Column

2021.9.20

展示に凝縮した偏愛の結晶 COUNTER POINT第4期メンバー活動総まとめ

浦野 奈美

SPCS / FabCafe Kyoto

第6期メンバー募集中!【応募締切:10月4日(月)】

プログラム詳細・応募についてはこちら>>
COUNTER POINT by FabCafe Kyoto 

こんにちは。FabCafe Kyotoの浦野です。FabCafe Kyotoのプロジェクト・イン・レジデンス「COUNTER POINT(以下CP)」。定期投稿となってきた活動総まとめ。第4期メンバーはそれぞれの3ヶ月間の取り組みがグループ展という形で結晶化しました。みなさんがどんな思考や実験の経緯を経て展示に繋がったのか、今後の活動にどう繋がっているのか、振り返りたいと思います。

普段UXの研究者としてさまざまなテクノロジーと人間のコミュニケーションを研究している川端さん。同時に、「テクノロジーの視点は私達の日常に変化をもたらすか」というテーマで活動を続けています。今回も人間には見えずテクノロジーだけに見えている世界を表現しようと、シュレッダーとプリンターを用いて実験をスタートさせました。しかし、ある時たまたま撮ったスマホの写真に、目には見えない太陽の光が線となって写真に映り込んだのを見て、それまで川端さんが行っていた方法では結局自分の目で観察していてテクノロジーの視点を忘れていたと気付いたそうです。そこで、実験の解析方法をコンピューターで解析する方法に切り替えました。その結果できた作品はこちらのふたつ。

左の作品は、「Computational Portrait」という作品名で、人がいる場所を温度数値で浮かび上がらせたもの(赤く塗られている数字が人のいるところ)。人はコミュニケーションを取りながら相手の内面を見ようとはするけれど、目から情報を取ろうとしていないのではないか。一方で、コンピューテーショナルポートレートとして人の温度を見える化することは人の温かさ(=内面)を見ようとしていることとも捉えられないか?ということで、この作品を作ったのだそうです。

右の作品は、プリンターに残る残像の情報を残したもの。プリンターがスキャンする際に、対象物をランダムに動かしながら出力したもので、ここには対象物の運動だけでなく、色彩の運動も現れているそうです、人は色彩の運動は見えていないので、人が見ているものがすべてではない、ということを教えてくれる作品。

  • 期間中には、CPマネージャーの服部が彼女の個人企画で川端さんにインタビュー。 >>コラムはこちらからどうぞ

  • 左手前は同期の平井さん。科学視点でアート作品を作るという点で共通したふたりで壁打ちしているシーンもありました。

川端さんはこの活動中に生まれたさまざまな出会いや実験から第4期の途中に早くも別企画をスタート。実は第5期には「もののけ」をテーマに活動を続けています。こちらもどうなるか楽しみなところ。

ちなみに、川端さんは普段名古屋在住ということで、月に1回、1週間FabCafeで滞在しながら活動をしていました。そこで生まれた縁から、連続企業家の井口尊仁さんと京大の先生とともに、サイエンスアートをテーマにした活動を始めるとのこと。また、FabCafeでサイエンスの視点を学ぶイベントシリーズに講師として出演する予定。ぜひ興味のある方は参加ください!

Make the PHENOMENON #01 テーマ:「光」 
科学実験装置をDIYし作品化するオンラインワークショップ

2021.10.30 (土) – 2021.12.11 (土)   14:00 – 16:30 全4回(隔週土曜日開催)

私たちが生きる世界を理解するために先人たちが積み重ねてきた智恵の結晶、「自然科学(サイエンス)」。ものづくりや表現に関わる中で、「学生時代さぼっていたけど、サイエンスを学び直したい」と感じたことはありませんか?このワークショップシリーズでは、毎回テーマを設けて「自然界の現象を再現する装置」をつくります。第一回のテーマは「光」。完全オンラインで、「実際につくる」フィジカルな学びと体験が得られるワークショップです。

▼ チームメンバー
川端 渉(研究員・アーティスト)

CPがスタートした時はSkin Records in Kyotoというプロジェクト名で、ノガミさんが執着しているという自身の肌を自然物に記録し、デジタルで感じていた虚さをアナログなものに埋め込むことで街との距離感を探る、という取り組みをしていました。しかし、京都の町でさまざまなリサーチを進める中で、京都の街では現代アートなどの新しいものが街の中から明確に分けられた存在であることに気づきます。翻って、街を形作るのが建造物などの、古いもの。つまり、既に過去の人(亡くなった人)の魂が残り続けている、ある意味で死が近い京都の特性や死後の記録に興味を持ったといいます。

