宙での夢に関しては、2040年に月面基地ができると言われていますが、近年、莫大な資金力を持った民間企業が続々と宇宙プロジェクトに参画するようになったことで、実現に向けて着実に進んでいるように思います。僕らは今、国内のコンソーシアムに参画して、宇宙での栽培を目指す野菜の対象を小松菜以外にも広げて栽培実験にトライしています。

矢橋)FabCafe Nagoyaも負けていられないですね(笑)。岐阜に、様々なモノを再生して再利用するという循環型のプラントをつくりたいと思っています。施設に関わる費用を、自治体が債券を発行し地元企業がその引受先となることで確保する。それによって企業も施設で成果を出すことを自分ごと化してもらい積極的に関わってもらえる。クリエイターやスタートアップの他、シニアや主婦などすべての市民が関わる活動を創出することで、雇用の創出や街の活性化などを実現するという構想です。みんながやらざるを得ない状況をつくり出して、循環型の社会を目にみえる形にしたいんですよね。

西田)サステイナブルな環境貢献が単なる見かけの取り組みに終わらないよう、地域にフィットする最適な取り組みとして実行されて、それに関わることで嬉しいと思う人がたくさんいるような状況を作らないといけないですね。

矢橋)それぞれの活動や成果を周りにコンスタントに伝えて行くことも大切ですね。循環型社会の実現に向けた関係人口を1人でも多く増やして行くために、お互いに楽しみながら頑張っていきましょう!

FabCafe Nagoyaはサーキュラーエコノミーを実践するための

オープンイノベーション・コミュニティ(共同研究の場)

東海サーキュラー・ラボ」を運営しています。

この度、ラボ代表 矢橋が、環境活動家・露木しいな さんとトークセッションを開催!

皆様のご参加をお待ちしています!

2023年6月11日(日)17:30-19:45

会場:FabCafe Nagoya

参加費:1ドリンク(¥500〜)

  • 株式会社TOWING

    TOWINGは、環境に配慮した人工土壌の技術である「高機能ソイル技術*」をベースにし、地球上における循環型農業の発展と宇宙農業の実現を目指す、名古屋大学発スタートアップです。
    TOWINGが手がける「宙ベジ」は、持続可能な食糧生産手法で栽培された作物。高機能ソイルという植物の炭でできた土壌を用い、炭素を農地に固定することでCO2排出量を削減できるサステナブルな農法で、栽培量を増やすことでより多くのCO2を削減できます。

    *高機能ソイル技術とは、植物の炭等のバイオ炭(多孔体)に微生物を付加し、有機質肥料を混ぜ合わせて適切な状態で管理してつくられた人工土壌の技術です。TOWING独自のバイオ炭の前処理技術、微生物培養等に係る技術を、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構が開発した技術と融合し、実用化しました。

    TOWINGは、環境に配慮した人工土壌の技術である「高機能ソイル技術*」をベースにし、地球上における循環型農業の発展と宇宙農業の実現を目指す、名古屋大学発スタートアップです。
    TOWINGが手がける「宙ベジ」は、持続可能な食糧生産手法で栽培された作物。高機能ソイルという植物の炭でできた土壌を用い、炭素を農地に固定することでCO2排出量を削減できるサステナブルな農法で、栽培量を増やすことでより多くのCO2を削減できます。

    *高機能ソイル技術とは、植物の炭等のバイオ炭(多孔体)に微生物を付加し、有機質肥料を混ぜ合わせて適切な状態で管理してつくられた人工土壌の技術です。TOWING独自のバイオ炭の前処理技術、微生物培養等に係る技術を、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構が開発した技術と融合し、実用化しました。

  • 西田 宏平

    株式会社TOWING 代表取締役CEO

    1993年12月生まれ。滋賀県信楽町出身。名古屋大学大学院環境学研究科修了。
    大手自動車部品メーカーに就職した後、少年時代に食べていた畑直送のフレッシュな作物を地球でも宇宙でも食べられる未来を創るため、2020年2月に株式会社TOWINGを弟と創業。在学時に学んだ人工土壌技術を活用した研究開発やコンサルティング、栽培システムの販売等の事業を行う。内閣府主催宇宙ビジネスコンテストS-Booster2019ファイナリスト。

    株式会社TOWING

    1993年12月生まれ。滋賀県信楽町出身。名古屋大学大学院環境学研究科修了。
    大手自動車部品メーカーに就職した後、少年時代に食べていた畑直送のフレッシュな作物を地球でも宇宙でも食べられる未来を創るため、2020年2月に株式会社TOWINGを弟と創業。在学時に学んだ人工土壌技術を活用した研究開発やコンサルティング、栽培システムの販売等の事業を行う。内閣府主催宇宙ビジネスコンテストS-Booster2019ファイナリスト。

    株式会社TOWING


  • FabCafe Nagoya

    ものづくりカフェ&クリエイティブコミュニティ

    デジタルファブリケーションマシンと制作スペースを常設した、グローバルに展開するカフェ&クリエイティブコミュニティ。
    カフェという”共創の場”でのオープンコラボレーションを通じて、東海エリアで活動するクリエイター、エンジニア、研究者、企業、自治体、教育機関のみなさまとともに、社会課題の解決を目指すプロジェクトや、手を動かし楽しみながら実践するクリエイティブ・プログラムなどを実施。
    店頭では、農場、生産者、品種や精製方法などの単位で一銘柄とした『シングルオリジン』などスペシャリティコーヒーをご提供。こだわり抜いたメニューをお楽しみいただけます。