そこでプロジェクトの方向性を転換し、死んだ後でも自分の痕跡を残す、というテーマでプロジェクトを進めることに。死後の世界に通じるという六道珍皇寺に訪れるなど、最初の1か月はリサーチを行い、後半の2か月はひたすら制作を続けていました。(実際、UVプリンターの前にノガミさんがいない日の方が少なかった気がします)

  • 形が歪な石にプリントする中で、おそらくどのFabCafeスタッフよりもUVプリンターを使い倒し、特殊な技を上達させていったノガミさん。

  • 京都は六道珍皇寺の冥界へ続いているという井戸にて。

最終的に3年間の自分の顔を墓跡のように石に憑依させる作品を制作。約90個(100kgにもなったのだそう!)の石に顔を写して千葉のエキシビジョンで展示しました。元々鴨川は三途の河だったという話や、処刑場があったエリアだった歴史などを知る中で、積み石にして、過去の自分を弔いたいという想いが強くなり、最終的な作品に繋がったとのこと。

展示に寄せてノガミさんが送ったメッセージに「記録媒体としてのUSBメモリの寿命は3年で、石の寿命は30000年だそうです。デジタル画像の保存の一つとして、古代からの記録媒体である石にプリントしています。是非、憑依した石を持ってみてください!」とあったのが印象的でした。死後の世界と今を繋げるコミュニケーションなんですね。

未来に記録を残していくという取り組みは引き続きやっていきたいとのこと。次はどんなものにどんな記録を残していくのか、あるいは消すのか。またFabCafe Kyotoで活動が始まる日が今から楽しみです!

第4期に作られた約90個の作品は千葉のエキシビジョン「生態系へのジャックイン」展で展示された

▼ チームメンバー
ノガミカツキ(現代アーティスト)
https://katsukinogami.co/

義肢の製造・販売企業で製造部部長を務める安田さん。以前から偏愛を持っていたファッションにチャレンジしたいということで、今回COUNTER POINTに参加することになりました。人間の体はS,M,Lでは分けきれないはず、というモヤモヤからスタートしたプロジェクト。開始早々にFabCafeで意見交換会を行ったり、音声コミュニケーションアプリのDabelを使って色々な人とディスカッションしながら、衣服の選択性について思考を深めていました。最終的に普段着ているシャツを解体してパターンを作っていきます。(休業日のFabCafeの2Fで、黙々と作業する安田さんの姿が印象的でした)

  • 安田さんは、壁打ちをCP仲間やFabCafe界隈の人々だけでなく、音声コミュニケーションアプリのDabelを活用して面識のない人々とも積極的に意見交換をしていた

  • FabCafe2Fの和室で黙々と作業する安田さん

実際にシャツの加工を進めると、縫う技術がなくて納得いく形を作れなかったといいます。そこで、モジュール化させてファスナーとスナップボタンで繋ぐことで選択性のあるシャツを作ることに。結果、16通りの変化がつくれるので、16襯衣と名付けたそうです。

今後については、FabCafe Nagoyaのスタッフが身体性とファッションを研究していることが分かり、一緒にコラボレーションもするかもしれないとのこと。また、CP第5期で活動中の「インクルーシブなアソビ」プロジェクトにも巻き込まれ始めた模様です。次は生地をいろいろ試してみたいという安田さん、「16パターンは多いかも」だそうです(笑)

「16襯衣」とメンバーに成果発表をする安田さん

▼ チームメンバー
安田 伸裕(楠岡義肢製作所株式会社 製造部部長)

自分がモールアーティストとして活動していくための生存戦略として参加した、と話すまきのみつるさん。それまでは、小学生の頃から20年間、ある意味引きこもりながら粛々とカラーモールで作品を作っていたそうです。けれども、マイナーなジャンルのためか、カラーモールの生産自体も減少傾向にあるそうで、モールアートの認知度を上げたい、そのために自分もモールアーティストとして外に出ていかなければ、という想いからCPに参加。その想いを具現化する活動として、カラーモールで作った「毛殻」を自ら被り、殻を破るパフォーマンスを最終目的にCP活動をスタートしました。