    デジタルファブリケーションマシンと制作スペースを常設した、グローバルに展開するカフェ&クリエイティブコミュニティ。
    カフェという”共創の場”でのオープンコラボレーションを通じて、東海エリアで活動するクリエイター、エンジニア、研究者、企業、自治体、教育機関のみなさまとともに、社会課題の解決を目指すプロジェクトや、手を動かし楽しみながら実践するクリエイティブ・プログラムなどを実施。
    店頭では、農場、生産者、品種や精製方法などの単位で一銘柄とした『シングルオリジン』などスペシャリティコーヒーをご提供。こだわり抜いたメニューをお楽しみいただけます。

  • 矢橋 友宏 / Tomohiro Yabashi

    FabCafe Nagoya 代表取締役
    株式会社ロフトワーク 顧問

    岐阜県大垣市出身。1989年名古屋工業大学を卒業し、株式会社リクルート入社。通信事業や新規事業開発に従事。2006年ロフトワークに合流、取締役としてマーケティング・プロデュース部門の立ち上げ。プロジェクト管理、人事、労務、経理など経営システムの基盤構築・運用を指揮したのち、2023年より顧問に就任。

    これまでの経験を東海エリアでも活かしたいと、2020年、ロフトワークとOKB総研(本社 岐阜県)との合弁で株式会社FabCafe Nagoyaを立ち上げ、代表取締役に就任。東海エリアにおけるデザイン経営の浸透と循環型経済(サーキュラーエコノミー)の社会実装をテーマに、製造業をはじめとした企業へのプロジェクト提案、コミュニティラボの立上げ・運営に奔走している。
    これまでの活動・登壇

    岐阜県大垣市出身。1989年名古屋工業大学を卒業し、株式会社リクルート入社。通信事業や新規事業開発に従事。2006年ロフトワークに合流、取締役としてマーケティング・プロデュース部門の立ち上げ。プロジェクト管理、人事、労務、経理など経営システムの基盤構築・運用を指揮したのち、2023年より顧問に就任。

    これまでの経験を東海エリアでも活かしたいと、2020年、ロフトワークとOKB総研(本社 岐阜県)との合弁で株式会社FabCafe Nagoyaを立ち上げ、代表取締役に就任。東海エリアにおけるデザイン経営の浸透と循環型経済(サーキュラーエコノミー)の社会実装をテーマに、製造業をはじめとした企業へのプロジェクト提案、コミュニティラボの立上げ・運営に奔走している。
    これまでの活動・登壇


crQlr

FabCafe Global と株式会社ロフトワークが2021年8月にスタートさせた”crQlr(サーキュラー)”は、循環型経済に必要な「サーキュラー・デザイン」を考えるコンソーシアム。
循環型経済を実現する「未来の作り手」に必要なクリエイティビティとビジョンを創造し、共有することを目指しています。環境負荷の低いサービスやプロダクト、生産プロセスを実現し、多くの人々の共感を得るためには、売上などの見かけの数値目標の達成だけでなく、アートやデザインを採り入れた社会的なクリエイティビティ、そして未来へのビジョンの提示が必要であると我々は考えます。

“crQlr”の取り組み

オンラインアワード、イベント、ハッカソン、プロジェクトの4つの取り組みによって、出会いとイノベーションを継続的につくるための機会を提供します。このコミュニティデザインが、複雑な課題の解決をつくり、知⾒を集めるメソッドになると考えています。

Author

  • 東 芽以子 / Meiko Higashi

    FabCafe Nagoya PR

    新潟県出身、北海道育ち。仙台と名古屋のテレビ局でニュース番組の報道記者として働く。司法、行政、経済など幅広い分野で、取材、撮影、編集、リポートを担い、情報を「正しく」「迅速に」伝える技術を磨く。

    「美しい宇宙」という言葉から名付けた愛娘を教育する中で、環境問題に自ら一歩踏み出す必要性を感じ、FabCafeNagoyaにジョイン。「本質的×クリエイティブ」をテーマに、情報をローカライズして正しく言語化することの付加価値を追求していく。

    趣味はキャンプ、メディテーション、ボーダーコリーとの戯れ。



    新潟県出身、北海道育ち。仙台と名古屋のテレビ局でニュース番組の報道記者として働く。司法、行政、経済など幅広い分野で、取材、撮影、編集、リポートを担い、情報を「正しく」「迅速に」伝える技術を磨く。

    「美しい宇宙」という言葉から名付けた愛娘を教育する中で、環境問題に自ら一歩踏み出す必要性を感じ、FabCafeNagoyaにジョイン。「本質的×クリエイティブ」をテーマに、情報をローカライズして正しく言語化することの付加価値を追求していく。

    趣味はキャンプ、メディテーション、ボーダーコリーとの戯れ。



FabCafe Newsletter

新しいTechとクリエイティブのトレンド、
FabCafeで開催されるイベントの情報をお伝えします。

FabCafeのビジネスサービス

企業の枠をこえて商品・サービスをともに作り上げていく
FabCafeのオープンイノベーション