  • CP2期メンバーで演出家の葛川さんと連続企業家の井口さん(with 全国のDabelユーザーのみなさん)にパフォーマンスの相談をするみつるさん。彼の想いを象徴する殻はどんなものなのか、破るパフォーマンスで何を見せたいのか、見せたくないのかなどが少しずつ言語化されていく。

  • どうやらみつるさんの中で殻に入っているイメージは、ウルトラマンの怪獣になっている状態に近そうだ、ということが明らかに。

モールアーティストとして独り立ちすることが目的なので、一般向けのワークショップもできるようにならなければ、ということで、子ども向けのワークショップを2回開催。なかなかの手応えがあったようで、大人向けのレシピも考えたいとのこと。

メインワークとなる毛殻の制作は、主に最後の1.5ヶ月で作ったとのみつるさん(前半は企画&資金集めなどをしていたのだそう)。できた毛殻は上半身を覆うもので、思っていた以上に居心地がよく、動きやすかったようです。試行錯誤を経て、「毛殻やぶり」のパフォーマンスは、毛殻を纏って京都市内を歩き回り、FabCafeに戻ってきて毛殻を破るという形でを4回に渡って実施しました。写真撮っていいですか?と声かけてくれたり、その場でモールアート作ったりと、新たなコミュニケーションの場ができたことは思っていたより気持ちよかったのだそう。(すごくシャイな方だと思っていたけど、そんなことなかったんですね!)

  • 毛殻練り歩きの1コマ。ワークショップの参加者も一緒に歩く。毛殻キャラバン。

  • Lenにて飲み物を注文

  • パイナップルジュースで水分補給。毛殻は暑いらしい。右にひっそりと座るテディベアは第3期で活動した宮尾さんの作品。

  • 毛殻練り歩き @四条大橋。ここでもパイナップルジュース飲んでる。

  • FabCafeに戻り、毛殻を脱ぐ。

  • 撮影した小島ハモニズム和人曰く、「脱いだ瞬間は漢の顔しとった」。

今回の活動を通して、実は自分がやりたかったのは「毛殻やぶり」ではなく「毛殻纏い(まとい)」だったことに気づいたというみつるさん。毛殻作りは引き続き続けていくそうです。次は、全身纏える毛殻。さらに、バズらせるために何ができるか、というチャレンジらしい。

「今までは1人で作っていた。モールで人を巻き込めるって楽しいことだなと思った。広がりすぎて一生作り続けられそう、という感覚を得ました」と話す言葉を聞いて、胸が熱くなりました。結局のところ、CP自体が彼を変えたことなんて全くなくて、彼が人生のターニングポイントとして、ここまでCPというひとつの枠組みを使い倒したということがすごいです。

制約によって自然現象にスポットライトを当てる作品を作ってきた平井さん。特に水や雲などの流体に興味があり、常に動き続けていたり形があるのにないところが面白いそうで、装置によって新しい形や振る舞いを作ることに取り組み続けています。そこで、今回は、界面活性剤や給水ポリマー、魔法瓶を使って、週末を中心に実験していたそうです。

そこでできたのが、「Light Face」という、チンダル現象を利用した液体の形に新しい捉え方をするための装置。水滴を落としてそれをレンズとして光を当てて、ランダムに現れる光の筋を作っています。この作品は9月に東京のスパイラルで開催される「SICF」に展示したあと、11月に大阪の展示するとのことで、引き続きブラッシュアップしていくとのこと。

  • アクリル塗料を混ぜた水を循環させ、落ちる水滴に光を当てることでランダムな光の筋ができる。ランダムにできる光の筋を見ていると、時を忘れる。

  • 平日は仕事をしているので、週末組のメンバーと一緒に静かなFabCafe Kyotoで作業することが多かったのだそう。

もうひとつは吸水ポリマーを使った実験。吸水ポリマーを水に入れた時に輪郭を失っていく様子が面白く、どうやったら綺麗に見えるかいろいろ実験してみたそうです。

大学時代は作る環境があって、いろいろ作ったり実験していたけれど、社会人になった瞬間、自分が興味を持つものに興味を持ってくれる人がまわりにいないことに気づいたという平井さん。自分の活動に興味を持ってくれる人が周囲にいるというのは、その人の意見が直接作品に取り入れられなくても、活動を進める後押しになるし、知らず知らずのうちに影響されている気がするとのこと。同じものを作っていなくても、同じ目標に向かう仲間がいるのは、平井さんにとっていい影響になっていたようでした。

「Lost」の川端さんが、新しく始めるプロジェクトで平井さんを巻き込みたいと思ってるよ!と声をかけていました。何をするのでしょうか。

衝動だけで応募したけど、活動しているうちに偏愛になってきた感覚があった、という黒田さん。そう、元々はリーダーの黒田さんが「お花見に行った時に場所取りしている人同士の距離感に違和感があった」という疑問から、縁側的な場所がつくりたいとスタートしたのでした。でも色々と壁打ちしているうちに、なぜか(?)、縄文時代にヒントを探すことに至り、具体的な活動として縄文土器をつくるという活動に落ちていきました。

縄文土器をつくりながら縄文について文献を調べたり色々な人と話しながら、まずは野焼きがしたいという思いが募っていったという黒田さん。「縄文土器をつくっている」と方々で言っていたら、清水焼の作家と繋がったり、焼成方法も色々なインプットが得られたといいます。結果的にバーベキュー場で直火で焼成したり、ガスバーナーやフライパンで焼成しながらできた土器に、リサーチや制作活動を通して得たインスピレーションを組み合わせていくつかのメッセージを添え、作品として展示しました。

  • バーベキュー場で焼成した際は、CP第3期メンバーでテディベア作家の宮尾さんが参加。「縄文人も焼き物作ろうとしたんじゃなくて、食べ物を焼いていたら土が硬くなったぞって気づいたのかもね」なんて憶測しながらつくっていました

  • 温度なのか、粘土の中の空気なのか、形なのか、結構な割合で爆発する土器たち。飛んだ破片を大切そうに拾う姿も印象的でした

音楽ならそれ自体に意味を考えたりしないのに、なぜか造形物には人間は意味を求めたがる。縄文人はもしかしたら造形物も感覚的に作っていたのでは?現代人は少し頭で考えすぎなんじゃないか?と、頭のない土偶をみた時に思い、「頭なし土偶」という作品として展示した。(頭は焼成時に吹っ飛んだ)

  • 縄文時代は所有と言う感覚がなかったのだそう。焼成時に割れた破片(割れ物)と、我物を掛けてつくった作品。

  • 超自然的なものをつくろうと、植物の形を模しつつ、空を投影して地面から空が伸びていくイメージで制作した作品。

仕事以外で何かをつくるのは大学生以来だったという黒田さん。次は土を採取して粘土からつくりたいそうで、滋賀や新潟などの土を採集できる場所を探しているとのこと。縁側をつくりたかった人が3ヶ月後には粘土をつくろうとしているのが、面白いです(笑)でも、本人としては案外繋がっているらしく、黒田さん曰く、「元々は街中に縁側をつくろうと思っていたんですが、そんなものをつくらなくても、何か熱中してつくっていたら結果的に自分のまわりに縁側ができていたなと気づきました」とのこと。この言葉にはすごく勇気をもらいました。大人は、ともするとすぐ一般化できる仕組みをつくろうとしてしまうけれど、実は自分中心に動いていたら欲しい環境は自然とできていくのではないか。ということで、CPは引き続きあくまで自分中心の活動を応援し続けます!

▼ チームメンバー
黒田 愛美、岩田 奈津美、谷口 諒

世界中のIKEAで販売されているぬいぐるみ玩具をモチーフにしたアートプロジェクト「@Same_Not_Same」を3年前から続けてきた木村華子さん。IKEAの猫のぬいぐるみを買い、訪れた国内外の場所で出会った方々にプレゼントするかわりに、ぬいぐるみに名前を付け、持ち帰った後の写真を@Same_Not_Sameと商品名をタグ付けして投稿してもらうという活動。作品の重要なテーマのひとつは「愛着が形成されるプロセス」。よく見るとひとつひとつ異なる表情の猫のぬいぐるみ。彼女自身も、1番最初に買ったぬいぐるみをイケちゃん、その後活動を始めてから購入したぬいぐるみをニケちゃんと名前をつけて大事にしているといいます。(ちなみに、個展ではイケちゃんは作家所有物につき非売品、ニケちゃんは1億円で展示販売していました。)この、「大量生産品に愛着が形成されるプロセス」については、個展直後の8/5に「ぬいぐるみと大人の関係。もしくは無機物に対して発生する「愛着」について。」というトークイベントを実施。アーカイブ動画も上がっていますので、興味のある方はぜひご覧ください。個人的には、お酒飲みながら一晩話せる類のトークでした!

イベントの様子はこちら↓

さて、華子さん、CPでは「@Same_Not_Same」の個展を行うにあたって、プロジェクトの新作作品を制作するための活動として参加しました。彼女の中で新しい試みとして、3Dプリンターを使って作品を制作。華子さんが所有しているイケちゃんとニケちゃんをスキャンし、生成した3Dデータを実寸よりも小さく出力。それらを大量に出力して、グルーガンで繋げ合わせて一つの猫の立体作品を制作しました。途方もない時間を使いながら、試行錯誤しながら出力していた姿が印象的でした。

展示にあたり、華子さんはこの作品を作った意図と気づきを以下のように説明していました。

この作品を制作するプロセスを通して、機械を使って同じデータから立体物を大量に出力すること、そしてそれらが同じデータを使用しているにも関わらず一つとして同じものにはならないことを作家自ら体験し、結果として完成した作品が「同じこと」と「違うこと」の境界の認識を揺さぶり溶かす装置として機能することを到達地点として設定している。

何にどういう理由で価値を感じるのかは人によって異なりますが、普段は自分でも認識しにくいものでもあります。華子さんの取り組みは、そうした言語化されていない価値観や、もしかしたら偏見のようなものにも気づくきっかけをくれた気がします。

CPで活動をスタートした際に、「作品を発表することは『今回はここからここまで考えました』ということを物理的な形にして、セーブポイント(途中保存ポイント)として外側の世界に置くということに近いと感じている」と話していた華子さん。個展に向けての制作や展示自体から、彼女の疑問や好奇心が真っ直ぐ伝わってきたのと同時に、それらが一方的に押し付けられるのではなく、あくまで議論をスタートさせる問いかけというか、作家と鑑賞者の対話があって初めて成り立つ活動だなと感じました。

  • 写真はすべて異なるぬいぐるみの写真。

  • 個人のプリンターを持ち込んで粛々と印刷を進めていた華子さん。パソコンの画面で確認できる色と実際にプリントされた時の色が異なり、色の調整に発狂しそうになりながらも(笑)頑張っていた。相手の癖を理解したうえでコミュニケーションとっている様子を見て、機械も生き物みたいだなあと思いました。

▼ チームメンバー
木村 華子(フォトグラファー・現代美術家)
https://hanako-photo.sakura.ne.jp/#/

CPがスタートしたのは2020年10月。1年が経ち、これまで24のプロジェクトが生まれました。けれども、今回紹介した個々の活動を見ていただけたらお分かりのとおり、テーマもジャンルも異なるメンバーがお互いにインスピレーションを与え合い、時には新たな活動やコラボレーションが生まれています。

なかなか終わらないコロナ禍。同時にリアルな場所に大人数が集まって活動することは難しいですが、オンラインオフライン色々な方法を組み合わせながら新しいやり方を試すことができる機会でもあります。ちょっとでも衝動を感じたらぜひ行動に移してみましょう!やり方は一緒に考えましょう!

Author

  • 浦野 奈美

    SPCS / FabCafe Kyoto

    大学卒業後ロフトワークに入社。渋谷オフィスにてビジネスイベントの企画運営や日本企業と海外大学の産学連携のコミュニティ運営を担当。2020年にはFabCafe Kyotoのレジデンスプログラム「COUNTERPOINT」の立ち上げと運営に従事。また、FabCafeのグローバルネットワークの活動の言語化や他拠点連携の土壌醸成にも奔走中。2022年からは、自然のアンコントローラビリティを探究するコミュニティ「SPCS」の立ち上げと企画運営を担当。大学で学んだ社会保障やデンマークのフォルケホイスコーレ、イスラエルのキブツでの生活、そして、かつて料理家の森本桃世さんと共催していた発酵部活などが原体験となって、場の中にカオスをつくることに興味がある。

    大学卒業後ロフトワークに入社。渋谷オフィスにてビジネスイベントの企画運営や日本企業と海外大学の産学連携のコミュニティ運営を担当。2020年にはFabCafe Kyotoのレジデンスプログラム「COUNTERPOINT」の立ち上げと運営に従事。また、FabCafeのグローバルネットワークの活動の言語化や他拠点連携の土壌醸成にも奔走中。2022年からは、自然のアンコントローラビリティを探究するコミュニティ「SPCS」の立ち上げと企画運営を担当。大学で学んだ社会保障やデンマークのフォルケホイスコーレ、イスラエルのキブツでの生活、そして、かつて料理家の森本桃世さんと共催していた発酵部活などが原体験となって、場の中にカオスをつくることに興味がある。

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